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徴兵のがれでもないのに醤油を飲むかなあ。台風に立ち向かって大阪へ。強運と奇跡の定時到着。

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55歳にもなってどうしてこんなに馬鹿なんでしょう。転勤してきたT君を歓迎のつもりで連れ出してみれば、強いのなんのって。帰宅したのが午前3時半。さすがに7月も中旬となれば、はや夜が白々と明けはじめていたとさ。 呑みすぎると喉が渇きます。冷蔵庫を開けてみればなにやら麦茶のような。ラベルも視認せずにグイッといきかけて・・・むせて吹きました。麦茶に見えたその正体は。 穴の谷(あなんたん)という霊水が噴き出すところが県内にございまして、その霊水で仕込んだ薄口しょうゆ風の調味料で、まあ味は薄口しょうゆそのもので、当然塩辛いにきまってます。 その昔徴兵制度なんてヤボなものがあった時代には、徴兵検査の前日に醤油をイッキ飲みしてわざと体調をくずして「徴兵のがれ」をした人間もいたんだって。 馬鹿は俺だけでいいから、そんな無益なことを復活させるのはやめようね。醤油は控えめに料理に使ってこそ。 次の日は富山市役所で午後1時から会議がございました。一般人民も「使用可」なので、時分どきにこの界隈にいるとたまに利用します。なんたって安いし。 この日は気温34℃もありましたので、「冷やし中華」を選択。お値段は確か340円くらいだったような。けっこうな「盛り」で満足しました。これに100円増しで「大盛り」も頼めるのですが、ふつうの中華麺にしてたぶん2玉半くらいになるはずで、やはり富山県民はよく食べますよねえ。 7月16日には台風11号に立ち向かうがごとく大阪へ。「源」の幕の内が売り切れだったので「芝寿し」の「かがやき御膳」を購入いたしました。いくらだったっけ? 「のどぐろ」とか「紅ズワイ蟹」の押し寿司あり、鯛や鯖の笹寿司あり。おかずも充実していて、これはおすすめですね。仕事が待ってなければビールと冷酒がほしいところです。 椿事は大阪で発生。予約していたつもりのホテルへ行くと「本日はご予約をいただいておりません」 「え?嘘やん、旅の窓口で入れているはず!」と調べてもらったら、なんと9月の16日に予約をしておりました。PCでの入力ミスです。 台風来週前夜ということで全館ソールドアウト。ロビーの一角をお借りして、必死の検索をした結果、ミナミの「ドーミーインプレミア」がヒットしました。朝飯付きで1万8千円は厳しい値段だけ

巨大オムライスに挑む。手ごたえある読書は「佐治敬三と開高健」。

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相も変わらず西へ東へ。55歳窓際族はそれなりに多忙だったりします。これは7月8日かな。富山から大阪へ。 13時過ぎに大阪着。14時からの長丁場会議に備えてしっかりと昼飯。堂島「鶴のす」でオムライスとボルシチ(小)を。新入社員の頃にこの店は毎日新聞地下にあったなあ。「ロシア料理」を標榜しつつも、それらしいのはボルシチとピロシキだけで、あとはキャッチーな洋食で。このオムライスもご飯1合ぶんくらい使っていて、完食するのにわりと手こずります。 大阪で会議と新組織の立ち上げと懇親会を一気にやってしまって、その翌朝は東京へ。新幹線は文明の利器、2時間半なんかあっという間ですね。 お昼は新大阪で購入したその名も「東海道新幹線弁当」で、カラーリングがいかにもって感じでしょう。テーブルの下には「コミックモーニング」を。漫画雑誌世代なので、こんな年になっても「モーニング」「ビッグコミック」「ビッグコミックオリジナル」「漫画ゴラク」は欠かさず購読しています。売価340円として、340×4×52=70720円で、年間にすると結構な出費でございますねえ。 弁当の中身はまあこんなもんですね。浜松を通過するのにウナギじゃなくてアナゴなのは、昨今のウナギ高騰ゆえ止むを得ませんか。しかし30年ほど前は浜松周辺が「ウナギ畑」とでも言うべきほどウナギの養殖池だらけだったのに、今はほとんど見かけません。埋め立てられて住宅とか農地とかになっています。 漫画を読み終えて、本格的読書へ。私が最も敬愛する作家、開高健と、その偉大なるパトロンであり同朋であり「兄弟血肉以上の仲」と言われた佐治敬三のダブル伝記。サントリー創業者の次男坊は、なぜ苗字を「鳥井」から「佐治」に変えて、しかも会社を継承したのか。私もこの本で初めて知りました。どんな企業にも安定するまでには塗炭の苦しみがあるのですね。ひさしぶりにむさぼるように読みました。いい本です。お勧めします。 東京でひと仕事して、本の続きを読みながら富山へ。長野を過ぎたあたりで読了。いろんな滅形を渡しに残したいい時間となりました。移動時間は、他にやることがないから最高の読書時間ですね。おまけに北陸新幹線はトンネルだらけでほとんど通信途絶になるから、PCひらいて仕事をするのもままならないし。

遊びつくす夏。原理主義者の麻婆豆腐とは。

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50を超えると時間がたつことの早さに驚く。あれという間に定年がやってきて、気が付くと貧困独居老人で、ある日息絶えた姿が発見されるんだろうなあ。どうせそうやってみじめに貧しく死んでいくなら、せめて元気なうちは遊び倒してやろう。 そんな大決意があるわけじゃないけど、平日堂々と仕事をさぼって黒部へ。新幹線の待ち時間に富山駅1F「とやマルシェ」の一角にて。冷煎茶とイチジク入りの羊羹で、瞬間に暑気を忘れる。 標高400メートルの棚山ゴルフ倶楽部では、まだ山菜が取れるらしい。富山に住んだ頃は山菜採りに萌えた時期もございました。戦艦武蔵を狙うドーントレスのごとき凶暴なヤブ蚊に襲われながら急斜面を昇降するのは、さすがにしんどいし。狩猟本能の衰えですね。おまけに町の八百屋へ行けば都会じゃ信じられない値段で朝採れの山菜が売られているし。 ここ棚山GCはまったく奇趣に富んだコースレイアウトで「二度と来たくない」と言われる方もしばしばおられるとか。私は性質的にドM系なので、一打一打が面白くて、何度でも挑戦したいコースです。今回も100ちょうどでホールアウト。どっかで叩いてしまうんですね。 7月アタマの某日は会社の創立記念日だったので、総曲輪の「芙蓉餃子房」にて富山営業所員全員が結集して祝宴を。上期の予算達成も見えてきたので、前祝も含めて。ここの2色鍋はなかなかに深いものがあります。 白いスープが豚骨系で、赤いスープはしっかりと豆板醤やら何やらが仕込まれた発汗必至の四川系です。店主母娘が成都出身なので、頼めば情け容赦ない本格四川料理が出てくるらしいが、わたしのごとき味覚麻痺系ドM系の辛口至上主義者が結集しないと、一般ピープルには「食べられるもん何にもあらへん」なんてことになりかねない。 というわけで麻婆豆腐も「マイルド」にてお願いした。いずれ同志を糾合して四川省成都市は「陳麻婆豆腐店」の、観光メジャー化以前にあったマルチプル絨毯爆撃系を作ってもらおうと決心している。 25年ほども前になるか。「陳麻婆豆腐店」と木の板に墨書されただけの、まるで工場のような入口を入ると、タイル張りの「食堂?」って感じの空間の、真ん中には直径1メートルはあろうかというせいろが置かれて、蒸した白飯がとり放題になっていたっけ。 そいつを好きなだけ丼

オトコ55歳。独身。外食と自炊のはざまに生きる。

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オトコ55歳、独身のままで北陸生活もはや6年となりました。おかげで駐在地の富山だけでなく、隣県の石川県やその隣の福井県の事情にもなんだかんだと詳しくなってしまいましたね。 特に石川県金沢市には、取引関連会社も多くて、出かけることも多い。そんな6月も29日の夜に、さんざん呑んで、〆に向かったのが片町の蕎麦屋「権兵衛」でありました。 おろし蕎麦で有名な福井県は今庄~武生あたりのものより、そこは百万石の城下町だけあって、辛味大根が前面に主張するわけじゃない、古都金沢にふさわしい「はんなり」としたおろし蕎麦となっています。 あまり食欲のない日は逆コースで、まずこいつでヒヤの日本酒を1本。それから金劇パシオンにあるおでん屋「赤玉」でおでんを数品、と行くのですが。なんと「秘密のケンミンショー」で「金沢おでん特集」が放映されてからというもの、連日行列大盛況で、並んでまで食うもんじゃないしねえ。ひたすらにブームの沈静化を願うばかりなり。 サラリーマンなのでお昼は外食率100%です。金沢から戻った翌30日の昼食は前夜に注入しすぎたアルコールをスパイスで中和せんと、富山市荒町の「アオヤギ食堂」へ。けして激辛というわけじゃないのですが、いい感じにスパイスそれぞれの個性が際立ちつつ調和していて、まったくもって鄙には希なるカレー屋だと感服しております。 夜は半分くらい自炊ですね。あまり外食ばかり続くと栄養のバランスが崩れるとか、そんなことは気にしていないけれど、どうしても体重が増加気味になります。茄子の煮付にピーマンと薄揚げの煮びたし、湯剥きしたミディトマトと、たっぷりのねぎと削り節をあしらって。まあ全部足しても400キロカロリーもないでしょう、きっと。 朝はエアロバイクを30分くらい(ひどい二日酔いの時とかゴルフの当日はやりません)漕いでいるせいか、やたらに腹が減るので、周長先で選択肢がない場合を除いてご飯です。コメはビタバレー(要するに大麦)を混ぜて炊いてます。軽い食感がやみつきになりました。あとは野菜たっぷりの味噌汁に、出汁巻き卵。普段はここに納豆が付くのだけど、この日は冷蔵庫に在庫がなく、ロースハムなんか持ち出してきて、ふた昔前の旅館の朝食みたいになってます。 あまり身体にイイものばかりを摂取していると、ココロとのバラ