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LRT万葉線で、フラメンコと燻製の夜

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新湊に内川なる地区があり、川沿いに蔵造りの家が並び川岸には漁船が係留されている。そのかみ北前船交易盛んなるころは廻船問屋が並んで繁盛を極めていたんだとか。 ええ感じの景色でしょう。先日は高倉健がやってきたんだと。健さんのお目当てはかつての廻船問屋を改造した土蔵カフェ「DOU-ZO」だったとのこと。彼はハイヤーでやってきたんでしょうが、クルマ持たずハイヤーを雇う身分でもない私は、高岡名物のLRT万葉線でこちらを訪れることにした。 これがライトレール万葉線。富山市のセントラムに似た面貌。ご親切にも各駅ごとに地名の由来とかトピッックスなどの観光案内がある。案内役は高岡出身の落語家、立川志の輔師匠で、富山弁を交えながらの名調子。 本日の趣向は「DOU-ZO」の店舗前でフラメンコの鑑賞と、お取引先のK氏が趣味でつくる各種燻製を交えたパーティーなんであります。夕暮れの内川べりで見るフラメンコは中々の迫力で、地元のファンから「オーレ!」と掛け声がかかって。 能登産の牡蠣をスモークしてオイル漬けにしたもの。ちいさなピクルスを添えて。ビールによし酒によし、もちろんワインにもっとよし。お店に集ったのは飲み助が多い新湊でもたぶん猛者に属する方々で、遠来の珍客であった私は随分とすすめられたわけですね。 イワシとシシャモ。頭からガリガリいけます。カルシウムの補給は当分大丈夫だな。 きちんとスモークしたチーズって、売ってるスモークチーズと違ってほんのり甘みが素敵。 諸君。これが正しいイカクンである。燻液なるマヤカシの液体にドプッとつけた「イカクン」と全く違うんだからね。 茹で卵の燻製。味がないようであるようで。でもどうしてもウマい。お土産にもらえば良かったと後悔。 しかし往年のお嬢様方と現役のお嬢様方、さらに地元有力筋とおぼしき平均年齢は70歳オーバーにみえる紳士がたのまあ良くお飲みになること。ここのカフェにおける「一次会」を22時ころできりあげて、新湊のカラオケスナック「クリスタル」へ繰り出したのでした。もちろん私もお伴して。 いやまあいい感じの飲屋街でして。すっかり満足堪能した一夜でございました。Kさん本当にありがとうございます。でも睡眠時間三時間で挑んだ本日のゴルフは大変なスコアとなってしまいま

麺日記。富山の新・B級グルメに「富山焼ソバ」を、他。

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特製ソース(いささか和風の味がするけど、特になんの変哲もない)を絡めたフツーの焼ソバなんだけど、とにかく独特。削りカツオの量がちょっと多めかなあ。じゃあ何が違うんだいって言って、食べ方がユニークそのもので。 そうなんです。生タマゴをといて、スキヤキみたいにして食べるんです。タマゴのクリーミーさが焼ソバの質朴な味をコーティングして、ウマいのなんの。ただしこれは焼ソバがアツアツであることと、黄身がプリッと盛り上がるぐらいに新鮮なタマゴじゃないといかんのだよ。 富山駅前の海鮮居酒屋「あかり家」で、注文の際に「生タマゴ添えで」と頼めばやってくれる。一度はまるとやめられなくて、行くたびに注文することになります。県内にお住まいの方はぜひお試しを。いずれ県を代表するB級グルメになるんじゃないかと期待しています。 ことのついでに、最近県内でであった「これは!」と言えるラーメンをふたつ。 こちらは有沢線(富山小杉線)なる街道沿い「楓」の「とんしおらーめん」。鍾乳洞の中の地底湖のごとき白濁したスープはあくまで濃厚で、そこに麺が一玉半ほど。味・量ともに満足。味加減・脂加減・麺のゆで加減もオーダーできるからこだわりたい方たちにもぴったりでしょう。 画像が不鮮明で申し訳なし。会社近所は富山地鉄ビル1Fの「一心らーめん」で「特製煮干しラーメン」。化学調味料不使用と自家製麺が売りモノのお店なんで、時分どきは越中のラヲタたちが長ーい行列を作っている。化学調味料不使用がそんなにありがたいのかね、とラヲタ(ラーメンおたく)たちいつも冷たい目で見ていたのだけど、たまたま13時半ころえらくすいていたんでモノは試しと入店。結論。ウマかったです。あっさりしているのに濃厚で。故なき行列なしってことで。

追悼、柳ジョージ。

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柳ジョージが亡くなった。メジャーになった資生堂のCMソング「微笑の法則」が発売されたのが1979年。そうか私は大学2回生で初めて女性のなんたるかを知った年ではないか。爾来32年飽きもせず頑張っておるなあ、なんてことは横にして。 とてもシャイでいつも一生懸命汗をかきながらうたっていた柳ジョージ。本名が柳譲治で所沢に住む譲治だから所ジョージにあやかって「柳ジョージ」と名付けたのは宇崎竜童なんだとか。ゴールデンカップス時代にバンドメンバーのミッキー吉野たちとともに大麻取締法違反で逮捕されている。 「逮捕事件などが起こるとバンド全員、自分がかわいくなる。仲間さえも売ってしまうし友情も何も無くなる」ことに気づき、以後バンドを組むたびに「クスリなんかやるなら辞めてくれ」と最初にメンバーに言い渡していたらしい。なんでも「酒で飲んだくれて迷惑かけてくれる方がよっぽどまし」と考えているからなんだとか。全く同感。しかしかつてバックバンドをやっていたJAYWALKのボーカルが覚せい剤でとっつかまってバンドがえらいことになっているのは皮肉でもある。 そういえば「微笑の法則」でカバーガールをしていた星野真弓は、寺尾総の奥様になって連れだって柳ジョージのライブに行ったりもしていたとか。でも阪神ファンの私からすると星野+真弓って凄い名前ですね。ところで柳の妻は女優の浅野真弓。なんか話のややこしいこと。 晩年はロン毛にしていたみたいだけど、柳ジョージと言えば僕らの年代にはこのスタイルだよな。ぼさっとした短髪に無精ひげ、ピックガードの汚れたストラトキャスター。私がたまにカラオケで歌うのは「雨に泣いてる」「青い瞳のステラ1962」「酔って候」「FENCEの向こうのアメリカ」かな。 亡くなったのは10月10日だと報道されている。その良く番、悲報を知らない私は後輩の送別会で例によって乱酔し、桜木町のカラオケスナック「アダマス」でまさしく「酔って候」を唄っておりました。単なる偶然か恐るべき蓋然か。とても誠実なロッカーってまるで反語みたいな柳ジョージ。たまにテレビに出るといっつも照れた表情が好きでした。ご冥福をお祈り申し上げます。

牛鮭定食万歳。自宅で吉野家の味を再現。

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独身男の強い味方と言えばなんたって吉野家。年中無休で24時間営業は心強いかぎり。自宅から歩いていける範囲に吉野家があるのは独りもん人生のシアワセのひとつであります。 牛丼一筋と言いながら、最近はメニューの多角化をはかっていますねえ。なかでも私のお気に入りと言えばこの「牛鮭サラダ定食」。週に一回は夕食のメニューとなる大定番っす。 海に近く魚が安くてウマい富山県だけど、焼き魚で飯をかっ込める店ってないんだな。家で魚焼くとあとが面倒だし。そういうわけでカラダがDHAとかEPAを欲している時は吉野家なんです。 そして右上方にある「牛皿」部分。これもウマい。焼酎のアテに良さそうな味なんだけど、最近の吉野家はどういうわけか酒類をおいていない。ええねんけどなあ、牛皿と浅漬けで一杯やって締めに卵かけご飯とか。しかしできないことはやむを得ない。家で再現してみるだけのことやん。 大和百貨店の肉売り場で、和牛の切り落としを購入。吉野家の御用達は脂肪分の多い「アメリカ牛ショートリブ」らしいが、そんな稀少部位は普通の肉屋にはないので、ちょっと霜降り気味の切り落とし肉。グラム580円を120グラム購入。 あの吉野家の味を出すには秘訣が少々。まず出汁でタマネギをさっと煮て、ザラメ砂糖・酒・白ワインを入れて、牛肉を投入。火が通ったところでおろしショウガをホンの少しに、醤油を加えて味を調整。日本酒だけでは独特の味にならなくって、辛口の白ワインを加えるのが実は秘訣なんです。 酒のアテにはあまり味が濃くない方がいいから味付けはほどほどに。こいつでビールと焼酎で楽しい晩酌。阪神も勝ったしね。しかし3分の2ほどは残しておいて。 じゃん!翌朝さらに煮つめて味を濃くして、これはまさに吉牛の味、ただし品が良すぎるんやけど。とっても美味しいプチ牛丼の出来上がりだっちゃ。紅ショウガを買っておくことを失念していたことをただただ後悔した、ガッツリ系の朝食でございます。食った分だけ働こうぜ。

オトコもほろり 西原理恵子「毎日かあさん」

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日曜日は出費の日。北日本新聞の書評掲載日であり、毎日新聞のそれでもある。北日本新聞の書評欄は一部を除いて共同通信からの配信なんで、まあ日本中の地方紙のほとんどが同じ本をお薦めしているはずである。 木内昇の「笑い三年泣き三月」は、この共同通信ベースの書評だけでなく週刊文春の「文春図書館」にも掲出されていて、こうなるとAmazonに注文するにも気合いが入りますねえ。 あと日曜日の浪費要因がもうひとつ。毎日新聞の書評。これは本邦中央紙の書評において集中の白眉みたいなもんで、選択される本の興趣尽きざるところといい選者の確かさといい、毎週そそのかされては少なからぬ出費をせまられる。 今週のおすすめからは川上弘美「神様2011」を選択。1993年に書かれた寓話「神様」とこの3月11日以降の世界を舞台に再構成した「神様2011」が併載されている。 しかし毎日の書評が取り上げる本って、大体が高いんだな。今週も和田敦彦「越境する書物」とか黒岩久佐子「食い道楽の人〜村井弦斎」なんかも興味津々ながら、それぞれ4500円以上するもんねえ。 3ページ構成の書評欄のその次のページは生活面で、西原理恵子「毎日かあさん」が掲載されている。書評とこのマンガを読む為だけに私は毎週日曜日の朝、近所のローソンに毎日新聞を買いに出るんである。 今回のお題は「息子育て」 台詞を再録してみる。 息子育てがちょっと一息ついて思う 男の子を育てて良かったこと。 「そこでおバケがでろでろ」「ぎゃあああ」 怖がらせて楽しめる。 「わあああ どあああ あああ」「ひゃあああああ」 ものすごく驚かせてもいい。 一緒に外を走りまわれる。 一緒にもりもりごはんを食べる。 肉料理が得意になる。しかもキロ単位 虫や電車にくわしくなれる。「E35系はやぶさ」「アノマロカリス」 くだらないギャグが得意になる。 一緒にUFOを信じる。 〜「大人になったら居酒屋で待ち合わせて一杯」 〜「仕事帰りのビールと息子、これいいよー」 好きな人の子供のころが見られる。 ずるいぞサイバラ。日曜の朝からじんわり来てしまったではないか。

紅ズワイガニ 一パイ三百八十円 嘘じゃないんです

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天気よろしき休日。「生きることは〜よごれること〜」なんてつぶやきながらお洗濯。もう10月になってしまうと、裏日本は越中富山あたりでは冷たい雨が降りしきる日が増えてきますからね。「奥様、晴れた日は見逃せませんものねぇ」ってことにあいなります。 で、洗濯物を干したらちょいとお買い物へ。大和百貨店の地下食品売り場は私に取ってのパラダイス。富山湾じゃもう漁が解禁になってるんでこんなものも売ってます。 富山湾産の紅ズワイガニが、それも朝網のナマが。一杯なんと三百八十円。表日本にお住まいの奥様がた、嘘偽りじゃございませんのよ。サイズも幅が30センチ以上あって立派な成人サイズ。こちらじゃカニは贅沢品じゃなくて、日常のオカズなんです。いやはや。 手前にある「ふくらぎ」はブリの幼魚で体長40センチ内外のもの。もちろん富山湾産の天然物。東京で言えばハマチってとこか。こいつが一本四百円。 この鰻の肝焼きみたいな串は、富山県西部は福光〜南砺あたりで好まれる「どじょうの蒲焼き」であります。ひとパックで千五百八十円。紅ズワイガニ四ハイぶん。けっこう高級な酒肴であります。どじょう宰相は庶民派を気取っておられますが、なんのなんの、越中じゃカニよりお高いんですね。

哀悼 スティーブ・ジョブス Stay hungry,Stay fool.

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スティーブ・ジョブスが逝去した。彼がいなければコンピューターとコミュニケーションと映像画像の世界は全く変わったモノになっていただろう。というか、21世紀が今のそれと異なったモノになっていたに相違ない。哀悼。永垂不朽。 Appleとのつながりはまだ1年と少しでしかない。昨夏iPadが誕生したときに、こいつぁ仕事に便利だわいと購入した。出先でちょっとモノを調べたり、画像映像のサンプルを持ち歩いたりするには使い勝手のいい道具だった。 iTunesと連動させて、音楽をためこんでそれをbluetoothでオーディオに飛ばすとジュークボックス代わりに一日中鳴らしておくこともできる。AppleTVはちょっとしたお遊びで、iPadをリモコン代わりにして世界中の映像ソフトにアクセスできるけど、ソフトを見る時間がこっちになかったりして。仕事じゃなくって毎晩桜木町で飲むのに忙しくって。 きょう、facebookに投稿した文章。 初めてMacBookを買って帰ったとき、梱包を開けるのがすでにエンターティメントになっているのに驚いた。親からもらったクリスマスプレゼントを開いていたとき、感じたときめきがそこにあった。そして取扱説明書もないままにスイッチを入れた瞬間の驚き。商品に哲学があると言うことをMacが教えてくれた。ジョブスに直接プレゼンされた気がしたっけ。 http://video.google.com/videoplay?docid=9132783120748987670 ジョブスがスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチ。14分33秒。点と点を結ぶ話、今日が人生最後の日なら君はどうするかと言う話、そして最後にこの言葉を放ってスピーチは閉じられた。 Stay hungry、Stay fool. 空腹であれ。愚かであれ。

オーストラリアの湾にカニが集結。文春・ポスト・現代な日。

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オーストラリア、メルボルン前の海底がエライことになっていた。10万匹のカニが脱皮のために集合しているのだけど、量の迫力っていやまあ凄いんですねえ。 昨日は朝から風邪気味だったので、大事を取って一日休んだ。たまってた雑誌をずーっと読んでた。週刊文春/週刊現代/週刊ポスト/ビッグコミックオリジナル/週刊ゴルフダイジェスト。現代とポストは読んでいて鬱病になりそうだった。まあそんな世相なんだけどね。でもこの国に少しは救いがあると、ウソでも良いから書いてくれたっていいじゃない。文春は小林信彦がまだ元気に毎週コラムを書いているだけで評価してしまう。我が国最後の「オトナなコラムニスト」かもしれない。あ、本業は小説家でしたね。存知申し上げています。「サモワール・メモマール」大好きです。 ビッグコミックオリジナルでは、またテレビドラマ化される「深夜食堂」ええですねえ。よんでてほっこりいたします。今週は5日の水曜日にオリジナルが、本日6日の木曜日にここんとこ充実めざましい「コミックモーニング」が、8日には「ビッグコミック」がそれぞれ発売でマンガ好きにはたまらん週末なり。 週刊ゴルフダイジェストは、よんですぐに役立ちそうなレッスンが一杯書いてあるけどこれを鵜呑みにして週末にラウンドしたらきっと後悔するんだよな。でも「壮快」とかと一緒でほんと簡単にスライスやダフリが直りそうでついつい買ってしまう。 週刊新潮に連載されているエッセーをまとめた、川上未映子「ぜんぶの後に残るもの」は震災の前後に書かれたものが採録されている。このひと、年々センテンスが長くなってきていて、思考のタームがなんぼほどあるねんと思わされる。志賀直哉的美学の対極に立つつもりか。私はお気に入りですけど。日本人離れした粘度があって。 風邪は禁酒禁煙して半身浴してきちんと汗をかいて、23時前からコトンと寝てしまったらすっかり治ってしまった。おまけに早寝したからヘンに早起きだし。おかげで朝っぱらからこんな映像を見てしまうし。 震災だ原発事故だって言っていたって、所詮すべては「人間」の為の都合でしかなくて、自然はそんなもんと関係なく営みを続けているんですねえ。頼もしいような虚しさが溢れるような。

地震のないはずの富山が揺れた

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のんきに時代物の料理小説のことをブログってたら、きましたね〜。ユッサユッサと周期の長い揺れが。CATVで見ていた阪神・ヤクルト戦を急遽NHKへチャンネルチェンジ。震度3で震源地は長野県北部。マグニチュード5.1。揺れも収まってほっとしたところへ、またまた大きな揺れ。今度は緊急地震速報も出てしまって。 パソコン画面の地震速報 結局2度目の揺れも震度3で、緊急地震速報のあとは大町市で震度2が観測されただけ。このまま大事に至らぬことを祈る。 この半年、大揺れに揺れた列島でほとんど揺れなかった富山にいると、震度3でもびっくりしてしまうんですね。

郁様 澪様 半年ぶりでございますね。

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半年ぶりにお目にかかった。澪は相変わらず人の幸せばかり願って日々包丁を握っている。女としての自分の幸せと、遊里に身を落としている友の救済と、庖丁人としての目指す高みへの想いと。読むたびに良い小説だなあと得心する。大阪天満生まれの主人公・澪が江戸で料理人となった発端が、豪雨洪水で家族全滅の憂き目にあったことなど、今年の数々の惨事を思ってしまう。 高田郁「澪つくし料理帖 第七巻 心星ひとつ」。待ちました。半年待ちました。遅筆難じゃないかと訝ってましたけど、作者は「内容・構成・各章のタイトルともなる料理を考えるのに二ヶ月、執筆に二ヶ月、推敲や取材に二ヶ月かかる」と言っているから、やっぱり待たなしゃあない。イッキに読んじゃって後悔しつつ、あと半年を焦らされる訳やけど。 今回出てきた諸料理で、作ってみたいのが「苧環蒸(おだまきむし)」で、平たく言えばうどん入りの茶碗蒸し。冬場には暖まるもんね。 今日はひさしぶりに風邪気味で、ここんとこちょっと大事を取って一日休んだ。昨夜よって帰宅して、いささかセクシーな格好で寝入ったのが原因のもよう。風邪くらいは一晩寝れば治るけど、アホはなかなか治癒しませんな。

2011年10月3日 立山に初冠雪

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きのう、立山連峰が初冠雪した。気象台が地上から観察して雪を認識すると「冠雪」ってことになるんだとか。わりと適当なんだな。10月2日(日)の午後4時頃から高度2450mの室堂で降雪がはじまって、その日のうちに5cmの積雪。みくりが池あたりも真っ白になった模様。 会社の裏にある立体駐車場の屋上から撮影した。ちょっと靄がかかっているので、そんなにはっきりとはしてないし、安モノのコンパクトデジカメなんで望遠がここまでしか効かないけど。まあ雪が積もっているのはわかりますね。夏が終わったらと思ったらもう秋そして冬へ。人生と一緒でゴールに近づくとだんだん加速するみたい。

真宗王国・富山の葬式事情とは。

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本日、越中富山に赴任してちょうど満2年となった。会計年度も下期に変わった初日、10月3日の月曜日は、お取引先の葬儀で始まった。なにしろ葬式の多い土地柄なので、月に2回は喪服に袖を通している。といって平均寿命が短いわけではない。全国ランキングは男性12位女性7位に位置するからどちらかと言うと長寿県である。 9月26日の富山新聞から。オークス(県内最大の葬祭業者)によると、昨年1年間に県内で行なった葬儀2500件中、直葬・家族葬は130件で全体の5%にあたるとか。10年前に比べると倍に増えたらしい。しかし、東京大阪あたりでは、すでに葬儀の70%が直葬・家族葬になっているとのデータもあるなかで、富山ではまだほとんどの人たちがきちんと葬儀をおこなっているのは、いささかの驚きである。葬儀費用の平均が221万円で、全国平均の199万円を大きく上回る。 最近では生活の洋風化とともに、寺の本堂で正座して、という形は激減している。私のささやかな2年間の体験ではいちどもない。「セレモニーホール」などで実施されるのが通常で、通夜は19時から20時。葬儀は午前10時から11時までに執り行われる。朝10時からの葬式ってのには当初びっくりした(関西圏は正午~14時のあいだくらい)けど、もう慣れた。不謹慎ながら二日酔いの朝など、居眠りするにはナカナカ良い空間でもある。 ざっと20回ばかり参列した葬儀の95%までが浄土真宗で、日蓮宗が一回だけだった。真宗は大谷派、西本願寺派などいろんな流派があるようだが、クリスチャンの私にはようわからん。ただ、本願寺8世の蓮如が現在でいう富山県伏木の生まれで、勝興寺の前身である土山御坊を建立したということから、越中は真宗王国と呼ばれるに至っており、瑞龍寺を筆頭に大伽藍も多い。 富山の葬式では、参列者の全員で霊柩車を見送るのが当たり前となっている。だから焼香が済んでからも座席に戻らなければならない。焼香終了~流れ解散の関西流儀とはずいぶん違う。また焼香が済んだ後に「遺族代表挨拶」の時間があって、多くは喪主から故人の最後の様子などが伝えられる。これは、事情を知らずに社交儀礼だけで参列している私のような人間にも、その場の雰囲気とのつながりを感じることができるので、いい習慣だと思う。 ちなみにお見送りに行く際に、葬儀関係者から参