阮籍青眼 今にあれかし

猫に五徳ありと言う。
鼠を見てこれを捕らえようとせず。これ仁なり。
鼠が出てきて我が餌を食おうとしても平気の平左。これ義なり。
飼い主の所へ客人来たりて、馳走が並ぶや挨拶に飛び出さずにおれず。これ礼なり。
好物を隠し置いても巧みに探索して喰い漏らすことなし。これ智なり。
冬来たりなば主人を置いてでも炬燵に占有権を主張せり。これ信なり。
仁・義・礼・智・信・すべらかに備えうる。これ猫の五徳なり。

しかれども、人、優れたるは七徳をすでに有す。
何をかもって二徳をあげつらわんや。
戦の強きを図る武徳なりか。世に出ずることを図らんとする頌徳なりか。

プーヤオ・プーヤオ(不要・不要)
今の世に小才もって経綸を述べようにも些事に人みな物見高く
慷慨あれども猫のごとく自ずから頭を掻き
嚢中に収まりて錐先引下げるが良からん

在ることがあとうならば、猫の如くに。

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