澪さま お待ちしておりました。

ああんもう待ってたのよ。遅いんだからもう。郁さんったら。半年以上になるじゃないの。そのあいだに和田はつ子の方が手早くさっさといっちゃうじゃない。置いていかれても知んないわよ。ええ聞いていますとも。今まで出した「八朔の雪」「花ちらしの雨」「想い雲」「今朝の春」あわせて100万部出たんですってね。




そうなん。最後の「今朝の春」が発行されたのが昨年の9月18日やし。ざっと半年かかってようやく新刊が出たんやけど。シリーズ物の小説で、しかも書き下ろしで、しかも文庫で300ページほどで。なんで半年もかかるねん。高田郁、そうとうの遅筆と見た。

お話としては、故郷の大坂で少女の頃に大水害にあって天涯孤独になった「澪」が、江戸に流れて料理屋で奉公する。大坂と江戸の味の違いに戸惑いながら、天性の味覚と真けん気さらに研鑽を重ねてオンナ料理人として成長する、ってことなんやけど。




その間に同業者間の醜い争いあり。かつての親友で大金持ちのお嬢さんだったのが、同じように水害で両親を亡くして、かどわかされた末に吉原の名花になってたり。ちょいとした恋愛恋慕あり。まるで山本周五郎の小説みたいに良くできるのよ、これが。

様々な出来事の解決に、作者の「創作江戸料理」が出てくるんやけどこれがほんとにウマそうで。かならず実作してから掲載しているようで、巻末にきちんとレシピがでています。感覚だけで料理を書いていた池波正太郎とは違うリアリズムやね。




さよう。ようやく3月18日に発行された最新作。またまた笑わせてくれて、しんみりさせてくれて、じんわりさせてくれるんだろうな。みずほ銀行がエポケー状態になってるんで、カネをおろせないから、地味過ごす週末にはいいかも。自炊したり冷蔵庫の在庫を整理したり。資源を大事にするエコ生活で、微力ながら震災復興へ一助、なんて。




三日間倹約ぎみに過ごしたから、これから総曲輪グランフェリオへ。↑富山ドリームスタジアム(競輪場)のマスコット、ライちゃんと選手たちが募金活動をしているので、貧者の一灯をともしに行ってまいります。競輪好きのお姉様とご一緒に。



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