妻が秘密。隠しごとの立山連峰。

風薫る五月とはいうけれど。スミレの花が咲く頃ではあるけれど。思い立って連休は富山へと出かけることにした。7年間住んでいたうちでも、こんな晴天なかったような。この絶景を見ながら何をしていたかは、ちょいと秘密。別に法に触れるわけじゃないけど。


魚津から富山地鉄に乗って、立山まで行ってきた。地鉄富山駅で。手前が元西武鉄道の特急「レッドアロー」で、真ん中が元京阪特急、奥が元東横線で、あまりに「元」ばっかりで、どっかの政党の立候補者みたいだね、蓮舫さん。富山に住んだ頃は会社の窓から見える鉄橋にレッドアローが走っていてびっくりしたものだった。


大阪は南森町にある「麺屋じゃんぷ亭」へ。もやしいためラーメン煮卵のせ。家の近所にある有名店なのだけど、行ったことがなくて。旭川ラーメンなのだそうな。旭川の「蜂屋」とかで食べたのとは違うような気もするけど、旭川へ行ったのってもう20年以上前だから、記憶の方が間違っているのでしょう、きっと。


こどもの日には、高校の同窓会ゴルフで猪名川グリーンGCへ。なんつーか、高低差がすごくてスキー場みたいなコースは魚津国際CCが日本一だと思いきや、我が故郷にもっとすごいところがあるとは。いやまあ凄すぎて、も一度挑戦して見たいっす。

夜の宴会では、孫の話やら嫁の話やら。あとお定まりの不健康自慢大会があって、独身で嫁どころか妻も子もない私にはいささか疎外感もありましたが、でも上下左右を気にせずに馬鹿言って笑えるのはいいことですねえ。


連休が終わるやいなや、as soon as 東京へ。定年も近いことだし、最後のご奉公シリーズのお仕事だと思って、精一杯やっている(つもり)。


開高健の同僚であった元寿屋宣伝部、小玉武による開高健の評伝を読んだ。まあよく調べたもんだ。あの傑作「夏の闇」に出てくる「女」はモデルが実在すると言われているけれど、私は複数の女性が合成分解されたものだと思っていた。著者の見解も同じだった。私の見立てでは「女」の3割は開高夫人である牧羊子なのだけれど。

谷沢永一などによって、牧羊子はクサンチッペか夏目鏡子以来の悪妻ということにされている。でも、私は開高が実は生涯にわたって最も「可愛い女」と思っていたのは牧なのではないかと推測している。


私もいつか幽冥界へと旅たつ日が来よう。その世界でもし開高に出会うことがあれば、聞いてみるつもりである。
「オッサン、ホンマに惚れとったんは生涯牧羊子だけやろ?」と。
きっと大音声(文壇3大声と評されていた)をことさら潜めて返してくれると信じる。
「あんた、そんな照れ臭いこと、言えるわけないガナ」と。

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