気になる女

気になる女性がいて困っております。1966年11月22日生まれ。なんや年数と月日がみんな対子やんけ、みたいにおめでたいのだけど。本人は深刻な躁鬱病とかでそんなにめでたくもなさそうで。身長174㎝の大女。体重は53㎏~92㎏の躁鬱に比例した変動相場制なり。




趣味はアウトドアライフとクルマの運転で、普通自動車免許も持たないシティボーイの私とは真っ向正反対なんだな。最近は仕事をさぼって、ヒマさえあれば榛名湖でワカサギ釣りばっかりやってるらしい。ペットに関しても犬派で、愛車フィアットの後席は2頭の大型犬が占拠している模様。先月末に富山までお越しになった。




2001年まではINAXの営業職で、便器などを売っていたそうな。学校は早稲田の政経学部で、これは私が挑戦したものの見事に不合格だった難関学部やん。

現在は群馬県高崎市に居住。法政大学の客員教授などもやっている。ここまで書けばネタバレですね。そう、彼女の名前は絲山秋子。2006年「沖で待つ」をもって芥川賞を受賞した作家さんです。




なーんか不思議な小説だなあ、と思って読んだけど芥川賞を受賞する作品とも思わんかった。こんなもんかなって。そのまま彼女の名前も忘れていたんだけど。




文芸誌「小説新潮」を結構愛読してるんやけど、その中の連載コラムに「絲的サバイバル」ってのがあってさ。毎月、絲山秋子が群馬県をメインに「ひとりキャンプ」をする、ジャンルでいえばアウトドアエッセイなん。でも思考の過激さ、アウトドアに対する態度の(いい意味での)いい加減さが面白くて愛読し、出版されたらすぐに買ってしまった。




こちらは自炊エッセイで、これまた料理に対する態度の乱暴なこと。胸焼けしそうな奇作珍作のオンパレードなのに、読後感にモタレもツカエもない。味付けは奇怪で手先はメチャ不器用そうやけど、文章がうまいんやねえ。中身が無くても読ませる文章力は、内田百閒の血筋をひくお方とお見受けする。

1月24日に富山にお越しになった際は、富山市ご自慢のLRT「ポートラム」にもご座乗になった。と、WEB上の日記にございました。私、今日からしばし出張なんですが、かばんの中に「ダーティーワーク」と「ラジ&ピース」を忍ばせて出立いたします。

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