貧乏回鍋肉は豚の代わりに薄揚げで。昭和のカレーには醤油とソースを。老いゆえに共感する椎名誠。

最近発案したメニューが「貧乏回鍋肉」で、なんのことはない回鍋肉から豚肉を抜いてかわりに薄揚げを使っただけのことなのだけど。味付けには「Cook do 回鍋肉」に紹興酒を加えて使ってみた。新キャベツがぱりんとして、適度な刺激でビールが進む。


ビールに焼酎をかさねたあたりから、「なんだかひとりで飲んでいるのもなぁ」と寂寞感をいだいてしまい、近所のBARへ。お酒は人に作ってもらったほうがやっぱり美味しいねえ。


たぶん午前1時過ぎに(記憶不明瞭)に帰宅して、そのまま爆睡体勢に。ここんとこ東へ西へと出張ばっかり続いたからなあ。

起きてみると快晴で、とりあえずはお洗濯を2発ばかりかまして。さらに部屋をざっと掃除してから朝飯を。だって2週間近く放りっぱなしだったんだもん。九条葱と京都仁助の薄揚げでうどんを作った。出汁も自家製。越中にいて京を忘れず。


実はこの日、午後からのゴルフで富山カントリーへ。ゴルフ場のレストランでポークカレーの昼飯とする。ここのカレーは昭和ロマン歌謡みたいな味なので、醤油とウスターソースをかけまわして食べると、どこか前川清の雰囲気が漂ってくる。ド演歌なのにちょいとモダンなのね。


先日東京へご一緒させていただいた黒部の老大師と、後輩F君と、お取引先の若い衆と。老大師は前半絶好調でハーフ40の好スコア、私はスイングが乱れまくって56の大叩き。しかし後半は状況が逆転して、老大師は疲労とともにクラブコントロールを失われて50に。私はどんどん復調して44にまで持ち込んだ。だからゴルフはやめられない。


夕食は近所の焼き肉屋で一献。早めに帰って椎名誠「カツ丼わしづかみ食いの法則」をベッドで読む。20代のころから読んでいる作家だから、過去の無茶ぶりも現在の老境もなんとなく同世代的にじわっと同感できる。あきらかに筆力は落ちていて、新作が出るたびに「もうこれで最後にしよう」と思うのだけれど、同時代性がまたAmazonのクリックを押させてしまう。


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