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「小さい秋」などなく、いきなり「大きい秋」へ。急に冷え込んだ朝はうどんでスタートしてみる。立憲党は自己破壊する気なのか。毎日新聞も自滅か。

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 先週まではTシャツ一枚でよかったのに、わずか5日間でその上にトレーナーを着て、外出時にはパーカーを羽織るようになってしまった。夏から秋にかけての季節が織りなす微妙なグラデーションを楽しむゆとりもなく、いきなりドカンと初冬の寒さが来た。 冷えこんでくると高齢者には朝の暖機運転が必要になってくる。うすら寒さにベッドのぬくもりを楽しんでいるのもいいけれど、朝になるととにかく腹が減って目が覚める性分なのでどうしても起きだしてしまう。 我が家では食品買い出し、調理関連については私の担当なので、食べたければ自分で作るしかない。まあ長年の独身生活で台所仕事は嫌いじゃないし。 今朝の大阪市内は気温15度で、まあ11月並みかな。それでも先週までの夏日から比較するとかなり寒くなった印象が強い。こんな日は朝から体をあっためるにかぎる。ということで今朝のメニューは「あんかけ卵とじうどん」ということになった。 材料の一覧から。うどん玉1袋、薄揚げ半枚、卵1個、片栗粉、刻み葱、おろし生姜、ヒガシマルうどんスープ、シマヤ煮干しだしの素、他にごま油少々と食塩少々を。 【手順】 ・鍋にだし汁400ccを沸かす。普段出し汁のストックを作らない向きには水でも充分 ・沸いたらうどん玉を入れ、うどんスープ1袋と煮干しだしの素を3分の1くらい加えて  薄揚げも入れて2分間火を通していく ・片栗粉小さじ1杯と水30㏄をまぜる。卵は塩少々とごま油数滴を加えてかきまぜておく。 ・うどんに火が通ったらいったん火を消して、水溶き片栗粉を静かにときこんでいく ・再び火をつけて軽く煮立ったら溶き卵をタラタラと落とし、丼に移す ・葱を散らして、おろし生姜を大匙1~2杯トッピングする お好みで七味などどうぞ。あんかけと生姜で朝からふうふうと身体の中からあったまってまいります。味は関西風にあっさりめにしています。これでは足らんという向きにはめんつゆなどで調整を。 季節が急に冷え込むと「腸」も冷えるらしく、おなかの不調を訴える中高年齢者が急増するとか。朝からたっぷりの生姜で腸を温めてやることは薬膳的にも正しいようで。 朝からうどんをすすりつつ、購読している毎日新聞をめくっていくのだけれど、昨日の首相就任演説はゴルフに出かけていて聞けず、今朝の新聞で全文を読むことができた。 覚悟と使命感にあふれた、志士の言葉だと思った。私...

カレーと生卵 大正昭和のモダニズム 小泉はんのとこのあほ坊ンがねえ 夫婦善哉と総裁選

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 10月に入って、早朝深夜はかなり秋らしい気温になってきた。でもまだ昼間はエアコンかけていないと室内は厳しいものがありますね。 あと4日で自民党の新しい総裁≒日本国首相が決まるわけですけど、なんかなあ。ステマ事件とか、党員除籍事件など報道されるべき不祥事が大事件として扱われず、どこかの首長が職員とラブホにかよったとか、学歴詐称の市長とか、どうでもええやんかと思えるスキャンダルを国家行事のように報道している。 「いやあ、内からも外からも怒られてばっかりで」なんて、家庭の些事で女房に叱咤されていることと国政を同レベルに言ってのけるのだから、この人の責任感というか使命感というのか、まったくもってわからない。 33歳で早逝した作家 織田作之助 責任感のない男といえば、無頼派作家として大阪の市井人情を描いた織田作之助が描出した 維康柳吉はなかなかの「あかん男」だった。安化粧品問屋で生まれ、妻子を持ちながら新地の名芸妓蝶子と駆け落ちし、関東大震災で大阪へ戻ってからは蝶子を日雇いの仲居にだしてはその給金に手を付けて安いカフェを飲み歩き、金を使い果たしては蝶子に面罵され、「二度とせえへんからよってに」などと平謝りしながら、またぞろ遊蕩に走っていく。 映画版のポスター 1955年 ただ柳吉には可愛げのあるところがあり、何とか生活を立て直そうと小商売を始めてみたりするのだけれど、これがまた失敗続きで蝶子はその都度に大喧嘩となる。柳吉から「あんじょうたまっせ、おばはん」などと甘えられると「もう、しゃあないなあ」とばかりまた日雇い家業にもどっていく。 森繁久彌と淡島千景 まごうかたなき美男美女 出演時、森繁久彌は42歳で、淡島千景は31歳でいずれも東宝と松竹の大看板である。大阪府枚方市生まれで北野高校卒の森繁が「大阪のあかん男」を地のままの関西弁でしゃべるのに対して、東京出身の淡島千景はちょっと切り口上ぎみながら、そこは宝塚音楽学校で仕込まれたきちんとした関西アクセントでやりかえす。このリズムがたのしい。 原作の夫婦善哉には、標題になった宗右衛門町の「夫婦善哉」ほか、大正~昭和にかけての食べ物がいろいろと描写されている。残念ながら私は酒飲みの甘いもの嫌いのせいで、夫婦善哉に立ち寄ったことはないけれど、作中で柳吉が「こ、ここのカレーはあ、あんじょうまぶしてあるよってに、うまいねん」と...