処暑 食欲低下には餃子・カレーに笹かまぼこ。バンカーとグリーンと朱鷺の台。ジヴェルニーの食卓と夕暮れのフクロウと。

暑中、なんて言葉がまさしくリアルに感じられるトシとなった。いまだかつて気温湿度が高いくらいで食欲が低下するなんてことは、自意識が発生して以来いまだかつて招来したことがなかったのだけど。この盛夏は「よく冷えたビールに餃子一人前!」で充分な日が続いた。


季節のモノは身体にもよろしい、なんて貝原益軒じゃあるまいし。あまり健康と食をリンクさせずに「食べたいものを欲する分だけ」がモットーなんだけれど、摂氏35℃なんて気温になると「やっぱこういう時は暑い国の食べ物かな~」と感じられて、お気に入りのカレー屋さんへ。


「夏野菜12種入りカレー」なんて、掛け声だけでも元気が出そうじゃないの。ただしライスは半分にして。「食後のライスは大盛で」なんって威張っていたのは中学生の頃であったか。


カンカン照りのさなか、お取引先と「朱鷺の台カントリークラブ」へ。かつてミズノオープンが開催された石川県有数の名門コースで、名物ホールじゃグリーンの中にバンカーがあったりして。バンカー越えのパッティングは迂回せざるを得ず、ティーショット・アプローチに細心の注意が必要であります。

ところでこの日、キャディさんのサービスが素晴らしくて、あらかじめ凍らせたおしぼりとか、冷却スプレーとか、手品のように暑熱対策グッズがでてきてホントに助かりました。


ゴルフから帰って、晩酌のお伴に笹かまぼこ。低カロリーにして高タンパク。これに冷奴とトマトくらいがあれば夏の晩なんて慶祝至極なんだけど。


ここ数日の食生活は、貧困の極みであったころのクロード・モネよりもひどいもようで、まあ来週になって盆が明ければ北陸は文字通りの立秋で少しは涼しくなることだし。

印象派の各画家が、いかにみじめなスタートであったか、画商の目から画家の目から助手あるいは住込みの家政婦の目から、あたらしいアートムーブメントを起こすことの厳しさが伝わってくる本でした。


いまやドガもマティスもゴッホだって、億単位になったのに、彼らの遺作が二束三文で売り払われていたなんて。どんな時代にあってもミネルヴァのフクロウは夕暮れにしか飛び立たない。

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