ビッグデータの本質へ。キムチ鍋の本質へ。気にかかる検診結果と。至福のヤキメシと。

統計と言うものは扱うデータの量が圧倒的になると、かなりの部分で普遍化してきて、原則性が出てくるようになる。日立の主任研究員が自らとスタッフにウェラブルセンサをとりつけて、「人間の腕の動きと、日常習慣・仕事量・幸福尺度」まで計測して見せた本です。ほんまかいなとも思いますが、ビッグデータとは要するにこういうことなんやな、と感じることもできます。

この分厚い本を一言で要約するのは乱暴だけど「よく手が動く人間は、よく仕事をし、人生を楽しみ、しばしば幸運も導き出す」ってことで、これははるか紀元前に孔子様がおっしゃった「博打でもいいから手を使え」という言葉にもなにやらつながっている気がしますねえ。ビッグデータがもたらすものは、「知識」「情報」でなく、いずれは「智恵」になるんじゃないかと見ました。


ビッグデータの真実などに思いを馳せつつ、11月も2週目に入ってくると最低気温が10℃を下回ってきて、立冬を身体で感じることができます。家に帰ってブルッときたので、冷蔵庫にあった豚バラ・豆腐・白菜・ネギ・ニラ・薄揚げにキムチをぶっこんでキムチ鍋といたしました。

味付けは和風出汁に、コチュジャンやらヤンニンジャンやら適当にやっちゃいます。自分の舌が満足すればOKですもの。どなたかドアをノックして下さる佳人がいれば別ですが。


キムチ鍋の本質・本願は翌朝にございます。残り汁に薄揚げ・ネギなど追加して、うどん(冷凍のうどんは本当に便利ですね)を入れてひと煮立ち。卵をポンとおとしてやれば、寒い朝もなんのその、芯からあったまります。この日は定例の検診で午前中は半休をいただいているので、主治医の先生にだけはちょっと香ばしい呼気でご面倒をおかけしたかもしれませぬ。


検診の結果は・・まあ年だからね~来週あたりちょっと精密検査を受けてみますか。まあ悪性の病気ではなさそうだし。昼が手製のおろし蕎麦一杯でハラが減っていたので、夜は近所の「大連飯店」にて「麻婆豆腐定食」780円なり。ふつうはこれにデフォルトでラーメンがつくのだけれど、とても食べられないから「同額でいいから」と断った。そしたら、鍋からあふれんばかりの麻婆豆腐が来襲した。生中2杯でなんとか制覇しましたけど。


桜木町(富山の飲み屋街)で、ダイニングバーの中華部門を担当していた青年が、家業のとんかつ屋で、中華セクションをつくって独立?した。中華の基本中の基本、ヤキメシでその腕前のほどを再確認しにおもむき、五目ヤキメシと豚汁(粕汁仕立てで凄く熱い)を頼んでみた。

毎週でも食べたいほどのヤキメシが、自宅から自転車で5分ほどのところにできたって、なんて幸せなんでしょうか。たちのいいヤキメシは、料理人の運動量を反映して、ビッグデータだのウェラブルなど関係なしに、至福のひと時をもたらしてくださいます。


至福の時をお望みの向きには、富山市大田口通りのとんかつ「伊志井」へどうぞ。もちろん味覚には個人差がありますので、貴方の繊細すぎる味覚と私の雑多すぎる味覚では、官能のほどが違うかもしれませんので、保証の限りではございませんが。

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