揺れない富山

富山県は歴史的に見ても、地質的に見ても地震が極めて少ない県なんだそうで。有史以来の大型地震は3回だけ。

① 864年 震度・マグニチュードとも不明 死者多数と伝えられるのみ

② 1586年 天正地震 M7.8 高岡の木船城が圧壊 死者多数

③ 1858年 飛越地震 M7.0 常願寺川が決壊 洪水で死者 140名

とまあ、ホント滅多に揺れない県なんですね。




ちょっと古い資料ですんません。1999年の理科年表から引用です。上は1989~1998年の10年間にわたる有感地震発生件数。富山は全国で少ない方から4番目なのね。今回被害にあわれた所とは随分と色調が違ってますね。

北アメリカプレートの移動量が年間1cm。ユーラシアプレートが0.3cm。それに対して、太平洋プレートは年間10cm動いています。10倍以上違うんです。だから富山は海溝型地震とプレート型地震からは縁遠いんですね。あるとすれば活断層直下型地震。フォッサマグナに隣接してるのに、不思議です。


こちらは地震調査研究推進本部が作成している、今後30年間にありえる震度6弱の地震発生確率地図です。まずほとんど起きないと予測されているようですね。糸魚川~静岡構造線断層帯があるんで、その影響下にある活断層で14%ほどの確率が出されてるから、ちょっとだけ色が付いているようです。それ以外の断層帯での確率は0%~0.7%だそうで。

この地震調査研究推進本部が、今回の震災をどう予測していたか。



宮城県海岸部です。ここで前回発生した大型地震は1978年の「宮城県沖地震」で、宮城沖の大型地震発生間隔が37.1年。今年が33年目。発生の確率は99%と記されてておりました。発生する地震の大きさはM7.5で、他の地震と連動した場合はM8.0と予測されています。現実はM9.0にまでなってしまいましたが。

http://www.jishin.go.jp/main/chousa/10_yosokuchizu/index.htm

この地震調査研究推進本部は、文部科学省研究開発局の関連機関で、全部読んで理解するには相当に時間と手間のかかりそうな予測資料を作っています。でもこれを見ると、予期せぬ出来事ではなかったんだなあと思えてきます。

でもまあ。起きてしまったものは仕方がありません。人類としての全知全能をかけて救命・救難・復旧に向けて頑張るだけです。

被災した皆様が1日も早く不便なくらしから解放されることを祈っております。

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