令和7年11月 コロナ再罹患日記。医学は進歩しているが薬は高い。

 The day before.

この秋は花粉がひどかったのか、副鼻腔炎が原因の鼻詰まりと咳、痰に10月下旬来悩まされてきた。特に熱は出ないから「アレルギーだから仕方ないや」くらいに思ってた。
一昨日(11/2)の夜は野菜たっぷりの豚しゃぶに冷凍餃子も投入したスタミナ鍋で、ビールごくごく焼酎ぐいぐい、風呂上がりにはハイボールと、まあいつもの晩酌風景があってご機嫌でありました。


夜の冷え込みがひどく、といって文化の日からストーブ使うのもなんだなあ、と風呂上がりの湯冷めを防ぐとの口実で、ハイボールの後にさらに酒杯を重ねた。家人は翌日実家の片づけに行くとかで早く寝室へ行ったので、ちょっと独身気分で。ダークラムにハチミツとレモン汁を加えて、シナモンとグローブを入れてお湯割りにした。


どうやら午前3時ころまで飲んでしまったらしい。どんだけ酔っ払っても飲んだ後は片づけて寝る習慣なのだけど、翌朝床にグローブが散らばっていたらしいのでこぼしたりしていたんだろうなあ。


Judgment Day has come.
11月4日は朝起きた時からだるかった。食欲もなく。これは昨夜にチャンポンで大酒食らった後遺症に相違ないと思った。こんな時ってなぜか柑橘系の炭酸飲料が欲しくなるのね。


これで幾分かすっきりしたので、「今日は保養日にするから半日寝ておく」とベッドの中から家人を見送って二度寝して。昼前になっても食欲がわかないどころか、咳が前日までとは異質の、深みのある咳となって、これが勢力を増しながら波状攻撃でやってくる。おまけにお腹のほうも不協和音が鳴り響いて、30分おきにトイレに通う始末に。とにかく何か食べて、気合を入れないと、と思っても台所で何か作る気力もなく。


家から歩いて3分のところに立ち食いうどんの店があるというのは、こういうときにありがたい。きつねうどんに温泉卵を入れて600円なり。ただこれも完食できず。
帰宅しても咳の勢力は変わらず、咽頭部まで痛みを発してきた。ひょっとして風邪でも引いたのかと体温を測ってみるに38.3度で、これはいかんとかかりつけ医に予約を取った。
明後日は入院中の老母を退院させ、施設に送り戻して、介護レベルを上げる再契約をしなければならない。熱を出して居る場合じゃない。もとがアレルギーなら伝染はしないし、咳と熱だけでもおさえておこうと。


18時にクリニックへ。発熱しているので2階の発熱外来へ通される。体温を測ってみると37.6度になっていた。ただインフルも流行っているので、念のため抗体検査を依頼して、鼻の奥に綿棒を突っ込まれて数分待つ。みたところどちらも反応がないように見える。看護師いわく「どっちも反応ないですけど、コロナのほうにちょっとだけ色が出ているような」と。
さらに10分程度待って医師が診察にやってきて、検査キットを見て、「はっきりと陽性と言い切れるレベルじゃないけど、反応は出ているので当院では陽性と判断いたします」と言い渡されて、薬の処方へと入っていく。
「前回のコロナでは何を処方していたっけな~」
「先生、あれはもう3年半前ですからカロナールと抗生物質でした」
「もうそんなに前だったか。いまならコロナウィルスに対抗する薬が処方できるけど」
「ちょっと高いんだよね~3割負担だとゾコーバで1万5千円、ラゲブリオだと3万する。65歳だといちおう高齢者だから、重症化対策としてはラゲブリオだけど、ゾコーバでいけるかな」一緒に暮らしている家人にも感染する可能性が高いし、二人で薬代6万はちょっと痛い。
「それはもう、ゾコーバでお願いします」
帰り際に看護師から今後の説明が。「昨日を罹患日として、5日間は在宅療養を、大体はそれで症状が治まりますから。6日目に体調が正常でしたら7日目からは通常生活に」って医学もしっかり進歩するのね。前回は10日間隔離だったからな。
しかし。わあ。3年と6か月でコロナ再罹患だあ。
前回のコロナ罹患日記にご関心のある向きには上段のスレッドをご参照ください。今回は軽症な気がいたします。


帰宅して、まずはゾコーバ4錠を服用し、母親の退院対応ができなくなった旨を妹に連絡してとにかく退院延長を病院に依頼することとした。あまり食欲もなく、きつねそばを作ってもらい、助六寿司とともに夕食とした。これから数日は日ごろ耽溺しているアルコールともしばしご無沙汰となる。


今回の薬はゾコーバに、おなじみカロナールとトラネキサム酸と、咳がひどいので咳止めにコデインリン酸塩錠だ。これに常備薬の血圧降下剤・中性脂肪抑制剤・整腸剤・ビタミン12が加わり、寝る前には睡眠導入剤2種類を服用する。
背中を丸めて十数錠もの薬をポチポチと押し出していると、猿がノミを取っているような感じがする。同じように鼻・喉・熱の症状が出ている家人とお互いの薬の量を見比べながら、
「なんか典型的老夫婦やね」と。


薬を飲んでしばらくするに、体温は36.9度にまで下がり身体も楽になったので、部屋を暖かくしてCSをザッピングしていて見かけた「MIU404」をついつい3話も見てしまった。酒を飲まない夜はそれはそれで面白い。それでも24時過ぎにシャワーを浴びて眠剤服用してすうっと就寝した。


The day 2.
夜中に2~3回ほど咳のために起きてしまったけど、7時過ぎに起床した。夕食後にカロナールを服用してから10時間が過ぎているので「薬で押さえていない」体温を計測できる。


発症2日目のコロナ患者としてはまあまあな体温だと思う。それと昨日と違い食欲があり朝から腹が減ってしかたがない。今日は明日退院~施設再契約の母親を退院延期にするため、病院やら施設やらに連絡を入れないといけない。妹とも情報共有が必要だ。
そのためにもまずはしっかりと朝飯だ。家人は食養生より睡眠を優先させるタイプなので、
布団の中で咳くしゃみを重ねながらしばし籠城の構えである。65歳をこえた夫婦はある部分互いに独立独歩のほうが気楽だ。


病人食といえばおじやでしょう。白ネギ2/3本を縦4つに包丁を入れてみじん切りにする。トマト1個はひと口大にカットだ。土鍋に出汁300㏄を温めて、トマト白ネギを入れる。レンジで解凍した冷凍ご飯120グラムを加えて、好みの加減まで煮る。味付けは薄口しょうゆとみりんをそれぞれ大さじ1で。火を止めて溶き卵をかけまわす。蓋をする。溶き卵に塩少々とごま油少々を加えておくとスムーズにひろがる、というのは邱永漢先生に教わった。
仕上げに小さじ半分ほどのごま油を。味は薄めにしているので、好みのめんつゆなどで調整しながら汗かいて食べると、なんかこう、体力が戻ってくる気がいたしますですね。


午前9時とともに病院の地域連携室と施設にそれぞれ連絡を取る。地域連携室のTさんも施設看護係のNさんも、素晴らしいプロフェッショナルぶりで、次の退院日程などをスイスイと調整してくださる。退院が伸びてしまったことを心の中から母に詫びる。
妹にも諸事情を共有したら、「今日宅急便でノンアルコールビール送っておいたし」と酒飲みの兄を気遣ってくれた。彼女の夫が病のためしばらく禁酒状態が続いており、キリンのノンアルコールビールのおかげでずいぶんしのげているらしい。楽しみに待つことにする。


薬が効いてきたのか体温が36.5度と平熱になる。体の動きも楽になってくる。昼は明太子スパゲッティにした。「かねふく」が販売している「明太子スティック」という悪魔的に便利な商品があり、スティック1本で明太子スパゲッティ1人前にちょうどとなる。
食パンマニアの家人はトーストにリンゴジャムだ。私は厚切りのトーストが苦手で、8枚切りか10枚切りをカリッと焼くのが好きなのだけれど、家人は5枚切りとかの厚めで中がしっとりふんわりしたものを好む。そのテクスチュアがどこか私が嫌いな餅を思わせる。
しかし彼女の咳と鼻の症状は昨日より辛そうで、熱も上がってきたので検査/診察を受けることに。16時に予約したと。
我が家では食事関係の仕入れ加工は私が、掃除洗濯ハウスキーピングは家人が担当となっているのだけど、発熱やら咳やらかかえながらも家事を欠かさないのは感心する。


令和5年5月以降に、コロナ患者に対する外出規制は法的にはなくなっている。まあしかし感染から5日間はなるべく自宅療養するのがモラルというもんだと、頭では理解しているのだけれど、軽症らしく熱も上がらず食欲も出てくるといろいろと入用なものも出てくる。
咳止めで処方されている「コデインリン酸塩錠」は、咳も止めるがその際に中枢神経に作用するため、腸の蠕動も止めてしまう。。ゆえに副作用として便秘をきたすことになる。これがかなりうっとうしいので、医療用のマスクをしっかりと着用して近所のスーパーへ。腸活用のヨーグルトに野菜ジュースと、さらに白葱トマトなど手早く購入した。

夕方にクリニックから帰宅した家人によると、検査の結果はインフルでもコロナでもなかったとか。それて38度近い発熱に咳もとまらずで、症状としてはコロナ患者の私より深刻となっている。食欲もないという。


前夜と同じメニューながら、こちらは私が作ったもの。麺は「出石そば」の乾麺を使う。安いけど気に入っていて、あったかくしても「冷やし」にしてもそこらへんの生そばより蕎麦らしい味がする、と私はおもっている。家人いわく「コロナ患者に夕飯の支度をさせるって」。まあまあいいじゃありませんか。私も熱こそ下がったけれど、鼻/喉/咳はそれなりに続いているものの彼女より楽だし。
テレビ大阪の「ソレダメ」からスタートして各局番組をボーっとながめて、家人が先に寝室に消えてからもyoutubeを見ていた。


夕食がそば一杯ではやはり足らず、オハヨー乳業の焼きプリン2個を大人食いしてしまった。酒を抜くとどうして甘いものが欲しくなるのやら。
Youtubeでは「バンカーの脱出法」ばかり見ていた。ここ2年くらいまったくガードバンカーからボールが出せなくなってしまっていて、とにかくガードバンカーに入れないマネジメントでゴルフをやっているのがどうにももどかしい。熱心に研究していたら23時を回ってしまい、シャワーを浴びて眠剤を服用しておとなしく就寝した。飲酒しているとだいたい3時ころまで起きているので、ずいぶんと健全な気がする。


The day 3.
家にコロナ患者と類似症状の風邪ひきがいると、食べるものがおじやとかうどんそばに絞られてしまう。こんな時こそ、ガツンとステーキでも平らげたほうが、快方に向かいそうな気もするのだけれど、「うどんくらいしか食べられない」とおっしゃるのでしかたない。


麺類が続くと出し汁がたくさん必要になる。なので朝から出汁を引くことになる。千円札くらいの昆布3枚と、ティーバッグ式の出汁パックを6つを約2リットルの水からゆっくりと過熱してやり、沸いたらとろ火で7分ほど煮だすだけで、大した手間ではない。


朝は昨日に引き続いて、トマトと卵のおじやに。ネギを九条葱に変えてみた。組み合わせ的には白葱のみじん切りのほうがよかったような気がした。還暦回っても学習することは多いものだ。


午前10時過ぎに体温計ったら平熱だった。ゾコーバの効き目なのか。午前中はこの日記を書いたり、ネットニュースなど見て過ごした。私はいわゆるオールドメディアで育った口なのだけど、最近の報道姿勢はどんなものなんだろう。毎日新聞はトヨタがEVにおいて後れを取っていると批判しているけど、自動車の未来はEVより水素じゃないかと思うんだけどなあ。


昼はヤキメシにした。家人はまだ熱が残っていて「食欲がない・ねむい」とトースト1枚でまた寝室へ。本日は眠り姫となられるようだ。
かつて玉村豊男氏は中華炒め物について「強火迅速多油乱暴」と表現していて、確かにそうだと思うけど、家庭で作るヤキメシに関してはそうではないと(経験値から)私は思う。
一人前のご飯を少量の油で「丁寧に焼く」のが、フワフワパラリへの近道ではないかと。
詳細はまたの機会として、鮭フレークと白葱みじん切りと卵のヤキメシは仕上げに少量パックに入った削りカツオをふりかけると、香りが立っていいもんです。ま、ごたくを並べながらフライパンを振り回せるほどには回復している、ってことで。
前回の罹患時は同じ三日目に体温39.2度で、咳と高熱に眠れない夜を過ごしていたのでえらい違いを実感する。


咳止め薬の副作用による便秘を回避するため、3時のオヤツ代わりにヨーグルトと野菜ジュースを。熱は下がってきたものの、鼻~喉にかけての違和感と咽頭部の痛みに咳の症状は続いており、やはり病気ではあるのでなるべく安静に過ごす。あと咳のし過ぎなのか、声が別人みたいに変わってしまった。


鉄道旅行のおともに文庫本が必須品であった最後の時代(2008年)に出版された、書評についての本を引っ張り出して読む。日本においてはじめて書評を確立したのは1951年2月に「週刊朝日」が始めた「週刊図書館」としている。それから72年後の2023年5月に「週刊朝日」は発行を終了した。そんなことも感慨にふくめながら、読む。


家人が「夜もうどんくらいしか食べられへん」と、確かにまだかなり辛そうなので、京都風のたぬきうどんとした。ざっくり言ってしまえば「きざみうどん」をあんかけにして、おろし生姜をたっぷりトッピングしたものだ。京都ではこれを「たぬきうどん」と呼ぶ。
大学入学から社会人4年目までの8年間を(べったりではないが)京都で過ごしたので、この京風「たぬき」はおなじみとなっている。風邪をひいたときなど、出前でとって熱々のあんかけをふうふういいながら食べたものだった。
もと京都人の家人とは共通の思い出もあり、「なつかしいよね」などと言いながら、ふたりで湯気を吹いた。

結局この日は一歩も家を出ず、コロナ罹患者としては推奨されるべき療養日となった。丸谷才一の「絵具屋の女房」なるエッセイ集が面白くて、25時頃まで読んで寝た。禁酒すると本との距離が縮むようだ。


The day 4.
午前7時に起床した時点で36.5度で平熱だった。スムーズな回復なのだろうが、起き抜けからけっこう咳がきつい。昨日までの空咳とちがって、胸の奥からせりあがってくるような席で、尾籠な話で申し訳ないが、痰の排出をともなう。
Chat GPT によると、回復期にウィルスと戦った細胞の成れの果てが排出されているとのこと。しかし胸の奥からの咳は、かなりの重労働でもあります。そう簡単には治癒してくれないのね。


朝のニュースショーを見ていても、新政権への揚げ足取り的な攻撃とクマのニュースばかりで飽きてしまうので、FMラジオに切り替えてみた。朝はお気楽に音楽を聴いているほうが病状の改善にはいいんじゃないかなあ。


みそ汁が飲みたくなって、根深汁にした。池波正太郎の名作「仕掛け人・藤枝梅安」シリーズに、ひと仕事終えた朝めしとして「根深汁と飯と生卵」があった(という記憶があった)ので。白葱を細かく小口切りにしたものを手のひら一杯くらいに、私は薄揚げを入れてしまうが、梅安先生は葱と味噌だけで、仕上げにごま油を垂らしておられる。熱々の根深汁に炊き立ての飯に生卵は、冬場の荒仕事明けにぴったりな感じがする。


午前中は丸谷才一「絵具屋の女房」を引き続き読む。「養子の研究」で、明治天皇と大正天皇がお二方とも養子であられたことを知る。皇后に子がなく、典侍が生んだ男子を皇后の養子としている。国史大辞典にも書かれていることらしい。

毎日うどんそばではさすがに飽きるし、栄養学上もたぶんよろしくないので、スーパーへ出かけることとした。家人も起きだしてきたので、何か食べたいものはないかと聞くと「イチゴが乗ったケーキ」ということなので、それも買い物メモに追記する。


私は昨夜から焼きそばが食べたかったので、焼きそば用の麺と豚バラを買って帰った。
ビニールに入った麺は、それごと電子レンジで1分半ほど温めて、薄く油を引いたフライパンでゆっくり焦げ目をつけてやる。もう一つのフライパンではにんにくのみじん切りをごま油で熱して、香りが出たら豚バラを入れ、玉ねぎを入れ、ざく切りにした白菜を入れて、中華だし(私はチューブ入り創味シャンタン)、おろし生姜(これもSBのチューブ入り)、酒、醤油で味をつけ、おまじないにオイスターソースを少々と、めんと混ぜ合わせて仕上がりだ。
どうしたってビールが恋しい味であります。冷蔵庫に妹から送ってきたノンアルもある。でも酒飲みの本性違わず、ノンアル飲んだらますます本物が欲しくなるに相違ない。
明日になってゾコーバの服用が終わったら、まずノンアルから復帰ということにする。

午後はTOTOジャパンクラシックを見たりして過ごす。申ジエが頑張っている。私としては畑岡奈紗に抜け出してほしいところなのだが。
姿勢を変えたりするたびに、ろっ骨をフル稼働させるような咳が出る。体温下がれども、やはりコロナ患者は楽じゃない。


オヤツには咳止薬副作用防止のヨーグルトと野菜ジュースを。おかげで深刻な便秘からは逃れることができている。
家人は昼ごはん代わりにいちごショートを。禁酒中はにわかに甘党寄りとなる私だけれど、さすがに生クリームが乗っかったケーキには手が出ない。
17時すぎから晩飯の仕込みにかかる。本日のメニューは「カボチャの煮物」「絹揚げの煮物」「のどぐろ炊き込みご飯」「すまし汁」である。


こちらは先月、松江市~出雲市と旅行へ行った際に家人が購入したもの。数年前に福井県芦原温泉で食べたのどぐろご飯があまりに秀逸だったので、思い出したのかもしれない。
2014年の全米オープンテニスで大活躍した錦織選手が「のどぐろが食べたい」とインタビューで答えたことで、一気に全国的知名度が上がって高級魚となってしまった。錦織選手は松江出身で、まあ郷土の名産を懐かしがっただけなのだろうけど。
今夜はまだ禁酒だし、ご飯ものをメインにするにはいい機会だということで本日開封ということになった。


カボチャと絹揚げは17時半ころから炊きはじめて、カボチャは1時間弱、絹揚げは1時間半くらいゆっくりと煮込んで、室温に戻しながら味を染ませていく。どちらも出汁に砂糖、みりんと薄口しょうゆに酒少々で味付けしているのに、それぞれ違う味になっていくから料理というのは不思議なもんだな。


20時ころにのどぐろご飯が炊きあがり、遅めの夕食となった。夫婦ともにちょっときつめの薬を服用しているので、服用間隔にあわせて食事時間を設定せざるを得ない。
前夜は家を一歩も出なかったのでシャワーも浴びずに寝たが、家人はしっかり風呂に入り、私も24時過ぎにシャワーを浴びた。やはりすっきりする。

家人が寝室に入ってからも、2時前まで本を読んだりYoutubeを見たりして、やはり禁酒しても夜更かしの癖は治らないと見える。症状が軽症であるせいかもしれない。
明日でゾコーバの服用機関も終わる。普通にデパ地下へ行ったりビールを飲んだりする生活に早く戻りたい。


The day 5.
夜、トイレに行きたくなって目覚めるということはあまりないけど、睡眠導入剤を飲んでいても、3~5時間でいったん起きてしまう。体はまだねむいと言っているので、もう1回寝ると1時間から1時間半でまた起きる。さらにもう1回1で1時間弱ほど。トータルで6時間眠れることができたら上々である。


起床から30分くらいたったタイミングで計ってみた。たまに36.5度をしたまわることがある。ゴルフで行ったら4アンダーってとこかな。で、体温と症状がリンクして一気に症状緩和だといいのだけど、鼻~喉の違和感と重苦しい咳はあまり変わらない感じで一日がスタートした。

昨日の「根深汁と卵かけご飯」が、なんだか充実感あふれていたので、本日もアンコールすることにする。


味噌汁は越中富山の「日本海味噌」と信州みそ「匠」をブレンドしている。49~56歳まで赴任していた富山県は私にとって忘れられない、「第2の故郷」的なところで、いまも食生活のはしばしに富山県産品が出没する。信州みそは軽井沢好きの家人が買ってきたもの。
卵は「蘭王」で、話に聞く「昔の卵」ってこんなに濃い味だったのね、と勝手に推測している。生か茹でるか目玉焼きにするのにぴったりで、オムレツとかだし巻きにはあまり向いていない。卵かけご飯にして生醤油でやると、これはまあ、トレビヤンでございます。

日記を書いたり、「TOTOジャパンクラシック」を観戦したりして午前中を過ごす。選択のためにいったん起きだしてきた家人に「お昼は何がいい?」と聞くと「京風の細いおうどん」とのこと。あと蜜柑にヨーグルトと。


うどんは半玉くらいしか食べられない、ということなのでハーフサイズで作った。私はそれに昨夜の「のどぐろご飯」を。おこげの部分が香ばしい。炊き込みご飯は鍋底が楽しみなんだよね。
昼前に買ってきた蜜柑をたちどころに2つ平らげて「蜜柑を食べたら風邪治るねん」と。呪術的に信仰しているらしい。家人とは長年の知り合いながら、結婚したの去年なので、いざ生活してみると新発見の連続である。


キッチンで手元明かりにつかっているミニレフ電球が点滅を繰り返すようになり、包丁を使う身には困るので、ホームセンターぽい品ぞろえもある「ライフストア」へ。同じ規格のものがなく、「これは似てるかな」という品もLED化していて、サイズが合うのか合わないのかわからなくて断念した。
町の電気屋さんが減ってしまって、こういうアナログなものを買うには、やっぱりAmazonということになってしまう。


災害対策で買ってあるランタンがかなり明るいので、Amazonから届くまで、これで代用することにした。これは白色灯~黄色灯~パトランプの順で発光が入れ替わるので、用心しないとパトランプが回転を始める。
キッチンの窓は大阪天満宮を見下ろす位置にあるので、パトランプが回転すると参拝客や神官から即座に気付かれる。「あの家で何事があったんだ?」と、おせっかいに110番でもされたら大変だ。

病気になるとほほ肉が削げ落ちて、症状以上に病人顔になる体質で、今回も例にもれずかなりげっそりとしているらしい。食欲が完全復活していないうえに、食欲不振の人間と食卓を囲むと、バリバリ食べると相手に悪いような気がするし。「あかんやん、肉食べないと体力戻らへんで、トンカツでも買っておいで。私も付き合うし」
ということで近所のトンカツ店「利久」のロースカツに豚汁、それに昨夜のカボチャと絹揚げで夕食とした。
ゾコーバの最後の1錠も無事服用し、これで明日大したことがなければ、明後日からは通常生活だし、明日の晩で禁酒解禁だ。ということでささやかな内祝いも兼ねてノンアルコールビールも飲んでみる。


ビールとトンカツはやっぱり神の組み合わせだなあ。ノンアルコールビールだけど、技術革新が進んでいるのか飲み口は全くビールであります。この飲み口とのど越しに脳がだまされるのか、ちょっと酔った気分になる。ある種のプラシーボ効果かもしれない。


追加で購入してきた蜜柑と、これもリクエストの柿と。貰い物以外で自ら柿を買いに行ったのは65年の人生で初めての体験だった。
しかし蜜柑の霊験あらたかなのなのか、家人の症状は昨日より改善されている感じがする。
私の咳も、頻度と重さがましになってきたような。
テレビ大阪の「大阪おっさんぽ」「アド街ック天国」朝日放送「サタデーステーション」などをなんとなく見てすごし、我が家の視聴傾向としてTX系のシェアはビデオリサーチの標準偏差とはだいぶんと違うなあ、などと過去の商売柄から、考えてしまったり。
ヒマな隠居は、コンコンと咳をしながら1時半までYoutubeやSNSをながめて、導入剤を服用して、ようように就寝したのでした。


The day 6.
朝起きての体温は36.5度で、カロナールを飲まずに寝ても平熱だった。コロナウィルスは体内活動をほぼ減じたものと思われる。ただ、鼻/咳~痰はいささかましになった気もするけれど、なかなか収まってくれない。


前日残った豚汁と、卵かけご飯で朝食を。
かつて日曜朝といえばTBS「サンデーモーニング」を見るのが習慣だった。なんだか年とともにベテランのいい味が、どっちというと老害みたいになってきて、自分もジジイになってしまったせいか見ているのがつらくなってしまった。
TOTOジャパンクラシックを観戦する。晩秋の雨のなか、選手スタッフ皆さん大変だと思う。見たところ2ミリは降っているようで、私なら当日朝でもキャンセルするレベルだもんな。


私がコロナ罹患で、家人もひどい風邪(感染せずに風邪をひいているのが不思議)のために、日持ちするうどん玉とか蒲鉾とか薄揚げとかを買い込んだしまった。食生活のほうはもう平常で構わないはずなので、まあストック消費のためにきざみうどんにした。
昼食終わってゴルフの状況を見たら、雨天待機になって選手たちがクラブハウスに引き上げていた。グリーン上に水たまりができていて、これでは競技にならない。
寝椅子にころがって、丸谷才一「絵具屋の女房」の残りを読む。この人の古今東西及び和漢洋に広がる該博な知識はもう大変なもので、最後の百科全書的知識人だったと思う。


平常生活に戻す、ということは私にとってアルコールの解禁を意味する。6日ぶりのビールは身体の毛細血管すべてにしみわたる。チリチリと指先にまで届いていく感じがする。
ビールひと缶でそこそこ酔いが回ってしまった。
夕食のメニューは肉じゃがにピーマンの炒め煮とトマトで、いつもなら酒のアテをあとひとつふたつ用意するのだけれど。まだまだ身体の芯にだるさというか、熱の残りがのこっているようで、そこまでの気合が入らない。

「バナナマンのせっかくグルメ」「有働times」などほろ酔い加減で見た。目黒蓮ってモテるんですね。食べっぷりがいいのと、人を見上げるときの子犬のようにキラッとした目つきをみて、この人は全世代に売れるな、と思った。
早めにシャワーを浴びて、家人が作ってくれるハイボールを飲む。風呂上がりにハイボールが消化器系をキックしてくると、幸福感が返ってくる。
スティーブン・セガールの「一撃」などを見て、アルコールが効いたのか速やかに就寝した。


The day 7.
起きてみての体温は36.6度でまあ平熱か。月曜日はプラスチックごみの収集日なので、朝8時にはゴミを出しに階下へ降りる。いわゆるコロナの療養期間は今日までなので、いちおうマスクをつけておく。
昨夜久しぶりにアルコールを入れたせいなのか、朝から食欲がない。ふだん大概な二日酔いでもまず朝飯だけは食べたいほうなのだけど。


オハヨー乳業の焼きプリンひとつで、まあエネルギーの補給にはなるでしょう。
コロナの療養期間が終わりつつあるというのに、鼻/咳~痰の症状がおさまらない。クリニックを10時半でオンライン予約する。

クリニックへ行くと、「コロナのウィルスはもうほとんど消えていると思います」「咳が続いているのが万が一肺炎だったりすると、入院ということになるのでレントゲン 
「肺には何の影もありません。おそらくアレルギーからきているものと思われます。去痰のために吸入剤も出しておきますね」
吸入器など使うのは(耳鼻科とか病院以外、自宅では)初めての体験だ。
クリニックの帰途に、薬局と昆布屋に寄る。


創業100年を越す、老舗昆布店が家の近くにあるというのはかなり幸福感が強い。本店と工場は与力町のほうにあって、商店街にあるのは小売を兼ねた店舗である。極上ものも、もちろん取り揃えられているけれど、私が狙うのは向かって左のバーゲンコーナーに並べられるて、ひと袋800円の「切り落とし」である。


縦43センチ横31センチの袋に、300グラムほど入っている。スーパーで売っている「切り出し昆布」が60グラムで500円くらいだから、100グラム当たり840円ほどか。こちらは100グラム当たり267円ほどなので、圧倒的に安い。いつも店頭にあるとは限らないので、見かけたときはすかさず買うようにしている。わが家のだし汁には惜しみなく使っている。
願わくはこちらの老舗があと20年は元気に営業してくださるように。


これが吸入器で、ふたを開けると下の小窓に出ている数字がひとつ減って、残りの吸入回数がわかるようになっている。吸い込んだ後は3~4秒息を止めて、しかるのちにうがいをする。初めて使うので緊張してしまい、3~4秒というところを10秒近くも息を止めてしまい、かえって息苦しくなってしまった。だいたい新しい治療器具って、使い慣れるのに4~5回はかかってしまいますよね。


お昼はラーメンにした。白葱を斜めにカットして、細切りにした焼き豚とごま油で炒め合わせて、醤油味のラーメンにのっけて、オイスターソースを数滴たらす。私は「日新ラ王」を愛用している。たまに「明星チャルメラ」に浮気する。
これは映画「タンポポ」で、安岡力也が悩めるラーメン店主の宮本信子に「俺のとっておきのレシピを教えてやらあ」と作って見せたもののアレンジだ。昭和の時代に伊丹十三監督で作られたラーメンウェスタンとも呼ぶべき怪作だった。


昆布屋で「鰊の棒煮」が安かった(300円!スーパーでも600円はする)ので、茄子と一緒に炊いてみた。ちょっとに詰めすぎてしまい、いささか味が濃くなってしまった。ピーマンは細く刻んだエリンギと塩コショウで炒めた。昨日の残りの肉じゃがに生トマトで、缶ビールと焼酎をたのしむ。家人も午後から医者に行って「もう回復基調」と言われたらしいが、まだ自重する、というのでお酒はわたしひとりで。


商店街に「薫々堂」なる和菓子屋があり、天満ゆかりのお菓子を作っている。めったに買わない客なのに、ご主人は覚えていてくれて、道で会うと挨拶される。きょうも店先に出ておられるときに会釈されて、さすがにたまには何か買わないと、と栗大福を2つ買った。600円。
晩ご飯が終わって、焼酎からハイボールに切り替えるとき、食後のスイーツということで、家人ともどもいただいた。甘さがあっさりとして栗の味が生きていて、たまにはいいもんですね。
シャワーを浴びて、眠剤を飲んで1時半には熟睡したような。


The day 8.
朝の体温は36.6度で今日もおおむね平熱だ。鼻/咳~痰の症状は少しづつかるくなっているような気がしている。というか軽くなってくれないと困る。


朝から食欲がない、というよりか調理意欲がない。罹患以来8日間三度三度ごうけい24回連続でご飯づくりを重ねている。だいたい週に1度は作るのが面倒になって外食しているので、さすがに飽きてきたのかもしれない。
世の主婦といわれる方々を尊敬します。私は家庭内において食品仕入れ加工担当をしていますが、週に1回~2回は逃避しております。まあそれもあって下町の商店街にすんでいるわけでもありますが。天満界隈は、変に凝って仕入して自炊するより安くつくようなお店に事欠かないので老夫婦にはありがたい限りです。


こういう日はお昼も手抜きをする。チキンラーメンに卵をポンと。ただこれにもコツがあって、丼2杯分のお湯を沸かして、まず丼をしっかり温めておくことと、チキンラーメン→卵→熱湯と注いだら、間髪入れずにラップでふたをすること。
袋には「お湯かけ3分」と印刷されているけど、それは好みで。これを発明された偉大なる
安藤百福翁は2分弱で食べるのを好まれていたと聞く。ちょっと固いところが残っているテクスチュアがお好みだったらしい。
私は3分20秒くらいで、ちょっとだけ伸び加減かな、という感じが好きだ。これは皆さんストップウオッチ片手にマイベストを探ってみられることをおすすめします。単純な割にそこの深い商品なんです。

家人は洗濯掃除そのほか家事をしている時以外は、テレビをつけっぱなしにして読書をしている。恋愛エンタテイメント系が多いようだ。ときに「これ読んでみる?」とおすすめ品が下賜される。あまり放っておくと「読まへんのやったら姪に送ってしまうよ」などと感情を害するので、手に取らざるを得ない。


この本もその類で、チキンラーメンを食べ終わってから手に取ってみた。物語のはじまりが
エンディングになっていて、あとは439ページをかけて遠大なる演繹がなされている。たぶん愛媛県の大島が舞台と思われる。大島の高校は2009年に閉鎖されているから、リアリズムでいうとそれ以前の物語になる。
高校で島に越してきた青埜櫂と、島生まれの井上暁海が、恋人になり、男はクリエイティブの世界で東京へ、女は親と島のしがらみに縛られて島にのこる。男の親も島でしたい放題だ。島と東京を舞台にふたりは双曲線のように交わっては離れてゆく。
大した事態が続くのに、平明な文章が読者を疲れさせない。
さすがに本屋大賞受賞作である。午後2時くらいに読み始めて、6時過ぎに読み終わってしまった。「もう読んだん?ちゃんと読んでる?」と(彼女が進めた本を読むとたいがいの場合)言われてしまう。中学頃から読書スピードが人並外れて早いんです。


加速装置を駆使しての4時間読書は相当に疲れるし、18時過ぎて買い出し~調理も面倒だし。
症状も夫婦ともに軽くなっているし、久しぶりの外食ということにした。
「ビストロやまごや」は、イタリアンとフレンチを手軽に(だから本格派じゃないけど)
食べさせてくれる。ここであつあつのオニオングラタンスープをいただくと、風邪が飛んでいきそうな気がする。よく冷えたシャルドネで。家人はホットワインで。
このあとにサルティンボッカをカベルネで。病み上がりで食欲旺盛でなく、私が生ビール小にワインを4杯、家人がホットワイン1杯で、5000円でおつりが来た。
ふだんだと私だけ地元のBARに寄って帰るのだけど、病後回復期の無理は禁物なのでまっすぐ帰宅した。

あまり趣味じゃないけど「報道ステーション」など見ながらハイボールを、夫婦で読後の感想を交換するうちに24時が過ぎ、シャワーを浴びて2時前に就寝した。


The days 9.
朝の体温は36.3度だった。コロナ罹患の場合はカロナールなどの「熱さまし」系薬品投与をやめて2日間平熱であれば治療解除と聞いている。アレルギーによる鼻/咳~痰は精力を衰えさせながらも継続しているが、コロナについてはもはや心配はなさそうだ。


白菜と薄揚げの味噌汁に納豆で朝食をしたためる。納豆少々をご飯にのっけて、醤油をつけた焼きのりでクルリと巻いて食べる。まことに結構である。
天満界隈はかつて港として栄えた八軒屋浜が近く、海産乾物の流通拠点でもあったようで、老舗海苔・昆布問屋が多い。店先で小売りをしているところもあって、「七福屋海苔」など家から徒歩で5分とかからない。


海苔は市販価格差が大きいので何とも言えないが、8切60枚入りで840円は厚み・香り・くちどけなどを考えると割安な気がしている。家庭用にして贈答品レベルとでもいうか。
またここの味付けもみのりがまたよくできていて、麺類・丼ものなどに活躍してくれる。明太子スパゲッティももみのりをフィニッシュに振りかける。


身体も動かさないとなまってしまうので、本町のつるやゴルフスクールへ。やっぱり1週間ほとんど立てこもり状態だと、身体が回りませんね。得意だったはずのフェアウェイウッドがかすりもせず。明後日のラウンドに暗雲が。


本町から御堂筋線で梅田へ。これまた10日ぶりにデパ地下を歩く。スクールの帰りには阪神阪急の地下をめぐって夕食の材料をととのえるのが習慣であり楽しみでもある。
100球ばかり打っただけなのに、足も背中もギシギシいっていて、凝ったものを作る元気もなく、「一芳亭」のシュウマイを購入してメインディッシュとする。


14時半ころ、買い物も終えて阪神B2のインデアンカレーへ。堂島界隈で育ったサラリーマンにとってはソウルフードみたいなもので、長期出張とかで関西を離れない限りたぶん週1回は食べていたと思う。20代は「ダイタマ」(ご飯の大盛りに卵黄)30台は「大目玉」(ご飯の大盛りに卵黄2ケ)40代は「卵にルー大がけ」(レギュラーご飯に卵黄、ルーを追加)50台になると「ライス小盛り目玉」(ご飯7分目に卵黄2ケ)、そして60代の今は「ご飯半分に卵」と写真のような有様だ。今やルーの味はしっかりわかるけど、ルーとご飯の割合をはかりながら、ご飯を喉に押し込んでいく、20代~30代の、あの肉体的快楽は遠いものになってしまった。


シュウマイをメインに、ピーマンと玉葱に豚バラを加えた中華風炒めに、シロナと薄揚げの煮物である。シロナは白菜に近い種類の野菜で、大阪天満あたりで栽培が始まったので別名を「天満菜」ともいう。柔らかくて味しみも良いので、冬場の食卓には頻繁に登場する。
 

夕方買い物出かけた家人が、「限定販売なんだって」といって「キリン一番搾り・とれたてホップ」を買ってきた。「限定品」「新発売」に惹かれるタイプである。早速晩酌にためしてみた。「とれたてホップ」というからには、ホップの苦みが効いているんかな、と予測して飲んだので、口当たりの軽さに「あれ?」という感じがした。先入観を持って対峙すると肩透かしを食らってしまう。落ち着いて飲めば、いい感じのライトビールであると思う。


ビール飲んで焼酎飲んで、風呂上がりにハイボール飲みながらこの本に手を付けてしまった。
福澤徹三の「侠飯(おとこめし)」シリーズ最新刊がAmazonから届いてたのだった。
これはNHKでドラマ化された第1作から欠かさず読んでいて、「食エンタテインメント」として本当によくできていると感心している。前作でさすがにもうネタ切れかとおもったけど
また新たなフィールドが開かれていて、結局午前3時半まで一気に読んでしまった。
読後はとにかく爆睡へ。


The days 9.
前夜遅かったのだけど、生ごみ収集日なので8時までに起きだして階下へ。戻って体温を測れば36.3度でおちついている。鼻/咳~痰もわずかながら改善しているようだ。あすは高校有志による同窓会ゴルフで、私が幹事役なので欠席するわけにいかない。
ゴルフそのものは病み上がりでまったくボールに当たらないので、スコアはともかくお世話係と無事乾燥することを目的に準備した。


お昼はマルちゃん(東洋水産)のカレーうどんに。レシピ通りに作るとちょっと味が薄くてトロミも足りない。私は豚バラを炒めて脂を出し、その脂で玉ねぎを炒める。
水を550㏄注ぎ入れて、3分経ったら袋入りのスープと薄揚げを入れて再加熱する。
1分後に火を止めて水溶き片栗粉を入れ、めんつゆ、一味唐辛子、カレー粉を好きなだけと九条ネギのそぎ切りをいれる。
さらに再加熱し、沸いたところの熱々を舌を焼きながらすすりこんでいく。

ごごは家人と天六まで散歩した。ここ10日ばかりほとんど歩いていないから、少し歩いても疲れるし、身体の芯に何か熱の棒が居座っている気がする。ちょうど17時ころに天六につく目論見で歩いて行って、「なあなあ天六の上川屋で熱燗に湯豆腐ってどないかな」とさし水を向けたら「出がけに南天のど飴をなめてきて、口の中が南天のど飴の味になってるから、湯豆腐なんてありえへん」とにべもなく提販を払いのけられた。」「コメダ珈琲のシロノワールか、他の喫茶でケーキセットなら夕食代わりに食べられるけど、湯豆腐は嫌!」家人がそんなに湯豆腐攘夷主義とは知らなんだ。

翌日が朝早くからゴルフということで、カロリーと「ご飯」が重要かも、という結論になりいったん帰宅してから近所の「味道」へ。ビールセットで春巻きとから揚げ、それに天津飯と麻婆豆腐にごはんをつけて。夜にしっかりご飯を食べると翌日に粘りがでるようなきがしている。


味道のあとは、わたしだけ行きつけのBAR「W/H」へ。11日ぶりである。これだけ間隔があくのは昨年蜂窩織炎で3週間入院して以来か。前回は「今夜は試運転」などといいながらボトル半本をかるくあけてしまったが、今回は明日が5時半起きなんで、それでも二時間くらいでひきあげて、24時半には就寝した。


The days 10
5時半にめざましの音で目覚める。前日にしたくは済ませたはずなのだけど、なんだかんだとゴソゴソするうちに6時を回り、チキンラーメンでも食べていくかとGoogleカレンダーを見てみれば「自宅出発06:30」になっていて、心づもりより20分早い。ラーメンはあきらめてプリンを1ケ食べてでかけた。駅のセブンイレブンでおにぎりをさらに一つ購入して朝の備えとする。

三田ゴルフクラブに07:50到着し、受付台を設置する。会費2000円と言っていても5000円札やひどいのは10000札を持ってくる。所属していた会社や団体、役所の質が知れる。飲食サービス系はきちんと1000円札を2枚持ってくるが、メーカー・技術系はどうもね。まあ本人の善悪とかの問題じゃなく、環境のなせる業だからしかたない。


しかし病み上がりというのはいけませんね。ティーショットは何とか飛ぶのだけど2打目がどうしてもトップ気味に入ってボールが上がらない。アプローチなんかも普段は「ふわっと」あげる球筋が得意なのに、シャンク気味のゴロになってしまう。
バンカーでは相変わらず2打か3打をかけないと脱出できず。
なんとまあアウト60イン58と、令和に入って最悪のスコアとなってしまった。いちおうオフシャルハンデは19.6だから、普段なら悪くても108までなんだけど。
身体がふらついて、打点が掌握できないんですね。来週からスクールに通って勘を取り戻さないと。


プレイ後は川西能勢口の「六花」で打ち上げ~表彰式を。手ひどく叩いたのにBB賞にはいって、豪華賞品をいただくことができた。しかし65~66歳の話題というとまずは病気の話に始まり、つぎが孫の話題で、誰かが大手術のあとだったりする。それから小中学生時代の逸話が繰り返される。そらまあ残りの人生のほうが確実に短いのだもの。

半分くらいは2次会に流れ、私もそうしたいのはやまやまだったのだけれど。
今夜、北新地のBARが一軒店を閉じる。25年くらい世話になっている店なので、店主にひとことお礼が言いたくて、新地本通りへ。
店は超満員立ち席ありで「毎晩こんなだったら店閉めなくて済んだのにね~」「閉める店の人は皆そう言うんだよね、でも26年続いただけでも北新地じゃ勲章ものじゃないですか」たぶんここ数週間この会話が幾度となく繰り返されたのだろう。


こんな日に長居するのは野暮というものなので、30分ほどで引き上げる。
あともう1軒、音楽系のBARによって、新地も変わっていきますよね~などといいつつ24時過ぎに店を出て、24:21の終電で帰る。


帰宅して「まことに今日はthe longest day であったな」と思い返しつつシャワーを浴びて締めのハイボールを一杯飲む。これで明日も正常ならコロナだけでなく風邪のほうにも 
say good bye かな。






































    
          








































































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