酸辣的生活
1967年2月11日、Japanese Independence dayつまり紀元節に石川県加賀市の国道8号線沿いにおいて、一軒のラーメン屋がオープンした。 爾来43年。北陸3県を中心にして、東は埼玉県西は岡山県までざっと190店舗を展開する、一大ラーメンチェーンに成長したのが「8番らーめん」なんですね。 レギュラーメニューはデフォの野菜ラーメン塩・味噌・醤油に担担麺さらに中華麺、油そばの変形とでも言うべき唐麺など。 このチェーンで面白いのは定番の「季節限定メニュー」があることで、夏のざるラーメンなど「ああ夏が来たなぁ」と思わせてくれる。その冬版がこれ。 酸辣湯麺(サンラータンメン)であります。予め黒酢ベースの調合酢と山椒の効いた辣油がかかっている。写真奥にそれぞれ別添されているけれど、これで酸と辣を更に好みに調整する。私は過激な味が好きだから、酢を3杯に辣油を4杯かけまわして、さらに胡椒をたっぷり振りかける。 酸と辣のはたらきで、暖まることこの上なし。写真では半チャーハンを付けているが、青菜を刻み込んだ菜飯をそえてもさっぱりする。ここんとこの昼食ではヘビーローテーションに入ってきて、週に2回は対面している。だって寒いんだもん。 こちら越中では、8番ラーメンで酸辣湯麺を食べていれば風邪をひかないという都市ならぬ地方伝説が流布されております。信じようと信じまいと、半径100mに風邪引きがいれば必ず被患するこの私がまだ今年は風邪をひいていない。 ははは、もちろん自宅でも酸辣やっているのよ。市販のキムチ鍋つゆに、さらに煮干し出汁をくわえて、酸っぱくなったキムチをドサッと投入、さらにコチュジャン、豆板醤、辣椒醤を加えて酸味と激辛の鍋汁をこしらえる。ブタ肉、白ネギ、白菜、キノコ類など。あと豆腐とニラを忘れずに。 煮上がったところへ胡麻油をたらして、すりごまを振りながらヒーハーいいつつ食べるのであります。 一緒に食べてくれる猛者がいれば、ここに牡蠣や白子を放り込んで大ご馳走にできるんだけれどなあ。まあほとんどの御仁は、この色だけで尻込みするんだろうな。