海自 LCACを投入 支援物資大量輸送へ

陸自ヘリと空自特殊消防車による放水で、福島第一原発3号機の放射能レベルはいささかダウンした模様ですね。よかったよかった。しかし戦略の要諦は、効果のある作戦については迅速にその規模を拡大して、目的達成に完璧を期すことにあります。




ところで、陸自・空自が活躍する中で、ついに海自の方も最新装備を繰り出してきましたね。M9の揺れと津波で、港湾設備がほとんど破壊されてしまい、支援物資が陸揚げできない環境で、海自も切り札投入というわけですね。




LCAC 1級 エアクッション型揚陸艇でございます。いわゆるホバークラフトです。空気を地面に吹き付けて、地上1.5mを「飛んで」行く感じ。上陸作戦に使うのですが、相手が砂浜じゃなくても大概の段差くらいならヒョイと飛び越えてしまいます。岸壁の使えないこの災害時にもってこいの機材。




水上を快走するLCAC。水陸を問わずに時速74㎞で駆け抜けます。ガレキの上も大丈夫(な筈)のタフネスぶり。なんてったって戦闘車両ですもんね。頑丈です。だから銃座なんてブッソウなものもついております。各種機関銃を取り付け可能とか。




上から見るとこんな感じ。真ん中の部分がペイロードベイになっていて、ざっと70tの積載力を持ってます。積み下ろしも簡便のきわみ。ちなみに海自は6隻所有しているとか。今回は輸送艦「くにさき」がLCAC二隻とともに被災地を訪れています。




「おおすみ型」3番艦の「くにさき」。全通甲板があるために、就役当時はヘリ空母だとか言われたけれど、艦内にヘリ搭載スペースはありません。単なる駐機甲板なの。でも給油くらいはできるから、現在救難活動中のヘリにはいいかも。またありがたいことに医療設備が充実しているんで、イザとなれば病院代わりにできそうですね。ヘリの代わりにお腹の中にLCACを2隻格納しています。

これだけの大災害になれば、どうしたってプロの手を使うのが一番。三自衛隊のすべてのスペックをいかして、救難・支援・復旧にあたってほしいものです。でも、ホントにいろいろ持ってるんですねえ。

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