昭和は遠くなりにけり。

富山市水橋に「子供の秘宝館」を称する怪しいドライブイン「日本海食堂」ってのがあります。半木造の年代物建築に、店内店街を問わず昭和レトロな展示物がぎっしり。

もちろん食堂としてもちゃんと営業していて、哀川翔・菅原文太系のトラック韋駄天一番星ぽいお客さんから、近隣の工場の職員と思しき人々でランチタイムは混雑いたします。写真を撮るなら午後1時を回った方がのぞましい。




ようやく天気が回復しつつある越中では、かように残雪が風情を添えてます。以前来た時にはパトカーだけが展示されておったけど、今回はうしろに初代ミニカとおぼしき軽自動車が追加されて。




ガラスケースの中に並べられたオカズを選んでもええけど。このテの店が富山じゃ少ないんでイイ気になって皿数を増やすとけっこうなお値段になるのでご用心。ラーメン550円・御すすめ定食700円・カツ丼700円なり。昨夜あんまり食べなかったせいで異様に空腹だった私は、カツ丼とラーメンを合わせて注文。




ほんまに何ぼほど喰うねん。完璧に満腹してしもうた。午後の仕事にはファイト満点で取り組んでしまいました。やっぱり戦闘食はガツンと喰っとかんとあかん。




窓際の展示品なり。この炊飯器って、何か見覚えあるんだわあ。モノごころ付いて以来、十数年にわたってわが胃袋を満たしてくれた、実家の(大昔の)炊飯器がこんな感じの東芝製やった。ハウスカレーの大缶は雑誌かなんかで見たことあるデザインや。味の素もそういやこんなカンカンに入っとったなあ。




コドモの頃は、のりたまがあこがれやった。食卓の上に掛け放題ですよ、と言わんばかりにこいつの容器が置かれている家が羨ましかったもんでした。丸美屋といえばあとは「エイトマン」のスポンサーだったような気がする。エイト・エイト・エイト・エイト・エイト・光る海、光る大空~




この「ショーケー」がようわからん。越中ローカルの何ぞかな。エスビー子ショーの「エ」がレトロざんすねえ。左にある「チキンソース」もようわからん。まあどれもこれも古いのは確かかと。




お口の恋人ロッテの販売台に、なぜか並んでるオリエンタルの即席カレー。レトルトカレーだから昭和40年代以降のものと思われますが、なんとも大胆不敵なデザインですね。手抜きなのかある種の芸術を目指しているのか。脱力の権化やん。




これいつの映画やろか。1967年だとさ。この映画からドリフのチームコントが始まったんだと。共演は大原麗子・酒井和歌子・ザ タイガースの面々。うーん小学校2年の時か。覚えてるわけないね。かなりの人々がすでに故人なんだなあ。




店の駐車場から立山を望む。晴れていると剣岳まで絶景やねんけど、まだ雲がかかっております。草田男やないけれど、降る雪や 昭和は遠くなりにけり、やんけ。

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