鯖好きの弁。毎晩でも。ちょっと許せない「天下一品」。やっぱり鯖が好き。
鯖にはいつも驚かされる。キシキシと噛み締めるとジワッとしみ出してくるいつものウマさ。人を裏切らない驚くべき再現性の高さ。「律儀者」なる表現がぴったりする食べ物なんてちょっとない。酒に良くまた飯のすすむことはご存知のとおり。 上の写真は先週の晩酌。焼き鯖に白菜と牛コマ切れ肉の煮浸し、ブロッコリーの胡麻酢和えに納豆と大根おろし。納豆は夜に食べた方がいいらしい。 下は3日前の晩酌。焼き鯖にホウレン草の胡麻和え、三つ葉と薄揚げのさっと煮。大根おろし。自宅でイッパイやるときはざっとこんなアテを用意して、300ml入りの日本酒を一本。毎回飲みきることで鮮度をヘッジしている。 関西方面に出張すると自分へのオミヤゲとして「柿の葉寿司」を提げて帰ること度々なり。鯖晩酌のシメに二ヶくらいつまむと素敵なんだな。本当に鯖なら毎晩でも。 話はいったんサバから離れる。その大阪出張の夜に、ついふらふらと東天満の「天下一品」に入ってしまった。学生時代が京都(同志社)だからな。天下一品と王将には郷愁がわきあがる。 フランチャイズの縛りがゆるくなったのか、利益しか考えない経営にしたのか。まず麺が天下一品独特の角が立ったちょっと白い太麺じゃなくて、どこの中華屋でも使いそうな普通の黄色い麺になってしまった。そら茹で時間は短くなって効率的なんでしょうが。スープの味も粉っぽいような、「むかしの味」でなくなってしまった。失望。 テーブルの上に私の学生時代のごとく九条葱を笊一杯に盛って「葱入れ放題」にしろとまでは言わないけれど、伝統の「ニンニク入り唐辛子味噌」がなくなったら天下一品のレゾンデートルはどこへいってしまうのか。木村社長もついに営業利益の奴隷となったとしたら悲しいものがある。吉野家がかつて倒産したときの教訓が生かされていないと見た。 しかしそんなことがあったって大阪から富山へ戻る際には、駅の1階にできたマーケットエリアか大丸の地下でかならず「焼き鯖弁当」を購入する。 これで525円っていかにも律儀なサバらしくって、なんかいいですよね。今日は大阪国際女子マラソンを観戦して、夜はサバの水煮缶と白菜を煮付けてみるか。