更けゆく秋の夜

予定のない休日は貴重だよね。せいぜい阪神タイガースのデーゲームを見るくらいで、あとは食べて呑んで読んで。タイガースもベンチのミスでメッセンジャーの来日初完封をフイにしたり、久保の継投時期を間違ったりして、相変わらずアタマの悪い野球をやってるし。チームのDNAは恐ろしいもんやと思いました。



「なぜ日本人は落合博満が嫌いか?」テリー・伊東著。アホな試合を観戦しつつソファーに寝そべって読んだ。日本人はどうやら救いがたいほどにコドモの国民になった、だからわかりにくいホントのプロフェッショナルが受け入れられないんだとか。ま、そりゃここ数週間の民主党馬鹿騒ぎを観てればわかるわな。私には中身があってかつ面白かった本です。たぶん口述筆記を編集した本だから、読みやすいことこの上なし。




富山テレビに隣接する、愛しのカレーショップ「デリー」。拙宅からざっと2㎞ほどの距離にある。炎天下に往復4㎞歩く勇気は(ここはゴルフ場じゃないので)ないから、自転車でゆく。大阪から陸送されたわが愛車は、中古屋で9500円だった。幾度もの転倒で、カゴは歪み変速機はその機能を停止し、ダイナモは微光しか産み出さない。




土曜日の昼食である。タンドリー定食レッドカシミールバージョン。タンドールで炙られたトリのもも肉一本とサラダ、それに具なしのカレー汁とライスかナンが付く。レッドカシミールは「超激辛」で、店では2番目に辛い。営業所の仲間で「なんのなんの」と平気でこれを平らげるのは私ひとりである。刺激が毛根に良いわけないんだけどね。




「デリー」と拙宅の中間にある喫茶店「ブルートレイン」。店内は鉄道おたく、通称「鉄ちゃん」が来れば狂喜乱舞間違いなしの世界である。H18ゲージの模型機関車が走りまわり、壁には昭和初年頃からの懐かしの写真が所狭しと掲出されている。




凶悪激辛のカレーで荒れた舌を、甘いアイスコーヒーで癒すというわけ。食事は美味しく楽しく喫するもので、修行や苦行ではないはずなんだがなあ。模型列車が走るさまを、「鉄道ファン」のバックナンバーをめくりながら見物する。

このあと大和百貨店へ。7階の紀伊国屋に直行して、冒頭紹介したテリー伊藤の本と、椎名誠「玉ねぎとフライパン大作戦」、和田誠との対談集「誠と誠の話」、さらに勝谷誠彦「平壌で朝食を」を購入。ざっと5000円ほど。




勝谷誠彦って、タカ派のテレビコメンターにしてB級グルメ評論家ぐらいにしか認識していなかったのだもんで、びっくり。けっこう正統日本私小説街道を歩む人だったのね。梨花嬢のように聡明で八方破れで悪魔で天使で凡俗では理解不能な女に追いかけられてみたいものです。

この夜は自炊。薄揚げの大根おろし和え、バチ鮪の山かけ、茄子の煮つけ。ビールに焼酎。呑んで食って、ローランドエメリッヒ「the day after tomorrow 」なんぞ見る。続いて、HDDに録画してあった「坂の上の雲」を観賞する。片手には角のハイボール。さらに本棚から「坂の上の雲」第2巻をひっぱりだしてきて寝床で読む。もう夜は涼しいのでエアコンは不要。で、寝付いたのは午前4時頃だったかなあ。なにしろ一番の趣味は夜更かしだったりするので。

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