夏はカレーだ!!カレールーを使わず、和風ピリ辛仕立てで簡単に低カロリーの傑作誕生。

ハウス食品のCMにそそのかされるまでもなく、夏となるとカレーである。身体が欲するのだから仕方ない。しかし待命も五十なかばとなると、いろいろつらいものも出てまいります。私の場合は油脂分がそうで、霜降りのステーキがあかんし、マグロの大トロなんてものも苦手になった。

外で食べるカレーはともかく、カレールーでつくる「おうちのカレー」が胃にもたれだしたのは2~3年前からのこと。ルーを固形化するのにつかうパーム油を消化しなくなったらしい。

しかし手軽に「家のカレー」を食べたい。辛口好きなのでヒイハアいうほどスパイス入れて。




前段が長くなりました。そういうわけで昨夜は「ルーなし」のカレー作りに初挑戦。味も思い切り和風にして「在原業平風ピリ辛絶倫カレー」を目指すことに。絶倫には目下当分関係ございませんが、ここのところ疲れる事件が連続しており、ちょいと薬膳ぽく。


まずは玉ねぎを大一個、スライスして生姜ニンニクとともに飴色になるまで炒めます。こいつは和風に仕立てるにしても必須のプロセス。明日の会社で迷惑かけようとかまうもんか、ニンニクも3かけ使ってしまいました。

スタミナ回復には豚肉。150グラムぶんのスライスを、まずは湯通しする。余分な脂肪を溶かして、さらに肉表面のアクも取れる。この手間が結構大事なんです。酒と醤油と胡椒をまぶしておきます。


玉ねぎニンニクが色づいたら、出し汁(顆粒のものでも構わないけどね。私は昆布と雑節からきちんと取っておる)を700CC ばかり。ウチじゃ切らしていたけどローレルがあれば2~3枚。水で洗ったベビーキャロットを一袋分ぶっこんで、弱火でコトコト20分。


アクが出てきたらこまめにすくう。油脂分も浮いてくるからこれもすくっていく。愛は地球を救えなかったかもしれないけれど。

これによってほとんど油脂分のないカレーとなるのです。まあ火が通ったなあってところで、S&Bの赤缶カレー粉を大さじに2杯。クミンを小さじ1杯。S&Bのゴールデンカレー粉を少々。ガラムマサラ少々。あと私は辛いのが好きなのでカイエンペッパーをヒミツの量まで。


いい感じに仕上がってきました。しかしこのままではかなり辛口の和風カレースープに過ぎないので
いくつかの通俗化で「カレー」に持っていきます。

塩・胡椒を少々。醤油、みりん、さらにトマトケチャップを大さじ一杯。つづいてマギーブイヨンを小さじひとつ。

最後の微妙な味付けは手抜きながら「めんつゆ」を少しづつ加えながら「このへんやあっ!」と感じるところでストップさせます。足りない分には食卓で好みに調整できますが、濃すぎると手に負えません。なにごともヤリスギは禁物であります。

あまりどろどろになりすぎない程度に水溶き片栗粉をくわえて、軽~いトロミをつけておきます。


普段洋風にブイヨンベースで作るときはサフランライスなど炊くのですが、出汁と醤油ベースなので普通の白飯で。ルーを使っていない分だけシャバシャバしているけど、お味のほうはけして負けていないと確信。なにより油脂分がないから胃にもたれずにサラサラと食べられるのが嬉しい。カロリー的にもどうでしょう、1食あたり100カロリーは低いんじゃないでしょうか。


和風カレーは翌朝がまた楽しい。出汁をさらに加えてゆるめてやり、醤油とみりんでソフトにまとめたら、薄揚げと九条ネギをあしらってゆでたての蕎麦にズーム・イン!すると、これは高岡市のカレーうどんで名高い某店よりやれてるんじゃないかと思わせるほどの出来栄えでございました。



二日酔いの朝なんかにさぞかし効くんだろうな~とひとりごちつつ、こんな日に限って前夜は禁酒禁煙だったりするのですね。


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