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深刻なる問題

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ブロガー殺すに刃物は要らない。PCが不調になれば更新は不能となる。 そうなんである。困ったことにマウスが動かなくなってしまっていたのだ。しかも旅先というか帰阪先のホテルの一室ではマニュアルもありはしない。せっかくモバイルノートを持ち歩いていても、これでは単なる「航海中不要」のデッドウェイトでしかないではないか。 もちろん、パッドで指先ドラッグの手段もあるのだけれど、寒空の下でのゴルフで指先がシモヤケになっていて、微妙な感覚が生かせないのである。そうだ、パッティングが乱れて3パットを連発したのもそのせいに相違ない。                    こいつがホテルのテーブル上で動作不良を起こした光学式マウスである。大阪駅前第4ビルの地下にある激安ショップで525円にて一昨年に購入したもの。南森町で・旅先で・越中の新本拠でと軽やかにドラッグをしてくれていたのだ。 ネット社会のありがたさである。 「マウス不調」でググってみたのだである。なんと23万件もの相談がネット上でおこなわれていた。痛む指先で不器用に情報を収集したところ、「おしえてgoo」にいい回答が出ていた。 『光学式マウスを白色のテーブルなどで直接に使用すると、機能不調になることがあります』 文字通りのことをしていたわけで、ためしに手近にあった雑誌をしたに敷いたところ、これが見事に功を奏してわが税抜き500円の光学式マウスが完全復活したのだ。 諸君。夜明けの来ない夜はない。明日という日は明るい日と書くのである。 奇しくもあすは元旦正月。故郷北摂で新年を迎える私は、清和源氏ゆかりの多田神社に参詣し、自分のみならず、ここの雑文をご覧になったことのある方々すべての御多幸を祈願する所存である。みなさん、よいお年をお迎えください。

コドモの国

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不景気か? 不景気だ。 赤玉ポートワインを飲んでいるかネ? 飲んでない! そうだろう。 出た オラガビール。 飲め オラガビール。 メディアとりわけ広告が元気でないと世間まで活力を失う。片岡敏郎の強いコピーワークは世紀をまたいでいまだにその活力を失わない。つまらん日常を送っていても、やるなこいつ元気だなと思わせる言葉があると、ひとつ頑張ってみるかと腰を上げる気分になる。 あらゆる場面でホンネが語られることが減少し、クレームを恐れて回りくどい表現や言い逃れを忍ばせながら、文脈を複雑化させる。自己責任を明確にせず、とにかく言質をとられることを異常に怖れる。嫌な風潮である。 献金問題における首相の答弁は、秘書関係者に罪を擦り付ける卑劣さは政治家に特有の責任回避なのかも知れないけれど、冗長な言い回しと論理を細かくすり替えながら基本的問題から逃避する態度に、幻滅を軽蔑を覚えずにいられなかった。 きっと子供の頃にいじめられっ子であったことがあるに相違なかろう。 誰にも嫌われたくなく、全方位にご機嫌を取るものは、やがて全方位から石もて追われるものである。そんなに人気者であることに固執するなら政治家をやめて宗教家にでもなるがいい。                            師走の富山市内 市内各所にこうやって塩引きの鮭とか鰤を干す風景か見受けられるようになった。いっぴきの鮭・鰤をあがなって、家族全員で余すことなく食べきってしまう正月。じつに豊かさを感じさせてくれる風景である。大振りの鮭がだいたい6500円。鰤は12000円。 本場に来ればおいしいものは正しく美味であるけれど、決してお安いものではない。でも、美味なるモノにはそれなりの対価があってしかるべきではないか。何でもかんでも気楽な値段で求められる社会は、実は商品をリレーしてきてくれる人々への報酬を値切って貧困を再生産する社会でもある。 モノに対してキチンとした値段があることがオトナの共生である。                                                                    

Happy Christmas

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For weak and for strong The rich and the poor ones The road is so long So happy Christmas For black and for white For yellow and red ones Let's stop all the fight A very merry Christmas And a happy New Year Let's hope it's a good one Without any fear 来年は、ここ越中にも・日本にも・世界にもいい年になるといいですね。   私がこんなブログなんぞ始めたのは、ひとつには新天地である越中での暮らしを書き留めておこうとするためでした。そしてもうひとつ。エクセルの表計算ひとつできないPCオンチの中年男でも、なんとかソーシャルメディアに参加してみたいと思ったこと。インタラクティブメディアの世界では単にサイトからサイトへと漂っているだけでは、いつまでたっても傍観者でしかないから。 この年末も、来年も阿呆全開で世間をタテ・ヨコ・ナナメに捉えながら、このページを更新していきたいと思います。   偶然にもここへおいでの方々に。   神の御子様の誕生日に。   Merry  merry christmas  and happy new year.  

鎧は白いのである。

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寝ぼけマナコを覚醒させるのに雪国の冬は最適かもしれない。昨日、暮色に雪の反映がきれいな富山市に帰ってきて、やっぱり北国の冬は見るに耐えるもんだと思った。コンビニの駐車場で、街灯に反射する掻き寄せられた雪の反映に、空から落ちてくるぼたん雪が照らされてこれもいいもんだと。 雪国の朝は静かなものである。真綿の切れ端を重ねたような、ふうわりとした結晶は音を吸い込むらしく、市街電車の鉄輪がきしむ毎朝の騒音が届いてこない。寝起きにベランダに立って撮影した松川沿いの風景である。いきなりこんなものを見せられれば誰しも覚醒するんじゃないか。 会社へ行くのに、矛盾する表現だけど短いゴム長を履いて路面を探りながら歩いた。車の轍をたどって歩くのが一番歩きやすいのだけど、後ろからクルマがやってくると道を譲らなければならない。それは掻き寄せられたために50センチ近くも盛り上がった、雪の壁を踏んでいくことになる。私のショートブーツはノリ面が20センチほどしかないので、すねの辺りまで足がのめりこんでしまう。 スラックスをゴム長にたくし込んで歩くのがどうしても視覚的・感覚的に許されなかったので、あたかも普通のクツを履いているかのように見える黒のショートブーツを買ったのである。それが旅の者が持ち勝ちなしょうもない見栄であることが判明した。 同じようにオフィス街を目指すサラリーマン同胞は、魚屋が履いているようなゴム長にスラックスの裾をたくしこんで、短靴を入れたスーパーの袋を持って歩いているではないか。所によっては膝丈までも積雪してしまったら、脛が濡れて冷えることを避けるためにも、その結果として冷たい雪片が靴の中に侵入してくることを防ぐためにも、ゴム長は必需品なのである。 白鎧々。ほんとは金偏でなくて白偏なんだけど、そんな響きがふさわしいような厳しい冷たさがあった。昼食を取りに出かけたとき、地鉄ビルのデジタル温度計は摂氏2度を表示していたのである。 やっぱりこれだけ積もるときはそれなりに寒いんやなあと、同僚を振り返るにあまりこの冷気に参っている気配もない。 「雪が降ったあとのほうが暖かいんですよ。昨日まで大阪にいたからじゃないですか」 こちらで寒いのは雪が振り出す前、霙加減の雨が強風とともに吹き付けてくるときらしい。摂氏での表示が同じ2℃でも体感温度が全く違うという。...

雪国

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国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。かわたれどきの底が白くなった。 向側の座席から娘が立ってきて、島村の前のひび割れたガラス窓に目をやったあと、デッキに向かい、声を張り上げている。冷気が流れ込んでくるのも意に止めず、遠くに叫ぶように、 「駅長さあん、駅長さあん」 LED製と思しき昔でいうカンテラを提げて、ゆっくりと雪を踏んで来た男は襟巻きで鼻の上まで包み、耳に帽子のフリース布地を垂れていた。娘は 顔見知りなのか、新雪に覆われたホームを男を目指して駆けてゆく。降り積もった雪の色と呼応するかのような、透き通った白い頬が心なしか上気している。島村は人の偶然の出会いがめずらしく、臨時停車が長引く間にホームを散策する振りをして、二人の会話を何気を装いつつ聞いていた。 「私の席の前で突然ガラスが割れてしまったんですよ。おかげで今庄に臨時停車できて。駅長さん、富山の管理局から、役職定年でこちらに来られたんですってね」 「ああ葉子さんじゃないけ。とうとう帰ってきたこられたながですか。今日は随分ときつうに寒いちゃね」 「弟が来年からJR西日本で働かせて貰うことになっていて。いきなり今庄駅で勤務だって。駅長さんの下につけるって、喜んでました。お世話をお掛けしますけど」 「こんなとこ、若いもんは今に寂しくって参るにきまっとるがいちゃ。」 「まだほんの子供なんです。駅長さんから世間というものを教えてやって下さいな」 ・・・承前。本当に特急サンダーバード27号のガラスが割れたんである。今庄ではないけれど、おかげで敦賀の駅に15分ばかり強制半固定された。暖かい車中で半ば居眠りをしているうちに、ノーベル賞作家・川端康成の「雪国」の冒頭が頭をよぎった。 厳密に言うと、そのあまりに有名な出だしを山口瞳から東海林さだお、北杜夫に至るまで文体パスティーシュをした、和田誠の怪作「倫敦巴里」を思い出したのである。 この冬の第一寒波が北陸に到来した週末を、それなりに寒いけれど青空眩しき関西に逃れてやれ宴会だゴルフだと浮かれていた。いよいよ帰富するとなると、各種報道の伝える大雪ぶりに恐れをなし、気が滅入ってしかたなかったのは本音である。 でもいざ帰ってみると、街は融雪装置で舗装面や歩道に雪はなく、裏にきちんとトレッドが刻まれている靴をはく限りにおいて何の支障...

小人閑居して

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道楽まじりにこうやってブログなんぞ付けているものの、師走の風は越中でヒマこいている窓際サラリーマンにもせわしなく吹く。会議忘年会出張年末挨拶回りと駆り出されているうちにすっかり更新が途絶えてしまった。ブロガー殺すに刃物は要らぬ、ヒマを取り上げてしまえばよいのである。営利目的でやっておられる一部のプロをのぞいて、寂しさのつれづれに青い便箋を黒のインクであなたに手紙を綴るほどの濃い人間関係がないから、自分にあてた手紙をこっそり他人に見せて、自分自身にお芝居をして見せているのである。でもそれに欠かせないのが自分の時間で、一回更新するにまあ一時間くらいかかるから、ヒマを持っていないとマメに更新ができないのである。 いしいひさいちの「バイト君」シリーズに、なつかしの成田空港闘争を題に取ったものがあった。二十数年前に読んだ記憶なので剥落・取り違えはご勘弁。バイト君所属するところの学生運動セクト「安下宿闘争連盟」が成田までデモに出かけて機動隊相手に、本人たちは闘争のつもりで、しかし機動隊員からするとくだらないいたずらにすぎない。つまらん手間ばかりかかって、面倒な相手でしかないような騒乱をくりかえすのである。 ある時、当の千葉県警に本庁の超エリートが来て、「安下宿共闘連盟?ありゃあ何の思想的背景もない、ブームに乗って成田へ来ただけの見物客みたいなもんだ」と断定したうえで、「やつらの資産をつぶしてしまえばおしまいだ」といって、アジトの前に看板を立てることを指示する。 「機動隊員募集・日給高給保証」。極端に貧乏なメンバーたちはこぞって日給に引かれて入隊してしまう。「ああいうアホはヒマにしておくと面倒だから、最大の資産である時間を取り上げてしまえばいいのだよ」とエリートがつぶやく。 ああ人間は資本主義社会において、時間と人格を売り渡しながら生きていくのですね。 富山名物細工かまぼこ これは慶事に欠かせぬもので、勤務先の広島営業所から忘年会の景品を求められたから謹呈したものである。勤勉にして冗談が時に通じないほどに日々真剣な富山県人が、お祝い事があるたびにかようなお笑い商品を取り交わすのである。贅六の分際ではこれが不思議でならない。 広島営業所長は私の不倶戴天の敵であって、ある種の敬意をはらわずにはいられない相手なのである。自前3000円を払ってでもその宴...

いざ見参、冬将軍。我に備えあり。

けさの北日本新聞お天気欄を見るに、14日月曜日から木曜日までが連続で「雨または雪」となっていて最低気温も水曜からは氷点下である。金曜日にいたっては零下2度で「雪」。とうとう越中の冬がやって来た。 先週半ばから職場でも「来週はついに雪ですよ。はじめての北陸の冬ですね~」と言われていた。昨日など道路の融雪装置が試験運転していて、なにかがせまってきている雰囲気充分である。 夜はアルコール変調が効いていることも多いので、20代の頃から朝シャワー派である。たまに思い立って就寝前に湯をためて入浴することもあるけれど、それでも出勤前にはシャワーを浴びる。まあ煩瑣にして楽しき私事の世界から、資本にこき使われ人間疎外になりながらも日々の糧を得るための就労へと、次元を切り替えるための「みそぎ」として、修験者の水垢離・滝打ちにも似た神聖な気分で毎朝お湯を浴びているわけではもちろんありません。   まずは前夜の酒気を払うため。なんか薄ぼんやりしたまま出かけるのってやだし、もしも酒臭かったりしたらそれはもっと面倒だし。連日のごとく深酒不良をかさねてた30代まではもっぱらその意味で朝シャワーであった。いまも酒気払いは大きな理由のひとつではあるけれど。 やはり不惑の年をこえたあたりから、自分でも気がつくんですよね。あの「加齢臭」というやつが。若い頃オヤジの集団が乗った後のエレベーターに乗って、そのなんとも言えぬ不精臭とヘアクリームだかポマードの油くさい匂いと、さらにピクリン酸のかもしだす腋臭に嘔吐しそうになったことがあり、その体験がトラウマになっているらしい。 おのれが中年老年といわれる歳になったら、せめて出勤前には身体を清潔にしておこうと、これはふだん明日から二日は酒を抜いてみようとか、今月からせめて少しは貯蓄に励もうとか言った二流どころの誓いでなく、以降20年以上も守り続けている超一流どころの誓いである。自分ではまた周囲の意見を総合しても、意志薄弱で何事も持続性のない甲斐性なしと定義づけされることが多いけれど、見給え。意志力強固な所もあるではないか。 ところで現在の居住環境である。ほとんどの部分に満足している。大阪天満ですんでいた築40年の老朽アパートとはエライ違いでさながら金殿玉楼といって差し支えない。ただ、脱衣場が寒い。毎朝震えながらシャワーあがりにグルーミングを...