アイ ラブ 餃子

会社帰りに本格派とは縁遠い「ニッポンの中華」へ立ち寄り、ギョーザ・レバニラ炒め・春巻などをアテに同僚数名とビールをうぐうぐやるのは、サラリーマンの楽しみ(のひとつ)である。刺身が苦手で何にでも火を通して食べたがる、およそ富山県人にふさわしくない嗜好のもちぬしなので、中華は大歓迎であります。

中に措いて欠かせざるものがギョーザ。焼きたてのアツアツに、ちょっと冷えすぎのビール。こたえられませんな。



富山駅前・CICビルの裏手に、県内における餃子の名門「餃子会館」がある。市内に3店舗を展開するが、いわゆるチェーン店ではなく同族ないし暖簾わけのタイプにみうけられる。夜9時半まで営業しているから、ちょっと帰りそびれた日など、自炊するのも面倒な時に縷々愛用する。



ここや、駅前シネマ食堂街の「粋宏閣」など、いずれも清潔感に関しては昭和30年代の「中華屋」レベルで、用心しいしい歩かないと床の脂でスリップしかねない。もちろん食卓にメルセデスベンツなら黒塗りのCLEクラスに良く似た昆虫が出現しても、吃驚してはならない。



ひとりで食べるときには、ギョーザに野菜炒め・スープ・小鉢・漬物・丼飯の「定食セット」を注文する。これにキリンの大瓶ビール(もちろんラガー)を一本。富山の地ギョーザはニンニクを使わないので、我ら営業職にも安全である。週末やスタミナ上の課題など、別の理由があれば卓上にある刻みニンニクのオイル漬けを好きなだけぶっかければよろしい。



昨日はめずらしく同僚と出かけたので、ギョーザにビール、野菜炒めに麻婆豆腐まで発注した。色あくまでも浅黒く、イワトビペンギンのごときヘアスタイルの何樫君と、ビールで乾杯。ネパール名物にして世界的出稼ぎで知られる、グルカ兵みたいな男である。



相手が勇猛果敢なグルカ兵でも、紅衛兵でも、クメール・ルージュでも、仲間と傾けるビールは別格である。会社人事の噂ほど、酒のツマミに相応しいものもない。もとより、独棲無窮ゆえに月下独酌を忌避するものではないけれど。

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