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9月, 2010の投稿を表示しています

越中ビジネス散歩

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期末が近付くと私のようなデクノボーでも何かとせわしない。昨日は打ち合わせで小松空港へ。さすがに北陸の空の玄関で、富山空港に着陸不可能な747F(ジャンボの貨物専用機)が駐機していた。 また、併設する小松基地の航空祭が三日後に迫っていることで、その道のマニアが空港周辺の撮影ポイントを点検?している。空港内にもバズーカ砲みたいな望遠レンズをかついでいる同好の士を多数見かけた。空ではブルーインパルスが当日に備えて演習している。仕事じゃなかったら、なにをおいてでも見物に行くんだけどなあ。 秋空にそびえ立つ、今朝の富山市役所。誰がどう見たって役所には見えんわな。民放のスタジオ付きオフィスと電波塔って感じだもの。三角屋根が立山連峰の剣岳で、幾何学的デザインが連峰の各山頂をあらわすといっても、ねえ。注ぎこまれた血税の金額や如何に。 まあ目抜き通りに電柱がない美意識だけは立派だと思うし、道路沿いの美術品、とりわけ名産のガラス工芸は大したもんだと思う。大阪にいる自称ガラスゲージツ家に見せてやりたいもんである。どうですか、巨匠。眼の修業を兼ねて越中詣りなど。飛ばし屋の師匠に合わせたチャンピオンコースのゴルフ場もありますし、富山湾の魚はこれからが本番ですし。 越中と言えば置き薬。独特のセンスがあるデザインで、キッチュさがおもしろい。そんなこんなで、印刷とデザインは都市規模の割に盛んなんですね。本日から「富山デザインフェア」が開催される。ポスターの主役は名物の赤巻き蒲鉾。 富山城は観光用の戦後築城で、天守閣ではなくかつての城門櫓の跡地に昭和29年に落成した。この一見お城のような建築物は内部が歴史博物館となっている。私はまだ行ったことがない。かつて京都市内に10年近く住まいながら、金閣寺にも行ったことがないような男だから、たぶん歴訪しないままこの地の滞在を終えるのだろう。 富山県民は自宅の玄関を施錠しない。ことが多いらしい。すくなくとも市街地をちょっとでも離れればそこは延々と続く田んぼであって、ご近所さん以外の人間がうろついていると目立つからなのである。どこかの国なみの防衛意識。 他県から来た嫁が「不用心だから」と玄関のカギを締めたところ、「そんなことをしたら、よそのひとがウチに上がれんがいぜ」と姑に叱られる土地柄なのだからして。それをいいことに、昨

人を呪わば穴二つ

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セリーグのペナントレースはいよいよ佳境に入ってきた。わかっていたことながら、中日・阪神の直接対決が残っていないから、自力優勝は残り全勝でしかあり得ない。とにかく中日が負けること、巨人とヤクルトがペナントを断念して、消化試合に転じてくれることを祈念するしかない。 別の試合だけど、まあ雰囲気で。 日曜日はまさにそういった状況で、デーゲームでは横浜・巨人で巨人の敗北を、ナイターでは中日・ヤクルト戦で中日の敗北をひたすら願ってテレビ観戦していた。掃除洗濯クリーニングなどはてきぱきと午前中に済ませて、万全の姿勢でテレビの前に座した。 もちろん夕食のメニューも、手のかからないことをモットーにする。炒め合わせて炊くだけでできてしまう肉じゃがなど、かような時は最適である。世の男子諸君が最も彼女につくってほしい料理が、肉じゃがであるらしい。笑止千万。これくらいは片手間にテレビを横目でにらみながら作れなくてどうするのだ。 ジャガイモの皮を剥く。ピーラーを使えば何てことない。水に沈めてアクを取っておく。人参は皮ごと乱切りにする。玉葱はくし型にカットする。以上作業が終わったところで、ジャガイモを引き上げてこれも乱切りにしておく。 なべに油をしいて、野菜類を放り込んで全体に油を回す。牛肉はちょいと脂身が強めの霜降りを張り込んだ方が美味しい。これを炒め合わせたジャガイモ玉葱人参の上に、かぶせるように並べておく。酒と出し汁を注ぎ入れ、牛肉めがけて砂糖と醤油をかけまわす。ガラガラとかきまぜてあとは弱火で煮込むだけ。ヨーイドンで30分もかからない。 ちょいとだけ秘伝があって、家でハイボールを呑んだときの炭酸水、たいがいボトルに少し残ってしまうから、こいつを適宜注いでやると、すべての材料が早く柔らかく煮える。 他にはピーマン細切りのきんぴら、オーブントースターで軽く焼いた薄揚げに大根おろしをあえて、熱い出汁を注いだもの。肉じゃがに火が回ったころには、この二品が仕上がっている。ビールと焼酎水割りをいただきながら、中日の敗北を祈願しつつ晩酌を進めるわけ。 結果の方は八幡菩薩もご照覧、見事に中日巨人が敗北して、タイガースにマジック8が点灯したのでありますね。 5回連続、100が切れない。深刻。 しかし古諺にいわく「人を呪わば穴二つ」と。よこしまな願望を

黒部峡谷トロッコ行

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話はすこし遡るのだけれど、過日黒部峡谷へと出かけてきた。なんでも宇奈月温泉街でモーツァルト祭りをやるということで行ってみたのだけれど。イベントの主催者は「宇奈月は東洋のザルツブルグ」などと主張してはおりましたが。   富山地方鉄道、通称地鉄の宇奈月温泉駅。駅の東西に(ささやかに)広がる温泉街のそこかしこで、あの繊細な音楽家がものした旋律が流れている。黒部川をまたぐ橋の上で、街角のカフェや美術館の吹き抜けで。さらに観光案内所のホールにまでライブ会場が設置されていた。ほとんどが無料。地方文化を育んでいこうとする、地元の方たちの熱意に頭が下がる。 花より団子じゃないけれど。モーツァルトももちろん結構なんだが、ここまできたら名物トロッコ列車に乗って、天下の奇景を見物したいじゃないですか。可憐な少女が奏でるピアノソナタを背にして、いささか鉄道趣味のある私は、トロッコ列車の宇奈月温泉駅へと向かった。 これは後ろから見たトロッコ列車。大人三人が横並びに座れるほどの車幅である。結構な盛況だったので、往路は屋根付きのデラックス車両にしか乗れなかった。 この「手すり」がついていない素っ気ない吊り橋は、お猿さん専用に架けられている。タイミングによっては、駆け渡るニホンザルの一群が見受けられるそうな。と、車内アナウンスで室井滋が言っていた。富山県では、どこへ行っても室井滋と柴田理恵から逃れることが出来ない。ケンミンとなってはや一年(まもなく)、もうちょっと美人もいるんだけどねえ。 宇奈月ダムの放水風景。黒部川にかかるダム群に蓄積した土砂をここで吐き出している。流出した土砂は流れの速い川にのって、河口へと流れ込む。その量があまりに多いため、河口付近の生態系バランスに支障を来たしてしまい、漁獲高が激減しているらしい。まったく、お役人のやることといったら。 こんな渓谷が片道1時間半にわたって延々と繋がっている。10月半ばの紅葉のさかりには、いかほどの絶景となることやら。混雑を押して出かけてみたいものである。きちんと食料を確保して。なにしろ温泉街といい駅周辺といい、飲食店がホントに少ないので。 すれ違い列車。機関車によっては側面に「ローレル賞受賞」のマークが付けられており、この日立製の機関車はその道のファンにも評価が高いらしい。小柄なつく

草食系中高年の平和な週末

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性懲りもなくゴルフ。だってシーズンなんだもん。週末は石川県の片山津ゴルフ倶楽部・白山コースへでかけてまいりました。私ごときヘタクソが出入りしていい場所じゃないんだけど、まあ何とかお願いしてラウンドさせて頂いたようなわけで。 コースで撮った写真。空の中央にポツンと写っているのは鳥でもなければUFOでもありません。もちろんクリプトン星ご出身のあの方でも。そう、片山津は航空自衛隊小松基地にごく近く、訓練空域へ往還する練習機・戦闘機・ヘリコプターがしょっちゅう上空を通過するのです。 とくにこの時期は、基地の航空祭が近い(10月2日)のため、盛んに訓練飛行がおこなわれておりまして、6機編隊やらダイヤモンド編隊が、胸のすくような轟音を立ててホンの頭の上を幾度となく通過して行きました。スピードが速すぎでとてもシャッターが押せず、感動を共有できないのが残念なかぎり。いやあ、迫力でした。仕事の関係で航空祭に行けない私は、これで少しは納得ができた気分。 バンカー10個にかこまれた、思い切り難儀な最終18番ホール。チキンハートの私はセカンドショットを8番アイアンで刻んで、左奥にアプローチを打ってなんとかボギーであがったのでした。 翌日はいいお天気で、めずらしく富山駅の北側を自転車でお散歩です。古い住宅地とハイテクなオフィス街と、でっかい公園があり、走っていて飽きることがない。富山でも減少しつつある、昔ながらの鮮魚店。朝獲れのフクラギ(ブリの幼魚・30センチくらい)、沿岸であがったアオリイカなどがならんでいた。 駅南側よりは、まだまだ空き地がおおく、いわゆるロードサイド店もならんでいる。ドラッグ・フジイはシャンプー類の品ぞろえがいいのでご愛用なり。この日は薄毛対策に大島椿油配合のシャンプーと、まだまだ暑い日が続きそうなので、花王ビオレのデオドラントボディシャンプー。それと人に言えないヒミツのサプリメントなどを購入した。この店の向かい側には酒の安売り店。 富山市民の憩いの場、環水公園。甲子園球場がふたつみっつ入りそうなほど広大な公園である。園内にはスターバックスも。写真にあるテントではインカ風のフォルクロールが演奏されており、ステージの裏では南米物産・食品の販売をやっていた。 役所はここに鉄人坂井宏行シェフのフレンチレストランを誘

男の(無駄な)執念について

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先週半ばに富山カントリークラブで業界のコンペがあった。政局不安定・経済先行き暗澹のさなかに、何を考えているんでしょうねえ。といってそういう類の会合を、自粛する企業も多いそうだが、経営が極端に危機に陥っているならともかくとして、そんなハンドルの遊びもない会社は、余命だって知れている。 そんな社会ネタなんかどうでもいい。問題は、薬師コースの5番ホールで、OBを2発打ってしまい、パー4なのに11も叩いてしまったということである。 ティーショットをシャンクして、リカバリーでフェアウェイにもどし、尾根越えでグリーンを狙った第3打が連発のOBとなって自滅した。主犯格の6番アイアン。画像が反転しているのではなくて、私が左利きでだから、クラブフェースの向きが逆なのです。 前半の有磯コースでは辛抱のゴルフで49であがり、薬師コースの1番ロングでも見事にパーをセーブして、今日は久しぶりの90台で、上位賞品獲得必至と思っていたのに。きっとその邪念が、知らず知らずのうちにリキミにつながり、スイング軌道を狂わせていたのだろう。世に偶然のアクシデントは存在しない。 あまりに(自分自身に対して)ハラがたったので、あり余る有給休暇で半休をとり(午後は外せない来客があったので)、朝早くから薬師コースだけをラウンドした。復仇の念に燃えていたのである。 八幡菩薩もご照覧、打ちおろし左ドッグレッグのホールで、ティーショットを210ヤード。ちょうどコースがカーブするところへきちんと落とすことに成功した。第2打は6番アイアンで160ヤード。グリーンサイドに。アプローチはちょいと失敗。今シーズンから投入したフォーティーンのV5ウェッジが、なかなか使いこなせていないんですねえ。でも、カップまで5メートルのスネークラインは、決して不可能な距離ではない。 入れましたねえ。きちんとパーを取って恨みを晴らしたのである。汚名を挽回したのである。男は執念なのである。この意志力、もっと仕事に使えんかねえ。 ゴルフ場の帰りに、駅前の「大喜」でブラックラーメンを食べ、家でスーツに着替えて何食わぬ顔で出社した。大概のゴルフ場まで自宅からも会社からもクルマで30分もあればアクセスできる、富山県ならではの出来事なんだけど。

更けゆく秋の夜

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予定のない休日は貴重だよね。せいぜい阪神タイガースのデーゲームを見るくらいで、あとは食べて呑んで読んで。タイガースもベンチのミスでメッセンジャーの来日初完封をフイにしたり、久保の継投時期を間違ったりして、相変わらずアタマの悪い野球をやってるし。チームのDNAは恐ろしいもんやと思いました。 「なぜ日本人は落合博満が嫌いか?」テリー・伊東著。アホな試合を観戦しつつソファーに寝そべって読んだ。日本人はどうやら救いがたいほどにコドモの国民になった、だからわかりにくいホントのプロフェッショナルが受け入れられないんだとか。ま、そりゃここ数週間の民主党馬鹿騒ぎを観てればわかるわな。私には中身があってかつ面白かった本です。たぶん口述筆記を編集した本だから、読みやすいことこの上なし。 富山テレビに隣接する、愛しのカレーショップ「デリー」。拙宅からざっと2㎞ほどの距離にある。炎天下に往復4㎞歩く勇気は(ここはゴルフ場じゃないので)ないから、自転車でゆく。大阪から陸送されたわが愛車は、中古屋で9500円だった。幾度もの転倒で、カゴは歪み変速機はその機能を停止し、ダイナモは微光しか産み出さない。 土曜日の昼食である。タンドリー定食レッドカシミールバージョン。タンドールで炙られたトリのもも肉一本とサラダ、それに具なしのカレー汁とライスかナンが付く。レッドカシミールは「超激辛」で、店では2番目に辛い。営業所の仲間で「なんのなんの」と平気でこれを平らげるのは私ひとりである。刺激が毛根に良いわけないんだけどね。 「デリー」と拙宅の中間にある喫茶店「ブルートレイン」。店内は鉄道おたく、通称「鉄ちゃん」が来れば狂喜乱舞間違いなしの世界である。H18ゲージの模型機関車が走りまわり、壁には昭和初年頃からの懐かしの写真が所狭しと掲出されている。 凶悪激辛のカレーで荒れた舌を、甘いアイスコーヒーで癒すというわけ。食事は美味しく楽しく喫するもので、修行や苦行ではないはずなんだがなあ。模型列車が走るさまを、「鉄道ファン」のバックナンバーをめくりながら見物する。 このあと大和百貨店へ。7階の紀伊国屋に直行して、冒頭紹介したテリー伊藤の本と、椎名誠「玉ねぎとフライパン大作戦」、和田誠との対談集「誠と誠の話」、さらに勝谷誠彦「平壌で朝食を」を購入。ざっと5000円ほど

フルーツランド越中

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富山県は、人生今まで過ごした土地のうちで、最大最強のくだもの王国であります。といってもせいぜい大阪・神戸・北摂・京都・埼玉くらいが比較対象なんだけど。あと参考値として、島根かな。 スイカの糖度は、おおむね11度から13度まで。それ以上に糖度が上がると中心部がスカスカになりやすい(スイカ農家談)。しかし、呉羽丘陵南面でつくられる「朝日スイカ」は別格で、14度以下では出荷しない。糖度が15度あってさえ、果肉はジューシィで、なるほど水菓子とはこういうもんだと納得するうまさである。 ただ栽培に手間が駆るためか、生産量がわずかなので県内のスーパーなどで店頭に並ぶ姿はあまり見かけられない。多くは東京へ、カネのあるところへ送られる。ケンミンは農家の軒先で直接購入するしかない。値段も結構なレベルだし。しかし夏場には、いちどは存分に味わいたいほどのものでありますね。 夏の厳しさが一段落するころ、呉羽梨の出荷がピークを迎える。種類としては幸水梨で、溢れんばかりの水気と品の良い甘さが売り物。呉羽丘陵一帯がじつは梨畑なので、量的にはふんだんに収穫される。街道沿いには直売店がずらりと並んでいる。今頃はどこのスーパーに行っても「呉羽梨コーナー」が設置されているほど。さらに、ツウのケンミンは選果場へおもむいて、農協から直接に購入する。店頭よりは随分安い。 この猛烈な夏の影響を受けて、例年より小粒ではあるらしいが、甘みが凝縮されている感じで悪い印象はない。私は、近所の大阪屋スーパーで、3玉500円ほどで売っている特売品を買ってきて毎日のようにしゃりしゃり食べている。 砺波にある「宮崎葡萄園」の逸品であります。いい値段だけれど、減農薬で丹念に育て上げられているだけあって、まっすぐな味がする。なにしろブドウはイチゴとならんで私の大好物であり、季節になると、冷蔵庫に常備していないと不安になるほどなのだ。残念ながら、いつも一房1200円のピオーネを冷やしておけるような身分じゃないので、常用してるのは、スーパーで買う県内産の「ベリーA」である。ピオーネとか巨峰のような、お菓子めいた甘さはないけれど、葡萄らしい味わいで、これも好物だから何の問題もない。 ありがたいことに、県内では11月まで葡萄が生産される。寒冷地タイプの「スチューベン」が、相当冷え込んでくるまで

越中釣魚録

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8年ぶりに釣に行った。とある筋から(まあ呑み屋の女将みたいなもんである)お誘いを受けて、富山湾に出漁することとなった。最後に出掛けた釣行は8年前の長崎県男女群島である。それ以来ロッド(竿)にもライン(糸)にも触れたことすらない。 金曜日、中之島の釣具店に(仕事中だと言うのに)でかけて、初心者用のリール、胴付きサビキ仕掛け、浮子(うき)釣り用の簡易セット、舟用のデッキシューズ、帽子などを購入した。ざっと7千円ばかり。ちなみに私が言う舟用のデッキシューズとは、鳶職人などがはく、地下足袋と靴のアイノコみたいなもんで、一足500円ほど。軽くて、滑らないことが特色。 サビキとは、一本のハリスに6つの釣針がついている仕掛けで、コマセ(撒き餌)のカゴを仕掛けの上か下につけることが多い。針自体にビニールの擬餌があらかじめつけられており、釣果を期待しなければ餌なしで釣ることも可能である。コマセをつかうと海底が汚れるから私は使わない主義と標榜している。ホンネは手にニオイがつくのが嫌なだけなんだけど。 何しろラインの結び方も忘れていたので、金曜の19時から21時まで「おわら風の盆」に出掛ける前に、メシも喰わずに仕掛け作りに没頭した。悪戦苦闘の末、なんとか3セットの仕掛けを作り終えることができた。それ以上に根掛かりしたり(つまり地球を釣ってしまうこと)、オマツリしたり(他人の糸と絡み合うこと)して、仕掛けをなくしてしまったら、その時点でジ・エンドとなる。まあそうなったら、デッキに寝転んで蒼空を眺め、海鳥の腹を見上げてビールでも飲んでおればいい。 「おわら風の盆」から帰宅したのは午前2時を回っていた。自宅出発は7時半。準備もあるから起床 を5時半とした。ほとんど寝てへん。ボヤっとした頭で船に乗り込んだ。出港。しばらくすると、完成近づく新湊大橋が見える。壮麗な建築物だが、そもさん、落成の暁に利用者がおるんかいな。それでもさすが保守王国の富山県で、事業仕分けの波を掻い潜って工事は進んでいる。 うお座の私は、舟に乗っていると機嫌がいい。波の加減も申し分なし。ついついあの唄を口ずさんでしまう。 朝だ夜明けだ 潮の息吹    ぐんと 吸い込む あかがね色の 胸に若さの みなぎる 誇り 海の男の艦隊勤務  月月火水木金金 赤い太陽に 流れる汗を 拭いて にっこ