喫茶店におけるインディアンピラフとは ニラ玉の傑作 昭和を清算する本 アヒルの到着
喫茶店のなんてことないメニューって妙に惹かれること、ありません?たぶんレトルトとか業務用大型缶にちょっと店のオリジナリティを加味したカレーとか。鉄皿に乗ったナポリタンスパゲッティとか。天満の某喫茶店にある「インディアンピラフ」もそのたぐいで、いかにも喫茶店のピラフですよ、ってピラフにカレー粉が混じっているだけ。なのについ注文してしまう、どういうマジックなのかしら。 天神橋筋2丁目~3丁目にある餃子専門店は「I」は、餃子もさることながらこのプレーンオムレツスタイルの「ニラ玉」が逸品なのですね。フランス風にいうなら「オムレツフィーヌゼルブ」ともなりましょうか。 ただこの店、入店時に検温なんかするんですよね。たかがニラ玉に餃子喰うのに大の大人が額を突き出して遠隔温度計で「ピッ!大丈夫です」なんて。 一晩で一気に読んでしまった。昭和45年以来の事件に、章ごとに語り手が事件の主人公になって「戦後」と「昭和」を清算していくつくりになっている。冒頭はいまだに犯人が捕まっていない戦後最大の誘拐事件。次は五つ子ちゃんをめぐる大騒動。さらに「太陽の塔立てこもり事件」「横井正一さん発見」と続いていく・・ 日本人ってどうしてこんなにも「物見高く」ておまけに無責任になってしまったんだろうかと、自分も含めて「戦後」という時代を生きてしまった人間の恥をあらためて感じてしまった。昭和30年~40年生まれの方々には是非お勧めしたい一冊です。 本読み疲れの朝には、ミョウガのきいたぶっかけそうめん。ミョウガを食べると物忘れすると言いますが、独特の香味はむしろ脳細胞を刺激して記憶を強化するそうな。 先月、大川に浮かんで私をいやしてくれたアヒルのミニチュアを入手しました。目の位置、くちばしの大きさ、いずれも絶妙で、この配置じゃないといけないんですね。ちっちゃなミニチュアですが、これを買うことで医療従事者の皆さんにいささかの寄付金がおくられるとか。