サンダーバードに新幹線。乗り継ぎは飲み継ぎとなる。広島は塩お好みに白モツ。京都はカツサンド。金沢は名物鍋とお茶屋バー。いったい仕事はいつするんでしょう?

やるべきことには億劫でなかなか手が出ないのだけれど、やらなくてもいいことには熱心だ。火曜日から出張だと云うのに月曜の晩は寿司屋からスナックへ。沈没。朝飯も梅昆布ソバなどというまったくの二日酔い対応メニューとなる。


富山から広島へ、サンダーバードと新幹線を乗り継いで5時間半。私が勤める会社の西日本ブロックにおいては東端から西端への移動となる。寝てマンガ読んであとiPhoneで次々と送られてくるメールとか書類に目を通したり返事をしたり。


広島では大親分が一党をひきつれて大歓待してくださった。感謝。白モツ煮込みもステーキも塩お好み焼きも美味しゅうございました。ガールズバーも熟女スナックも楽しゅうございました。幸吉は幸せ者でございます。

でも午前3時にホテルに帰って、翌朝はしんどかったなぁ。特効薬のカルピスソーダを飲みながら見おろす広島市街。はるかかなたには春霞越しに瀬戸内海。


広島の人って本当に99%が広島カープファンなんですね、と前夜実感。朝飯食いにホテルの食堂へ行ったら、こんな振りかけが置いてあった。

広島へ行った赤松、DeNaへ行ったバルディリスと久保、オリックスの井川と平野。タイガースから出ていった選手はみんな活躍しているのに、ご本家はギネスものの防御率でチーム崩壊状態。ああ情けないと朝から嘆息。


朝一番からそれでもお昼まではマジメにお仕事。今後のわが業界をいかにするか。たまには真剣な討議もいいもんですね。

辛口な話が続いた後はもっと激辛な喰い物でしょう。広島名物「キング軒」の「汁なし坦坦麺・三辛」なり。唐辛子と山椒の量が半端じゃない。

食後は歯医者で麻酔を受けたみたいな麻痺感と、大さじ山盛りの唐辛子を服用した衝撃波でしばし動けず。かつて四川省成都市でホンモノの坦坦麺を喫して、座ったまんまで垂直に5メートル飛び上がりそうになったことがある。それに匹敵する衝撃とカ・イ・カ・ンと。


午後は大阪でもう一仕事なので、サッサと市電に乗って広島駅へ。前回広島に来た時も乗り合わせた「カープ電車」にまたもや。車内がカープ一色で真っ赤っ赤。車内放送では前田健太はじめとするカープの各選手がマナー推進やら「マツダスタジアムには電車でお越しください」とかアナウンスしている。

こういうのを正しい市民球団と言うのだね。尊敬します。


大阪でひと仕事して、富山に帰るには遅いんで京都で途中下車。とてもひいきにしているレストランバーへ。ここのビフカツサンドはもうなんともはや。


もと京都市民として(18歳からあしかけ9年住んでいたのです)色々と京都を郷土のように楽しんで、
泊まった翌朝には、富山に戻らねばならず、伊勢丹の地下で「京町家弁当」1230円を購入してサンダーバードへ。ちょっと甘めのうす味がいかにも京都なんだけど、実はこんな味付けがわりと好きだったりして。激辛だけじゃないのです。


伊勢丹の地下では九条葱を二束に、薄揚げと刻みしば漬けもこっそり入手。これだけでむこうしばらくの食生活がどれだけ華やぐことか。富山の人間にはわからんだろうなあ。


そうそう今回の旅でマンガとか日経新聞とかのつまらん読み物以外に、この本が面白かった。戦時中のアメリカ軍が分析した「日本軍と日本人論」で、60年たとうがどうしようが、民族性ってのは変わらないねえ。「集団になり、指揮官がいると規律ある軍隊だが、突発的なことが起きてバラバラになると個人の頭ではなにも自主的に考えられないし行動も決断もできない」「射撃は下手」「酒と女にだらしない」まったく成長なし。


富山に戻ってお仕事数刻。もと来た道を引き返して今度は金沢へ。オトナにはオトナの仕事もありまして。暮れては名店「太郎」で鍋。丸谷才一も五木寛之も絶賛した、でも何の変哲もないよせ鍋なのだけど、さすがです。やはり料理は塩加減に尽きるのだなあ。

さらに主計町の路地を伝って「お茶屋バー」へ繰り出して。やっぱりホテルに帰ったら2時回っていた。連日何をやっているんだか。


日本酒もウィスキーも相当に引っかけたからな。朝は金沢駅で立ち食いの「白山そば」520円なり。富山駅の「立山そば」より味醂がきいていて、いかにも「古都」な感じがする。桜模様の「もみじ麩」もそれらしいあざとさがかえって可愛くて私は嫌ではない。


富山に戻るといろいろ大変で、そりゃそうでしょうよ一週間のほとんどを西日本各地で遊び暮らしていては、書類も仕事もたまるわなあ。お昼は隣の電気ビルB1、通称「電気食堂」にてカツカレー。今夜から始まる阪神巨人3連戦で、勝利とまでは言わないがせめてプロらしい試合をしてほしくて、ゲンを担いでカロリー摂取。


そろそろ散りかけてはいるものの、松川べりの桜はまだまだ満開で、週末はこの出張シリーズで取りすぎた栄養を消化するべく、ジョギングなりウォーキングなりに励んでみますか。


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