大阪。住民幸福度が47位でもええやんか。

都道府県別「幸福度」ランキングでは、めでたく富山県が全国2位に輝いた。居住わずか2年の俄か県民ではあるけれど、ご同慶の至りである。地震風水害から縁遠いこと、安心して飲める水が豊富で、水に由来するもの「米」「酒」「魚」すべて結構であること。犯罪がなく安全なこと。


本日外回りの途上で撮影しました。この晩秋ではじめて山がくっきりと。目に余る贅沢。やっぱええとこなんやね~と他府県民に宣伝はしておくけどね。


そらま日本海の海の幸とは縁遠く、名物と言えば南アフリカ産のタコをアメリカ産のメリケン粉にぶち込んで焼くような野蛮な喰いもんしかありませんし。スリ・かっぱらい・強盗殺人詐欺汚職と犯罪のデパートみたいなところではございますが。


スーパーマーケットはパチンコ屋より派手な電飾で「節電?そんなん関電の都合やろ」みたいに電力使いまくって公徳心のかけらも感じられません。信号は赤でもクルマさえ走ってなければ平然と渡ります(つうかそんなん当たり前やん)。おまけに歩行者信号が青に変わる前から突進を開始するし。


でも朝の5時から500円硬貨一枚でこんな朝飯も食えるんです。きのう富山の電気ビル地下で日替わりランチを頼んだら「豚汁定食」で、豚汁とご飯と漬物と形ばかりの小鉢で700円でした。腹ふさぎにもならず。しかもかつて住んでいたところから、クルマにも乗らずに歩いて行けたんです。今は富山市の中心部に住んでますけど、朝飯を外食するとなると吉野家か駅の立山そばしかない。


立山のような絶景は望めないにしても、ビル街の猥雑な風景から昇る朝日もいいもんです。午前7時頃なら、ホストクラブからよろよろに酔って風俗業のお姐さん達がホストと絡み合いながら出て来る時分か。ラブホテルから太陽を眩しそうにはす目にみながら、悪びれずに出てくるカップルも。


一晩じゅう騒いだ後の夜明けの商店街。「プリンセストヨトミ」にもこんなシーンがありましたな。前夜の喧騒を思いながら、自分の足音を聞きつつ朝飯を喰いに歩く。

たとえ住み心地が、幸福度が全国47位でもええやん。汚れていていささかワルくてちょっと怖くて。でもそれが無限に美しいから。やっぱわがふるさとやもん。

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