華麗なる課題を世界的規模で解決
金曜日のこと。大阪市北区堂島界隈にいて、遅い昼食をしたためんとしていた。富山から到着して間もないこともあり、身体が熱望していたのはもちろん「インデアンカレー」にきまっている。それもこの日はいかなる体調のつごうか、「カレースパゲティ」に一直線であった。心の内なるラテンの血が、故郷の土を踏んで騒ぎだしたのか。
甘いようでいて、食するうちに汗がにじんでくる独特の味が、ゆであげられてのちにしばし放置されて、油で炒めなおされた極太のスパゲティに絡んでくる。こころもち、のどに引っかかる食感がまた得も言われぬ快感である。
夜は西新地のバーで始めて、北新地のスナックへと転戦した。富山の繁華街、桜木町は今や私のホームタウンとなっている。通って飽きない店もあり、愉しい女性陣もステキではあるけれど、やっぱり新地はええのう、とおもってしまう。
深更、連れが「腹が減った」と訴えるので、北新地名物は「香川」のカレーうどんを制覇することにした。ここは24時を過ぎると半端でない行列ができるので、我々が侵入した23時半という時間帯はギリギリ待たずに着席が可能な微妙なタイミング。
ここは明け方までやっているので、数年前、色々とややこしいことで煩悶していたころは、午前3時ころ前後不覚にに酔っぱらって来店したことが幾度となくあった。半分がた喰いかけたまんまカウンターにもたれかかって爆睡してしまい、店員に起こされたこともあったっけ。人生の陰陽をうつした、甘くて辛くて切ない味加減なのである。
この酒豪がなにゆえに、23時半に酒席を切り上げたかというと、要するに翌土曜日がゴルフだったんですね。場所は超名門ABCゴルフ倶楽部。マイナビABCカップで、石川遼が18番ホールのなぎさバンカーから水切りショットを放って優勝した、あのゴルフ場なのだ。
インスタートだったので、18番をあがってから昼食となった。ちなみにそのホールでは3オンを果敢に狙って、池に2度も放り込み、11打でホールアウトした。トータル116、いやはや。気温38℃で朦朧としていたというよりも、相変わらず自らの実力も知らずに、無謀な挑戦を繰り返す阿呆なゴルファーであることを再確認した次第。
こちらの名物は、各種海鮮たっぷりのカレーラーメン。2代目か3代目の料理長が、神戸中華街の中華風カレーを参考にして創案したものだという。中華テイストにカレーがバランスよく乗っかっていて、現実にはあり得ない中印合作風味となっている。麺を啜りあげたのちに、別注のご飯を丼に投入し、搾菜とともにかっこむのがツウのやりかたである。わがまま言って卵黄をひとつ落とすと、味わいはより官能的になる。
そして本日。ひさしぶりに高岡方面へ出掛ける予定があったので、国道8号線沿いのパキスタンカレーの店「カシミール」へ念願かなって伺候することができた。プレハブ小屋を何棟か連結した、映画「第9地区」にでてくる南アフリカのスラムみたいな建物で、およそ清潔とか衛生とほど遠い店舗ながら、出てくるカレーは真っ当である。
「甘イ・フツウ・チョト辛イ・辛イ・スゴク辛イあるヨ」の説明から、当然「スゴクカライ」チキンカリーを発注。店の冷凍庫(アイスクリームの販売台を転用しているので中がまる見え)を覗くと、ハラルマークのついた肉が並んでいた。従業員はみなムスリムなんだろう。
バターミルクの上澄みである「ギー」と、ショウガ・ニンニクが効いた極辛口のカリーはとても美味であったし、付け合わせのタンドリーチキン、バスマティライスも結構であった。食器を下げに来た店員に「シュウクレア」と、随一知っているウルドゥ語で「ありがとう」を言ってみたら、満面の笑みで応えてくれた。日パ関係に一石を投じることができたかもしれない。
足かけ4日間で、和風・イタリア風・中華風・パキスタン風と、カレーを仲介にして舌の上の世界1周を成し遂げた気分。快挙というべきか、愚挙というべきか。
甘いようでいて、食するうちに汗がにじんでくる独特の味が、ゆであげられてのちにしばし放置されて、油で炒めなおされた極太のスパゲティに絡んでくる。こころもち、のどに引っかかる食感がまた得も言われぬ快感である。
夜は西新地のバーで始めて、北新地のスナックへと転戦した。富山の繁華街、桜木町は今や私のホームタウンとなっている。通って飽きない店もあり、愉しい女性陣もステキではあるけれど、やっぱり新地はええのう、とおもってしまう。
深更、連れが「腹が減った」と訴えるので、北新地名物は「香川」のカレーうどんを制覇することにした。ここは24時を過ぎると半端でない行列ができるので、我々が侵入した23時半という時間帯はギリギリ待たずに着席が可能な微妙なタイミング。
ここは明け方までやっているので、数年前、色々とややこしいことで煩悶していたころは、午前3時ころ前後不覚にに酔っぱらって来店したことが幾度となくあった。半分がた喰いかけたまんまカウンターにもたれかかって爆睡してしまい、店員に起こされたこともあったっけ。人生の陰陽をうつした、甘くて辛くて切ない味加減なのである。
この酒豪がなにゆえに、23時半に酒席を切り上げたかというと、要するに翌土曜日がゴルフだったんですね。場所は超名門ABCゴルフ倶楽部。マイナビABCカップで、石川遼が18番ホールのなぎさバンカーから水切りショットを放って優勝した、あのゴルフ場なのだ。
インスタートだったので、18番をあがってから昼食となった。ちなみにそのホールでは3オンを果敢に狙って、池に2度も放り込み、11打でホールアウトした。トータル116、いやはや。気温38℃で朦朧としていたというよりも、相変わらず自らの実力も知らずに、無謀な挑戦を繰り返す阿呆なゴルファーであることを再確認した次第。
こちらの名物は、各種海鮮たっぷりのカレーラーメン。2代目か3代目の料理長が、神戸中華街の中華風カレーを参考にして創案したものだという。中華テイストにカレーがバランスよく乗っかっていて、現実にはあり得ない中印合作風味となっている。麺を啜りあげたのちに、別注のご飯を丼に投入し、搾菜とともにかっこむのがツウのやりかたである。わがまま言って卵黄をひとつ落とすと、味わいはより官能的になる。
そして本日。ひさしぶりに高岡方面へ出掛ける予定があったので、国道8号線沿いのパキスタンカレーの店「カシミール」へ念願かなって伺候することができた。プレハブ小屋を何棟か連結した、映画「第9地区」にでてくる南アフリカのスラムみたいな建物で、およそ清潔とか衛生とほど遠い店舗ながら、出てくるカレーは真っ当である。
「甘イ・フツウ・チョト辛イ・辛イ・スゴク辛イあるヨ」の説明から、当然「スゴクカライ」チキンカリーを発注。店の冷凍庫(アイスクリームの販売台を転用しているので中がまる見え)を覗くと、ハラルマークのついた肉が並んでいた。従業員はみなムスリムなんだろう。
バターミルクの上澄みである「ギー」と、ショウガ・ニンニクが効いた極辛口のカリーはとても美味であったし、付け合わせのタンドリーチキン、バスマティライスも結構であった。食器を下げに来た店員に「シュウクレア」と、随一知っているウルドゥ語で「ありがとう」を言ってみたら、満面の笑みで応えてくれた。日パ関係に一石を投じることができたかもしれない。
足かけ4日間で、和風・イタリア風・中華風・パキスタン風と、カレーを仲介にして舌の上の世界1周を成し遂げた気分。快挙というべきか、愚挙というべきか。
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