広東風焼きそばの傑作は地元にあった。そして新・創作メニュー「鯖の焼きびたし」は傑作再生料理。
焼きそばならほとんどなんでも好き。会社の隣、ホテルグランテラス富山の2階にある「福寿林」にはしょっちゅうお昼に出かけているけど、今まで焼きそばを頼んだことがなかった。坦々麺かチャーシューメン、はたまた五目そばと、汁ソバばかり頼んでいた。先週の木曜日に、なんとなくメニューの端に載っていた「海鮮あんかけ焼きそば」を注文してみたのは、何の気まぐれが原因やら。
しかしこれがまさしく瞠目に値するお味で、こんなに穏やかにして濃厚な、広東料理のコンセプトを外さない傑作が勤務先と指呼の間にあるとは。
その夜、ひさびさに禁酒禁煙。前日に金沢のスーパーで買ってきた(前日中に食べるつもりだったけど急なご接待が入ってしまったので)焼き鯖を前にひと思案を。レヴィ・ストロースいうところの構造主義では「煮たものを焼くことは許されないが、焼いたものを煮るのは文化的行為である」とあったことを思い出した。
冷蔵庫で一昼夜冷やされてすっかり身が締まってしまった塩焼きを、出汁とみりんと薄口しょうゆで煮返してみたのである。みごとにふっくら。これはイケますね。ご飯が進んで困ってしまったくらい。禁酒日でなければ、冷酒か焼酎がさぞかしはかどったことでしょうな。
翌金曜日、大勢で昼食をとることになったので、人数が入ることからまた「福寿林」へいくことになってしまった。皆がいろいろ注文する中で、私はイソイソと昨日に引き続き「海鮮あんかけ焼きそば」を注文した。昨日のデキが偶然ではないことを祈りつつ。
二日連続でいただいても、そのしっかりした味に揺らぎがなくて安心。これは今後かなりの頻度でリピートすることになりそうな。見た目の栄養バランスもよさそうだしね。
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