悪夢のような光景

出張先の大阪で会議をしていたら、14時45分ごろ地震がやってきた。それからの一日は、画面に映されているのが本当に現実なのかと、自分を疑い続けるしかない24時間。

18年前の1月は神戸に住んでいた。震災当日は偶然にも海外にいたけれど、二日後に戻って殻はしばらく被災者生活が続いた。あの虚脱した数ヶ月間は忘れることができない。

でも、テレビで見たりパソコンで検索したり、ツイッターで追っかけているかぎり、今回の被害規模はあんなもんじゃない。4倍かそれ以上か。フェータルな度合において圧倒的だ。まだまだ12日の16時時点における人的損害は氷山の一角という気がする。神戸のときはがれきを取り除けばそこに生存者もいたけれど。津波はあらゆる空間に浸透する。おまけに冬場で水温が低い。

陸前高田は壊滅状態で消防本部とさえ連絡が取れず、市内に人影もないらしい。私は東北の風物が好きで、陸前高田・唐桑半島・大船渡・盛など、高校時代からよく旅行で訪れていたから、あの柔らかな風景が津波に押し流されている風景を見るととてもつらいおもいがする。

地震は地震を誘発するようで、未明にかけて中越・信越で震度6プラスの強い地震が発生している。この次はどこに飛び火するかもわからない。この一文を読んでおられる方が、もし地震に対して何の備えもしていないなら、少しは支度しておいたほうがいい。元被災者として、「こうやっておればよかったのに」と思えることを列記しておく。

1.寝るときは必ず靴下をはく。寝床の隣にスリッパを置く。夜中に地震に見舞われた際に、あわてて起きだして、落下物で足の裏を切ってしまうと、それだけで行動力が激減する。逃げ足が鈍る。

2.懐中電灯は、各部屋ごとに。台所とかトイレとか意外と盲点。

3.ラジオの電源、携帯電話の電源など、予備電源は常に用意。できれば三日分。

4.当分、風呂の湯はためたまま寝る。

5.飲料水三日分、カセットコンロと予備燃料、軍手も多めに持っとくと便利。

備えあれば憂いなし。私も富山に帰ったら風呂に水を張っておこう。

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