赤い彗星、シャア専用ランチの日々。「大将軍」と「はしご」と。

赤い彗星ことシャア・アズナブルを持ち出す間もなく、赤こそは情熱の色である。革命に燃える男の色である。私も赤が大好きで、オフタイムは真っ赤なデッキシューズを履き、ゴルフウェアも赤かピンクにしている。赤色で嫌いなものは日本共産党機関紙「赤旗」ぐらいか。

食べるものだって、とりわけ昼飯は赤いものが多い。午後の戦闘意欲を高めるためでもある。一丁やったろうやんけ的な気持ちになることができる。

富山市掛尾の「ら~めん 一番亭」ではいつも担担麺の「辛さ5倍」をオーダーする。胃と食道にいきなりズシンとまいります。麺の量が富山的に多すぎるのが難か。


桜町の焼き肉屋「大将軍」のランチメニューにある「ユッケジャンうどん」もいい色合いをしている。先週は木曜に上の担担麺を、金曜にはこのうどんを連続して喫食した。まあ気合のいる仕事が続いた証拠だな。店名を「大将軍」というからには、北の将軍様と縁かゆかりかがあるんだろうか。気合の入った「主体思想」的な辛さがたまらんなあ。


ユッケジャンうどんは麺をすすったあとに、ご飯をぶち込んでさらに別注したキムチを投入して、キムチクッパみたいにする。唐辛子味噌のコチュジャンとヤンニョンジャンもしっかり添加する。食べ終わる頃には相当量の汗を流すことができるから、新陳代謝の促進にも良いに違いない。


会社の裏に「夢里」なる蕎麦屋があり、元警察官の親父さんが腕を振るっている。全色がお堅い割には発想が柔軟で「カルボナーラうどん」とか「三色相盛り麺(うどん・そば・ラーメンがまぜこぜになている)」などの創作メニューの開発にも余念がない。ただし味覚的に成功した例はほとんどなく、店主の意地で「お品書き」に残っているに過ぎない。

ただこの春からお目見えした「麻婆ラーメン」はその限りでなく、なかなかに好評である。店に行っても注文客を散見する。私はこれを「激辛でね」と注文してさらに彩りに一味唐辛子をデコレイトする。麻婆豆腐にラーメンに好物の二重奏だもの、毎週のごとく行っております喰っております。


私家版全国赤い食い物ベストテンを作成するような機会があれば、トップは社会人一年生だった私を激辛道へいざなってくれた、京都ロイヤルホテル地下の「四川料理・清華」の担担麺になろう。
しかしこの店はすでにこの世にない。

現役では東京銀座の「支那麺・はしご」の「だんだんめん大辛」となるか。初めて行ったのはざっと27年ほども前になる。銀座東芝ビルの地下にあった。辛さの中に鶏がらスープのコクがあり、そこはかとなく陳皮の香りが「中華・薬膳」を思わせた。



この3月に銀座東芝ビルもすっかり取り壊されて平地となり、再開発を待つばかりになってしまった。しかし「はしご」は泰明通りの本店、銀座8丁目と入船の支店とさらに銀座中心に数店舗に拡がって、しかも驚くべきことにどの店も大繁盛している。

富山とまではいわないけれど、せめて大阪に出店してほしいものである。

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