人を呪わば穴二つ

セリーグのペナントレースはいよいよ佳境に入ってきた。わかっていたことながら、中日・阪神の直接対決が残っていないから、自力優勝は残り全勝でしかあり得ない。とにかく中日が負けること、巨人とヤクルトがペナントを断念して、消化試合に転じてくれることを祈念するしかない。


別の試合だけど、まあ雰囲気で。


日曜日はまさにそういった状況で、デーゲームでは横浜・巨人で巨人の敗北を、ナイターでは中日・ヤクルト戦で中日の敗北をひたすら願ってテレビ観戦していた。掃除洗濯クリーニングなどはてきぱきと午前中に済ませて、万全の姿勢でテレビの前に座した。

もちろん夕食のメニューも、手のかからないことをモットーにする。炒め合わせて炊くだけでできてしまう肉じゃがなど、かような時は最適である。世の男子諸君が最も彼女につくってほしい料理が、肉じゃがであるらしい。笑止千万。これくらいは片手間にテレビを横目でにらみながら作れなくてどうするのだ。






ジャガイモの皮を剥く。ピーラーを使えば何てことない。水に沈めてアクを取っておく。人参は皮ごと乱切りにする。玉葱はくし型にカットする。以上作業が終わったところで、ジャガイモを引き上げてこれも乱切りにしておく。


なべに油をしいて、野菜類を放り込んで全体に油を回す。牛肉はちょいと脂身が強めの霜降りを張り込んだ方が美味しい。これを炒め合わせたジャガイモ玉葱人参の上に、かぶせるように並べておく。酒と出し汁を注ぎ入れ、牛肉めがけて砂糖と醤油をかけまわす。ガラガラとかきまぜてあとは弱火で煮込むだけ。ヨーイドンで30分もかからない。

ちょいとだけ秘伝があって、家でハイボールを呑んだときの炭酸水、たいがいボトルに少し残ってしまうから、こいつを適宜注いでやると、すべての材料が早く柔らかく煮える。

他にはピーマン細切りのきんぴら、オーブントースターで軽く焼いた薄揚げに大根おろしをあえて、熱い出汁を注いだもの。肉じゃがに火が回ったころには、この二品が仕上がっている。ビールと焼酎水割りをいただきながら、中日の敗北を祈願しつつ晩酌を進めるわけ。

結果の方は八幡菩薩もご照覧、見事に中日巨人が敗北して、タイガースにマジック8が点灯したのでありますね。


5回連続、100が切れない。深刻。


しかし古諺にいわく「人を呪わば穴二つ」と。よこしまな願望を抱くとかならず因果が応報する。この夜がまさしくそうで、気温が13度まで冷え込んだことで、翌朝目覚めてみればしっかりと熱を出し、さらに腰痛を発して起き上がるのに苦労する始末。

腰痛の方は「モーラス」なる医療用の特大湿布を貼ったら、一晩で快癒した。がんらい腰痛持ちではなく、余程の負荷をかけないと痛むことなんかない。先週に三日連続で、今週には木曜・土曜と2回にわたって、合計2週で5回もラウンドすれば、さすがの私も変調をきたす。

問題は熱で、こいつが松本と長野が戻ってきたときの巨人打線のごとくしつこいのである。全身の倦怠感・だるさに加えて、間断なき眠気の襲来。これが三日間続いた。


寝床で読んだ。この人は本当に巧いですねえ。


医者に行く時間が作れなかったので、ネットで「だるい・眠たい・微熱」で病状を検索すると「妊娠初期」と出た。残念ながら、男として、こればかりはちょっとありえないからねえ。

変な病気だと嫌なので、ようやくクリニックに出掛けて、諸所を細かく診断検査の結果は「単なる喉風邪」であった。ただし花粉症の恐れなしとせずということで、三日分の薬で薬石効なしとなれば耳鼻咽喉科に送致されることになったのである。

教訓。あだやおろそかに他人の不幸を願ってはならない。




朝ぼらけの富山市内。本日は最高気温22度・最低気温15度の予報で、いよいよ秋本番か。早い帰宅でぐっすり寝たら、風邪の諸症状は散逸していた。クスリがきちんと効いたらしい。しかしながら阪神は巨人相手に痛い敗北を喫した。これでもう優勝の確率はなかろう。因果は再び応報する。

せっかく早起きしたので、富山産のコシヒカリ新米をきちんと研いで、「お急ぎモード」でなく通常のモードで炊飯する。ウマくてウマくてたまらぬ味となる。秋は体重計との闘いの季節なんだな、いやはや。

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