羽田だけ便利なんだよね。暗雲さす。京風中華の源流とは。幸福感ってプライスレス。

まあ例によっての東京だったのだけど。福岡とか伊丹は2020年をにらんでなのか、空港内が工事だらけで福岡は出発ロビーが面倒極まりないし、伊丹はANAからモノレールのアクセスが随分遠回りになっている。なのに羽田はうまいことできてるんだよなあ。


暗雲さすとはこのことか。飛行経路がまともに積乱雲と交差してしまったらしく、これより大きく揺れますとの機長アナウンスあり。CAのお嬢様方も全員着席。でも思ったほど揺れずに無事伊丹に到着した。


東京から戻った翌日は京都へ。寺町京極にある「龍鳳」は新入社員当時、しょっちゅう通っていた中華屋さん。最近上梓された「京都の中華」みたいな本によると、ニンニクとかラードを使わない「京風中華」を伝道した方の直系になるらしい。そんな由緒ある店とも知らずに、ワシワシ食っていたなあ、35年前は。


当時最も多く注文していたのが、ご覧の「廣東麺」で、レタスやらタケノコやらと肉を炒めてあんかけにした醤油ラーメンなんだけど、なんともクセになる味なのです。あの頃はこれに焼売一皿つけて平気だったんだがなあ。今じゃこれ一杯平らげるのにとても苦労する。


食後は寺町御池下るの「スマートコーヒー」へ。普段めったにコーヒーを飲まないのだけれど、こことイノダコーヒは別格なんです。やっぱりコーヒーってこれくらい濃くて、ミルクとか砂糖を入れないと飲めないくらいに強烈な飲み物であってほしい。アメリカンなど悪夢にひとしいモノだと思う。


昼が中華だったのに、大阪へ戻ってまたナゼか夕食に麻婆茄子を食べる、不可思議な食生活。だって突然食べたくなったんだもん。天神橋筋商店街の「東海園」もなくなって欲しくない、貴重な「街場の中華」なのだけれど、とりわけ麻婆茄子は格別で、ハフハフ言いつつ茄子をビールのアテにして、残ったひき肉をご飯にぶっかけてかきこむと、ああ生きていてシアワセだなあと感じるのですね。人間の多幸感って、上に向かってもだけど、下に向かったってプライスレスなんですね。


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