コロナ・オミクロン罹患記 62歳・ワクチン3回接種済みなのに。

ざっと1年ぶりの投稿がこんなことになろうなんて・・・・

DAY1

 ついに審判の日は来たれり。2022/04/14の16時頃、何か喉に引っかかりというか、煙を吸い込んだような感触があった。別に熱もなく整形外科で左肘のリハビリをする時も検温に引っかからず、「脈拍が早いですね」と言われたくらいだった。一旦帰宅して在宅勤務を終了させて、晩飯は「お好み焼き・万き」でコンニャク焼きに豚玉を。中ジョッキにハイボールを一杯飲んだ。それから行きつけの「Bar ホワイトラベル」でボトル3分の1くらいハイボールで呑んで、まあ通常運転やな、と思いながら帰宅した。多少だるかったので珍しくシャワーも浴びずに寝た。

DAY2

明けて4月15日の朝、はっきりと言っていいほど熱ぽくて、喉が痛く空咳が出る。毎年春先にやらかす喉風邪と思いつつ体温を測ると37.5度あった。一応念のために発熱外来に行っておこうと「あらきクリニック」の診察開始10分前、8時50分に電話を入れて10時半に検査の予約をした。今は問診もwebでできるので、症状などを送った。会社のライン会議を聞きながらますますボヤッとするので再度体温を測ると37.9度で、これはやばいかもと思った。

10時半かっきりに検診へ。鼻の穴に綿棒を入れられて3分で検診機のディスプレイを見せられた。陽性である。呆然とする中で看護婦さんから「保健所からショートメールが来ますから、それに対応して、以降は保健所の指示に従ってください」と言われた。最短でも10日間の自宅隔離になるらしい。もう頭の中が真っ白でとにかく数日分の食料を買って帰るようにと言われたのでスーパーに寄って白菜豚肉白ネギトマトなどを買い込んだ。

帰路、彼女様に電話で感染の事実を連絡した。最後に会ったのが6日前なので今の基準では濃厚接触には当たらないが、抗体検査などをするように勧めた。「土曜日に買い物して届けようか」などと言われたけど、近所まで来られるとどうしても会いたくなったりして危険なので断った。生鮮食品はネットスーパーで配達してもらえる世の中だし。

家に戻って荷物を仕分けたり冷蔵庫に入れたり。身の回りをざっと片付けてから会社に連絡した。間の悪いことに一昨日会社の仲間とゴルフに行ったりしていたので、同伴プレーヤーの3名はどうしても濃厚接触者となってしまう。忙しいさなかに迷惑をかけて本当に申し訳ない。

熱はさらに上がって38.4度へ。医者で処方された解熱剤のカロナールを服用した。腹が空かないのと、やたらにトイレに通う間に、プリンが食べたくなったが時すでに遅し。amazonに井村屋のプリンと水羊羹を注文して明日の楽しみとする。

妹や老齢の母親にも感染を報告したり、保健所の手続きに手間取ったり。アプリ登録に当たって要領のわからない時には、クリニックのスタッフが電話で親切に教えてくださって助かった。解熱剤が効いたのか、熱も37.4度くらいで安定した。心配した妹が色々気遣ってくれたが、とりあえず直接のご支援は危険が伴うので、施設に入っている老母の面倒をお願いした。情報公開は今や常識なので、体温・血中酸素濃度・体調などは彼女様と妹様に毎日レポートを入れることとした。この一文が見つからなくても病気の経過がわかるように。

まあなんか食べとこうと、「お椀でどん兵衛」に温泉卵を入れて。テレビで阪神巨人戦を見つつなんだけど、いろいろえらいことになった今日いちにち、佐藤輝明とロハスjrのホームランがせめてもの救いになった。

DAY3

眠れない夜というのはああいうのを言うのか。咳・痰・鼻水・鼻詰まりのオールスターに囲まれて、どう寝相をとっても寝付けない。頭のなかでここ30年くらいの人生が10秒づつくらいフッシュバックする。それはそれで良い気持ちなので、その波に乗って眠りたい!と思ってもイメージはまた別のシーンにとってかわる。そのまま夢に乗り換えて寝てしまいたいんだけど、まるで下手くその坂道発進みたいにクラッチがつながらない。そのうちに咳が出て、喉のイガイガを抑えるために洗面所へいってうがいしたり。口が渇くので麦茶を飲んだり。鼻詰まりも酷くて呼吸困難になりそうなので点鼻薬を吸入したり。そんなことを10セット以上こなすうちに朝が来てしまった。ものの本によると、人間、生命の危険となったらどんな状況でも眠るらしいので、睡眠不足を後悔しないことにしている。




4月16日はやたらにモノが届く日となった。前日発注していた井村屋の缶プリンと水羊羹、ベッド用読書灯、パルスオキシメーター、さらにネットスーパーからは大根・ニラ・生姜・刻みネギ・豆腐・わさび・天かす・ヨーグルト・食パン・玉子・温泉玉子が。遅めの朝飯はトマトジュースにヨーグルト、そしてプリン。普段「甘いもんなんて食えるカイ!」と粋がっているのだけど、身体危急存亡の折にはプリンと水羊羹がありがたい。

陽性になったことは、身内以外でh会社のごく近い人間とごく親しい友人にしか伝えていないけど、皆さん心配してメールやらLINEやらを送ってくれる。病人というのは心細いモノなので、それがとってもありがたい。そんな励ましのお便りに返事を出したり、女子プロゴルフの中継を見てたりするともう昼で、痛みと違和感だらけの喉に通りそうなものといえば麺類くらいしか思いつかず、茹でた素麺に生卵乗っけて熱い出汁をぶっかけたもので昼餉をすます。


私がコロナにかかって以来、なぜかタイガースが復調しつつあるのに何か因果関係でもあるのか、ヒヤヒヤものの勝ち方ながらジャイアンツに連勝したのは喜ばしい。ラグビーではパナソニックお家芸の逆転劇に今回も神戸製鋼が負けてしまった。

あまつさえ咳・痰・鼻水は順調に勢力拡大しているので、画面に集中しきれない恨みもあり。そんなこんなで興奮したせいだろうか、18時過ぎになんかふわふわした感じがするなあ、と思いつつ体温を測れば39,2度でさらにspO2も95に下がっていてこれはやばし。



栄養ゼリーを1本飲んで落ち着いてから、当初考えていたニラ入りあんかけうどんは手順がややこしい上に熱でぼーっとなった手で包丁使って怪我でもしたら面倒もいいとこなんで、お湯を沸かしてうどん玉を入れ、ヒガシマルのうどんスープを入れ、卵でとじて刻みネギをどっさりと。

DAY4

計が奏して数日ぶりにぐっすりと寝た。睡眠薬の2段活用を図ったのが当たった。23時にマイスリー5mgを服用していったん寝付く。しかし1~2時間で息苦しくなったり痰が絡んだりして起きてしまうのは明白だし、それから悶々と眠れなくなるので、すかさずマイスリー5mgを追い焚きにして投入してみたのである。策は当たって午前1時まで熟睡、さらに1時半に再度就寝してから6時半までをもういちど寝た。目覚めが爽快だった。ここ何年もアルコールで気絶して茫洋として目覚めるというか違う悪夢の世界に迷い込むような日々が続いていた。悪夢の次元が変わることが意識の覚醒ということか、なんて思っていたのだ。しかしせっかくの爽やかなる目覚めを楽しむ間もさしてなく、やはり現実は厳しくて数時間分の咳き込みと痰切りとのせめぎ合いがあり、全身を二つに折って全力を咽頭に集中させて咳き込んだ。ブータンやネパールにおける五体投地の如き行事が終わり、呼吸も整った段階でおそるおそる体温を測ってみると、37.4度と出た。どうやら高熱の峠は越えたようだ。そう思うと咳は止まらないものの、なにやら力が湧いて出た。

トマトジュースに顆粒のコンソメを入れてひと沸かし、乾燥パセリを散らして胡椒をひと挽きさらにオリーブオイルをたらたらッと垂らすのが我流トマトスープなのだ。簡単な割に朝の名品だと自分では思っている。それに半熟卵とトーストで朝飯、にしたのだけど喉の損傷が酷くて8枚切りのトーストを飲み込むのに苦労した。

二晩にわたって眠れなくて呻吟したり、全身で咳き込んだり、たっぷり寝汗をかいた布団とシーツがベッドの上にある。さいわいにして本日は晴天である。義を見てせざるは勇無きなり。ベッドからシーツを布団から布団カバーを剥ぎ取り、洗濯機へ。ついでに自分もくるくるっときているパジャマから下着一式を脱ぎ去って洗濯機へ、ご自身はお風呂場へ。発熱前から多分4日目の風呂(というかシャワー)で、人間再生のおもいがする。

ベッドマット、枕、羽毛布団をそれぞれリセッシュで殺菌してから陰干し、ベッドに新しいシーツを引き、布団カバーも新しいのをつけて、布団と枕はベランダで天日干しに。洗濯から上がったシーツに布団カバーに枕カバーもベランダに干した。しかし身体を動かすたびに大きく咳き込んで痰とのせめぎ合いが続く。苦しいし、痛い。

お昼はあつぶっかけそばにした。出石そばの乾麺があるのでたっぷりの湯で茹で上げ、いったん冷水でさらしてからもう一度湯通しして、お湯を切ったそばを器に盛った。生卵、刻みネギ、揚げ玉、わさびをあしらった上から煮立ったかけつゆを。大好物の仕上がり、のはずだったのだけど。乾麺を戻したとは思えない、キチンと角が立った抜群の茹で加減が、喉の傷んでいる部分に触るので痛いのなんの。おまけにワサビに至っては新手の拷問としか思えず。仕上がり最高にして、食感最悪の「涙の昼餉」になってしまった。なんとか完食はしたけれど。自分の咽頭部がいかなる惨状を呈しているのか内的自覚が全く欠如していたとしか言いようがない。無自覚性現実把握の甘さにおいて日本医師会のごとくあり、か。

午後はバンテリンレディースを見たり、阪神巨人戦を応援したり。読みかけの本を読んだり。Amazonで届いたポカリスエットを飲みながらポヤっとしていた。阪神が1対3で敗北し、植竹希望が6ホールに及ぶプレーオフを制して黄金世代10人目の初優勝を遂げた頃、洗濯物を取り入れたりベッドメーキングをしたり。太陽をいっぱい吸い込んだ布団の愛おしいことよ。しかし身体を動かすたびに全身を使っての咳痰円舞曲はたまらない。

トーストにトマトと卵の炒り付けを乗っけたのは、トマトの水分でトーストを食べやすくするという狙いと、野菜を食べたいという欲求の合わせ技である。いろどりのつもりで飲み物をオレンジジュースにしたのだけど、こいつが喉に沁みるのね。見かけは晩飯というよりカフェの朝飯だな。youtubeで「大阪下町B級飯」みたいなものを見ながらササっと食べてしまった。

デザートがわりにヨーグルトなど食べていたら、行きつけのBar「ホワイトラベル」のマスターから電話で「丸峯の巻き寿司、お見舞いに持ってきたけど〜」とのご連絡で、すでにマンションの1Fに到着と。本来なら降りていってお礼を言って受け取るべきなのだけど、疫病隔離の身なので、部屋のドアノブにかけておいてもらった。いい持ち重りの1本を今すぐ食べてしまいたい欲もあったが、病気のせいか少食なので、胃がびっくりするといけないから、翌朝の楽しみにして乾燥しないよう食品パックに入れて封をして野菜庫に収容した。

夕食後の服薬にあたって、咳痰の沈静化を図るに、兼ねてから斯くあることを危惧して購入していた「小林製薬 ダスモック錠」の動員を決定した。漢方「清肺湯」錠剤で中国ではコロナに効くともされた薬だ。全身を駆使しての咳楽演奏にはもう疲れた。縋れるものならなんでも縋りたい、そんな気持ちである。

DAY5

起床後の体温36.8度、咳も少しはマシなようだ。昨夜いただいた巻き寿司を白菜と薄揚げの味噌汁で。いやなんか幾日ぶりにかマトモなものを食べたっていう喜びが舌を支配する。半分食べて満足して残りは昼飯にとっておく。明治天皇の塩鮭みたいだな。

職場の仲間が可哀想に濃厚接触者になってしまったので、発熱外来でもらった各種手引書とか保健所のパンフなどを会社にメールで送る。家のスキャナー・プリンターがぶっ壊れたままなのでiPhoneで撮って「写メ」にして送ってしまった。きちんとファイルにするべきなんでしょうが、こういう時に病人は楽だ。

昨夜、苦しいあまりに自己流に薬を変えてしまったので「あらきクリニック」に今後の喉痛対策について電話すると、「後ほど医師から電話診断を兼ねてお電話します」と丁寧に返事があった。1時間ほど経ってからか先生から直接電話があり「その声は典型的にここ最近にオミクロンにかかられた方々共通の声質ですね〜数字を聞いている限り快方に向かっておられるので、ちょっと強めの薬を出しますからここは一気に症状を消してしまいましょう」との診断をもらう。先生は神経内科が専門なので不眠についても相談して、今持っている睡眠薬の効果的な飲み方も教えてくださって、コロナが完治したらその件でも診察にうかがうこととした。電話診察から1時間もたたないうちに薬局が玄関ドアノブへ薬を配達される。大阪府は何かとスローモーなんだけど大阪の町医者様は手が早くて親切だと感心する。やっぱり町人文化なんかなあ。

彼女様から荷物が届く。北海道農協のスープ数種類、レトルトご飯、レトルトお粥、京銘菓「葛切り」など。葛切り好きなん覚えていてくれたんだ。ありがたし。お昼は巻き寿司の残りと根深汁、トマトのおひたしで。根深汁は白ネギの小口切りだけどっさり入れた味噌汁で、池波正太郎作品によく出てくる、愛読者にはお馴染みでしょう。トマトのおひたしはふと思いついて作ったもので、麺つゆを水で半分に割って薄目のくし切りにしたトマトを浸して胡麻油を垂らしただけのものだけど、いけますね。なんて自画自賛しつつ、彼女様とホワイトラベルのマスターに感謝する。

集合住宅における自宅療養で困るのが郵便物だ。自宅から出るわけにいかないので1Fの郵便受けまで降りるわけにいかない。困った末に「なんか頼みごとあったら何でも言ってくださいね〜」とメッセージをくれていた近所に住む後輩M様に「月曜午後とあと週に2回、郵便受けに溜まっている郵便物を玄関ドアについている新聞受け口に放り込んでくれると助かる」と頼んでいたのが、14時頃にやってきた。あの小さな郵便受けによくこれだけ入っていたもんだ。ほとんどが母親が居住しているサービス付き高齢者住宅からの計算書・請求書・明細書の類で、これはきちんと対応しておかないとこちらの社会的信用に傷がつく。M様ありがとう。あと小さなゆうパックで彼女様から猫関連の文庫本を差し入れで2冊があり、これも感謝なり。

新しい薬が効いてきたのか、昨日までのように身を折るような咳が減ってきて痰を切るのも楽になってきた。トローチの刺激でさえも喉に沁みて、舐めれば楽になるのになかなか手を伸ばせなかったのが、スッと口に入るようになった。ついでに青梅仕立ての葛切りもいただいた。美味しいし、早く完治させて京都の鍵善に行きたいなあという想いもつのる。

夕方になっての体温は薬が効きすぎているのか36,2度でspO2が98と、平常でも出ないような数字となった。メディカルマジックだな。知人友人からのお見舞いメールに返事を書いたり、丸谷才一のエッセイを読んだりしているうちに20時をまわって、とりあえず夕食に。トーストにスクランブルエッグを乗っけて、いただいた「ニンジンと玉ねぎのスープ」と。レトルトのスープだけどいいコクがあって有難し。

Youtubeで富山ブラックラーメンをみたり、山本甲士「ひかりの魔女〜さっちゃん」を読んだりしながら、24時半頃にマイスリー5mgを服用して寝ることにする。多分2時頃目が覚めるからさらにもう1錠飲んで7時過ぎまで熟睡かな、などと予測しつつ。

DAY6

昨夜もマイスリーの2段活用をして熟睡するはずが追加服用しないまま7時まで眠ってしまった。自然に目がさめるというのはいいもんだと、前にも書いたけど泥酔の沼から二日酔いの沼に入れ替わるだけの日々を過ごしてきた人間としては思う。

天網恢恢疎にして漏らさず。朝9時38分に見覚えのない個人携帯番号から電話がかってきた。クリニックの職員さんから「保険のからの電話は見覚えのない個人携帯からかかってくるから着信拒否しちゃダメですよ」と言われていたので、ひょっとしてと応対すればまさしく保健所からだった。私が毎日毎日2~3回こまめに体温や血中酸素濃度などを記入報告している「HER -SYS」にもなんの反応もありませんが、と言うと「きちんとチェックしております、快方に向かっておられると見ています、ついては療養解除のタイミングと告知方法についてご説明します」「このまま悪化せず24日からさかのぼって72時間、解熱剤なしで37度5分以上の発熱がなければ24日の午前に解除の連絡を入れます」「それまでは今まで通りにHER -SYSへ報告をお願いします」「あと容態が急に悪化したり、ご相談ごとが発生した際には今から申し上げるで北区専用ダイヤルにいつでもお電話ください」う〜ん大阪府もスローだけど対応はしてくれていたんだ。

この朝は保健所からの電話の前に、母のいる施設から事務連絡があり、さらに保健所の後には会社からも療養についての確認そのほかの問い合わせありで、まだまだ喉の痛みがおさまらずまるでギエロン星獣みたいな声を出している側からすると中々しんどいものでもあった。

そんなやりとりの間にトマトスープとトースト、ヨーグルトで朝飯を済ませる。発症以来、普段の半分くらいしか食べてないうえにアルコールも入れていないから痩せたかな〜と体重計に乗ってみたらまあ誤差の範囲ほど減ったかな、って感じだった。それからシャワーを浴びて自撮りしてみたんだけど、病やつれってのは顔に出るようで、ウクライナ地下組織の報道官みたいになってしまった。

昼飯前の体温が36.2度、spO2が98で、前日の夕食後までカロナールを服用していたのが効いているのだろうか。などとごちながら昼食はにゅうめんにした。遅い昼飯のあとはコロナのおかげで行けなくなった博多出張にまつわる雑務連絡とか、読みかけの本の続きを読んだりとか施設にいる母親に電話したりとか。そうこうするうちに18時半、テレビをつけてみれば初回からタイガースが4点のリードと表記されているではないか。

阪神の初回大量点なんて何ヶ月ぶり、すなわち昨シーズン以来やん、と盛り上がりながらこれはひとつ何かうまいもんでも食べながら応援しないと、とuber eats のメニューなど仔細にみているうちに、そうそんなうちに、あれれという間に同点に追いつかれ、何その悪い冗談は、と呆れるあいだに逆転されて。そんな時に電話が鳴ったのだった。

電話の主は彼女様で、勤め帰りに私が好きな「豆藤」の惣菜とあと何やかんや買ってきたから「ドアノブにかけとくね〜」開いてみると巨大だし巻き卵、切り干し大根、南瓜の煮物、高野豆腐、味噌汁、苺、葡萄、西瓜にレトルトのスープを。「近所にしばらくいるからなんか思いついたら帰りにまた吊るしとくし」しかしあの、急に来られても「なんかいる?」と言われてもなかなか思いつく物じゃないんですよ。などと照れ隠しに生意気言いつつ、でもアイスの在庫がないのと、そうそうニンニクがなくてガーリックトーストやパスタが作れんかったなあ、と追加してお願いした。女神様のご降臨である。

レトルトご飯をあっためて、味噌汁も加熱して、久しぶりに「ご飯とおかずの組み合わせ」を楽しむことができた。心より感謝します。すっかり満腹してマイスリー1錠だけで熟睡してしまった。

DAY7

忙中閑ありいわんや病中において尚、とでも言うべきか。解熱剤を服用せずに体温も36.5度前後、spO2も97~98で終日安定していた。胃腸も回復してきたのか食事前には空腹感ををおぼえるし、肉とか魚とかしっかりしたものが食べたいと思うようにもなった。

といって朝から肉とまでは行かなくて、トマトスープとガーリックトーストにヨーグルトを。在宅勤務になってから、朝のガーリックトーストが気に入っている。神戸イスズベーカリーみたいにハリッとコシの効いたパンだということないけれど、こちらは厚生労働省お定めにより自宅蟄居中の身なので、ネットスーパーで買えるいわゆる食パンで我慢だ。人がパンに「モチフワ系」を求めるのがどうしても理解できない。

天気が良いので洗濯をし、ごく大ざっぱながら部屋の掃除をする。読みかけの本を放置したまま、丸谷才一の「星のあひびき」「無地のネクタイ」を拾い読みする。産業界の人間とのつながりは少ない、まさに学識の人だったのだけど平岩外四のことは尊敬していた。彼に対する追悼文を読んで、名人の刀返しをみるおもいがした。

昼飯は豆腐丼である。出し汁に賽の目に切った豆腐、新玉ねぎのスライスを入れて静かに煮たたせて、つゆだく気味、少し甘辛のきいた味加減にして、卵でとじて丼とする。まだ(おそらくは)喉が刺激物を受け入れないから、麻婆丼の和風エディション、一念発起思いついて作ったのだけど、われながらなかなかのもの。でも多分COOK PAD とか見たらレシピが出ているんだろうな。

洗濯物を片付けたり、今日もMさんが郵便受けから持ってきてくれた郵便物(ゆうパックでグレープゼリーが届く時代なんだ)をチェックしたり。熱が下がり、咳が出なくなると(時々思い出したかのように痰が出る)療養感が薄れてしまうのは仕方がない。

阪神DENA戦を見ながら晩飯に思いを馳せたのだが、ランナーを出しても全く無策の野球を見ているとどうしても欲求不満がつのってくる。こんなイライラを鎮めるにはやっぱり肉だなと脳内衆議一決で、UberEatsの画面を開く。スタミナ補給の定番「大阪トンテキ」の「とんたま定食」の弁当版を注文した。非対面だと玄関先に置いてくれるからこちらも気楽だ。好投の小川を見殺しにする、投手育成のセンスもなければ、作戦センスのかけらもないの矢野野球を見ながらでも、うまい弁当はうまいからありがたい。

夜はジェラルド・バトラー主演「End of Kingdam~London has fallen」をしっかり24時半まで見てしまった。アングロサクソンはこういう無骨でいてどっかインテリ臭いアクションスターって好きだよなあ。まあ思想もなんもなく勧善懲悪で見ている方はストレスたまらなくていいけど。

DAY8

アクション映画見て、マイスリー服用して6時間を熟睡した。起き出して体調をチェックすると体温36.5度、spO2が99で悪くない感じだ。というかなんとかこの平穏な状態が続いて療養解除になってほしいと思う。咳もほとんど出なくなって、たまに痰が切れるくらい。

朝はガーリックトーストにトマトスープにヨーグルトで昨日と同じだ。8枚切りの食パンを毎日1枚のペースで食べると最後は賞味期限をすぎてしまう。2~3日ならどってことないのだけど、それを過ぎると黴びてくるのでせっせと食べないといけない。朝食後はゆっくり朝刊を読んだり、11時にはパディントン・ブラウン氏に習って「お11時」と称して彼ならココアにマーマーレードサンドイッチなんだろうけど、私は頂き物のグレープゼリーを。

自宅療養中は禁酒を申しつたえられている。私はウィスキーが大好きで、自宅に50種類ほどのコレクションもあり、手を伸ばせばなんぼでもお酒があるのだけれど、流石に飲む気にはなれない。もし病状が後戻りして、あの塗炭の苦しみを味わうくらいならあと数日くらいは飲まなくても平気だ。酒を飲まないと、寝つきがいいうえに目覚めもスッキリする。ただどういう身体の不思議なのか、禁酒すると甘いものが欲しくなる。ヒトは何かに依存しないと生きていけない生き物なのかもしれない。

喉の痛みがなくなって、喉をグッと開いても平気になった。ゆえにお昼はパスタにした。オリーブオイルでニンニクを炒め、ツナ缶を入れ、新玉ねぎを入れ、白菜を入れて白ワイン、薄口醤油に粗挽き胡椒で味付けする。まったくのオリジナルなんだけど、これもCookPadとかクラシルには出ているんだろうなあ。神天にしろしめし世に新しきことのめずらしきかな。

16時頃ふと思った。ちょうど先週の木曜16時頃に喉の違和感を感じたのがコロナ罹患のはじまりだった。病床の1週間か。

17時頃、玄関にものが届いた気配がした。今日届く予定のAmazonnその他の発注物はないので、訝しみつつドアを開けるとAmazonの段ボールが。宛先は私になっているけど記憶なし。ひょっとして高熱の時に無意識ポチりをしたのだろうか。恐る恐る開封してみると、「パディントン全集・既刊9巻+新刊特別版3巻」のセットだった。そういえば妹から「兄貴、ブタブタ好きだったっけ」と本を送るというメッセージがきていた。てっきり矢崎存美の「ぶたぶた」シリーズ最新巻が来ると思っていたら、ブタならぬクマの大来襲となった。当面ヒマな療養生活が続くので、ありがたいことである。

雨の横浜スタジアムで阪神DENA戦、小野寺が大逆転満塁ホームランを打ったというのに、せっかくのリードを簡単に捨ててしまう。とにかく矢野の采配が全くわからない。雨天コールドが見えているなら、どんどん好投手をつぎ込んででも目の前の1勝を取りにいくべきじゃないのかなあ。哲学用語でいうところのエポケー、思考停止だな。

夕食は寿司でも取ろうかと思っていたのだけど、寿司をつまみながらタイガースの負け勝負を見るとつらいなあ、と思って弁当にしておいてよかった。しかしUberEatsで見つけた、扇町の宅配弁当専門店「ごはん処 あつよし」の鮭西京焼き弁当は野菜たっぷりで品のいい味付けでグッドだった。

我が業界の古い用語じゃないけど、食後の過ごし方がまるで昨日の在阪原稿で、ジェラルド・バトラー主演の「End of States」を24時半まで見てしまった。こういう単純なエンタテインメントは飽きなくて楽しい。バトラーの父親役て出てきたニック・ノルティが果てしなく怪しい老人で限りなく素敵だった。B級映画はやめられない。

DAY9

マイスリー1錠で6時間熟睡した。体温36.5度、spO2 99 数字は安定している。このまま、このまま推移してほしいと思う。朝刊を読みながらトマトスープにヨーグルト、ガーリックトーストで、いまはこれくらいの量がちょうどいいな。味噌汁納豆ごはんの和食も好きだけれど、150グラム入りのパックごはんだと少し重い。8枚きりのトーストぐらいがちょうどいい。10枚切りならなおいいけど、ネットスーパーには出てないんだよね。

朝ごはんを食べて、会社のメールをチェックしたり返事を出したり。コロナでの有休中は仕事をしていけないことになっているけれど、まあ日に2〜3件ならいいか、と思っている。会社世界から切り離されていない安心感がある。全く孤立してしまうと、かえって心理的に追い詰められるので、人間というのは四角四面にはできていない動物だと思う。65歳で完全定年になって帰属社会がなくなって、今回みたいに幽閉蟄居みたいな病気にかかったらさぞ心細いことだろうな。あと3年でなんらかのネットワークを構築しておかないと。

読むべき本、読みかけの本が何冊もあるというのに、今日は平松洋子にひっかかってしまった。単なる食いしん坊のおばさんだと思っていたのだけれど、書評と文芸批評は大したものなんだわ。関容子さんといい、70年代インテリジェンスが詰まった教養女子っているもんなんですね。

昼飯は豆腐ニラ丼で、先般作った豆腐丼にニラを刻み込んだだけ。ニラとごま油が入っただけで精進風がスタミナ料理風に化けるから料理って面白い。

午後はDAZNで「フジサンケイレディス」の初日を観戦する。小祝さくらが前半で6オーバーと目を覆いたくなるような不調だった。飛ばず・寄らず・カップに入らず。高橋彩華がノーボギーの8アンダーでトップに立ったけど、カメラクルーがあまり張り付いてなくて、先週優勝の植竹希望の組ばかり追いかけていた。「2週連続優勝!」の画像集めなんだろうけど、そうそう新人の2連勝なんかないんだから、もうちょっとクルーを分散させてもよかったかな。しかし植竹のスイングは全く女子プロ離れしていて、世界でも通用するんじゃないかと思った。トップからの加速が素晴らしい。金〜日曜はゴルフ・野球・ラグビーとスポーツコンテンツが充実していて、自宅療養者としては退屈せずに済むからありがたい。

外気温が26度ということで、普段では乾きにくいパーカー類など含めて洗濯した。また布団も干した。コンクリ造りの我が家はなかなか外気が伝わりにくいのだけど、洗濯物の渇きの速さと布団のフカフカ加減で、なかなかの好日であることがよくわかる。

ゴルフ中継が終わったらナイターへ。神宮のヤクルト戦で先発は青柳投手だ。神宮球場では3年くらい前に幾度となく仕事をしたので、中継席まわりをはじめとして周知の球場である。秒単位というか、業界で言うとフレーム単位の仕事でスリル満点の現場を味わったものだった。好きなものは仕事にしちゃあいけないね。スタンドで、自宅で、居酒屋で、ビール片手に見るのが一番だな。早く病気が治ってビールが復活しますように。

試合は佐藤輝明のツーベースに続いて大山が2ランでリードの良い展開だ。何本かのヒットを打たれながら青柳がしぶとい。アンダースローの青柳対策で左打者を並べたスワローズだけれど、左打者の膝元から曲がり落ちるスライダーと、クロスファイア気味に切れ込んでくる高めの力があるストレートがよく効いていた。6回にはロハスjrの3ランまで飛び出して6対0の完封勝ちとなった。青柳万歳。しかしエースの完封と主軸のホームランでしか勝てないっていうのは、弱いチームの典型だな。

晩飯は今日もUber Eatsでお弁当を。今日はミナミの「竜田屋」からサバの塩焼きにした。レビュー評価も高かったので。見た目小ぶりだったから、以前にも書いた「トマトのおひたし」と温泉卵も副菜に添えた。味といい、いろどりといい、結構に品のいい弁当だった。普段だと居酒屋か定食屋で飯&行きつけのBARでDAZN見ながら、タイガースのていたらくをアテにハイボールをボトル3分の1くらい、そのまま撃沈、というパターンなんだけど。

自宅療養は最短でも10日かかり、その間は家から一歩も出られない。そうなるとたまる一方のゴミも問題で、特に気温が上がってくると生ゴミの処遇が難しい。私は臭いそうなものは個別ビニール袋に入れて空気を抜いて密封することにしている。なんとか週明けまでに療養解除になって、火曜のゴミ出しに出せるように、そんな意味でも快癒を願うばかりだ。もちろん今夜も生ゴミの「自己分別」をきちんと。

今夜はさすがにジェラルド・バトラーのアクション映画はないので、彼女様からいただいた猫文学を読みながらマイスリーを服用することとする。

DAY10

早めに寝付いたためか、4時半に目覚めてしまう。まるで老人だ。今日は土曜日だし朝から電話がかかってくる予定もない。とことん寝ようと思ってマイスリーを1錠追加した。それでも8時過ぎには起きてしまった。それも空腹で。簡単な朝飯を作るのも待ちきれず、アイスクリームを少しばかり舐めてしまった。いやしいせいだけでなく、回復基調における食欲の復帰ならありがたいのだけど。ちなみに体温36.3度、spO2 99 もありがたい限り。どうにかあと24時間継続してくださいますように。などと祈願しつつトマトスープにヨーグルト、ガーリックトーストに今朝はゆで卵までつけてしまった。

埼玉の猫友達と猫メールのやりとりをしたり、猫本の続きを読んだり。新聞のスポーツ欄も今日は読み飛ばさずに丹念に。あと毎日新聞土曜日恒例の「書評」もしっかり読む。「図解 中国史」が気になったけど6969円はちょっとね。

白菜の残りが野菜庫にあるので、繰り返しになるけどツナ缶と一緒にパスタにした。唐辛子を効かせてペペロンチーノ風にしたかったのだけど、一振り分も残っていなかった。

午後はフジサンケイレディスの中継を見つつ、ボヤッとしていたのだけど、3月まで母親を預かってもらっていた施設から電話で、諸々の金額が合わず。一括精算〜請求じゃなくて「計算書〜精算書〜請求書」と来る上に、先払いの部分と後日精算があってややこしいことこの上ない。

禁酒すると甘いものが欲しくなる。あかんなあと思いながらアイスモナカを半本平らげてしまった。アルコールも砂糖も人の心を安定させる作用があるんだとか。どっちが身体にいいのやら。しかし両刀使いをやると間違いなく糖質過多になりそうだ。

昨日の鯖塩焼き弁当が秀逸だったので、今夜もUberEatsで同じ店に注文しようと決意した。ナイターを見ながらMacで注文する。今日は鯖じゃなくて銀ダラの西京焼きに。「2回目注文ありがとうございます。サービスです」と付箋がついてスジとコンニャク煮込みがついてきた。これ間違いなく焼酎のソーダ割りに合う奴やん。今後も自宅で弁当夕食にするときは「竜田屋」さん、よろしくだな。ウマい飯に残念だったのがタイガースで、せっかく1回表に1死満塁にしながら無得点で、そのまま完封負けしてしまった。

Amazon Primeで「失恋メシ」を見る。広瀬アリスって全体に大造りなんで「失恋メシ」を題材に描く漫画家、という役どころからするとガサツ感があるけどそのそっけなさがいいかも。23:30頃から猛然と眠気がやってきて、彼女様には「もはや眠いから寝る、お先」と電話してマイスリーを1錠服用、猫文学を読みつつ綺麗に入眠した。

DAY 11

3時過ぎに目覚めて、さらにマイスリーを投入して5時半に起床した。なんだか天気がよろしくない、と予報を見たら終日雨の予報で。

先日、保健所から来た電話では、保健所の判断では復調の方向にあり、他人に感染させないと見れば本日をもって療養解除だと。とりあえず新聞でも読みながら電話を待つしかない。

毎日新聞日曜朝刊別刷りには山田詠美「私のことだま漂流記」なる文学上の自伝があって熱血ポンちゃんが、内面でいかに呻吟しながら小説家やってきたのか、渾身の一代記です。「松尾貴史のちょっと違和感」はいまだに左側にいることで優越感を感じているらしい、ちょっと小児病ぽい作者が世相に噛み付いている。生まれがいいのか育ちがいいのか、下品にならないところがあってそれはそれで大したものだ。心療内科医の海原純子「新・心のサプリ」は時代と人の精神を大げさでなく現場の医師として書いているところが爽やかだ。この3本のコラムと土曜の書評欄だけのために購読料を払っている気がする。

この10日間閉門蟄居状態で63㎡、20畳弱の我が家の中を檻の中のゴリラよろしくうろつき回っていただけなのだけど、回復基調とともに腹がきちんと減るから不思議だ。昨日で食パンがなくなったので、今朝は伝統的和食でいく。概ね今日で食べ切るつもりで買い込んでいたからいい感じでストックも減っている。旧ソビエトもびっくりの計画経済ぶりである。ただ水とかPETのお茶などは自然災害対策でどのみち2週間分はローリングストックしている。それと高熱時に買ってしまった缶入りプリンとか水羊羹がちょっと余った。どうせ暇だから読むだろうと買い込んだ本は2勝3敗1引分けで、タイガースよりずいぶんマシか。

09:20 保健所より電話あり。本日をもって療養終了とのこと。明日より行動は自由で、1ヶ月は体温測定し、異常があればかかりつけ医へ。生鮮食品の買い出しなどやむに止まれぬ外出は本日からご自身の判断で、自宅での飲酒喫煙もご自身の判断で、ということになった。10日間の閉門蟄居と禁酒によく耐えたと、自分を少しだけ褒めてあげよう。いきなりフルオープンにするつもりはないが、今夜は久しぶりにビールかな。


11日ぶりに吸った娑婆の空気は最高で、スーパーに行っても全ての品々が光り輝いて見えた。しかし完璧に自炊する気にもなれず。どういうわけか酢豚が食べたかったので大成閣の酢豚弁当をUberで取り寄せ、キムチ冷奴(キムチをきちんと刻むのがコツ)にトマトのおひたしをつけた。そして何よりのビール。誰が何を言おうとビール。喉に胃に心に沁みた一杯でした。

After Week

自宅療養解除から1週間、見る間に日常が戻ってきた。喉に異常もなければそれらしい後遺症も感じない。健康であることのありがたさをつくづく思う。それも自分一人でできたことでなく、主治医となってくださったあらき先生とスタッフの皆様、陰ながら見守ってくださっていた大阪北保健所の皆様、ずっと心配をかけていた妹様と何より彼女様に御礼申し上げたい。おかげさまでなんとか回復することができました。あとポストランナーを務めていただいたM様、美味なる差し入れをいただいたホワイトラベルのマスター様にも感謝いたします。









コメント

  1. Hello! We are from the United States and found your blog while researching Showa-era kitchens (http://wigwam-phantom2.blogspot.com/2012/01/30.html). It was very helpful for us! We then happened upon this article, and are glad you recovered from COVID-19! Keep writing and cooking!

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