単身高齢者の朝飯とは。ダシ巻きポルカに納豆ワルツ。そしてマル秘の塩鮭。

自宅にいる限りほとんど毎日、自分で朝飯を作る。53歳の独身だしひとり暮らしだし。なにより朝は一日でいちばん食欲があって、なぜかなにかまともなものが食べたくなるときなのだ。

ほとんどの場合はご覧のように和食である。旅館の朝食ほど豪華でもないが、自分が食べるためだから手抜きをせずに誠心誠意つくっている。


限られた時間で手順よく作らないといけないから、下ごしらえは重要だ。まず刻みモノをこなす。納豆とみそ汁の薬味用にワケギを小口切りに。味噌汁の実は冷凍してある薄揚げと白菜と。卵に出汁とうすくち醤油とみりんを加えてダシ巻きとする。そのあとの卵の器に納豆を入れてかき混ぜると残った卵液のおかげで納豆がまろやかになる。生活の知恵である。


ダシ巻きが仕上がって、納豆が撹拌された状態。あとは沸かした出汁に白菜と薄揚げを投入して味噌汁を作り、小分けにして冷凍してあるご飯を電子レンジであっためるだけ。まな板の左に見えるポリタンクには、週に二度きちんと真昆布と花カツオからとった出汁が入っている。

出汁を取るには時間こそ掛かるけど、きちんととった出汁で作った料理は作り方が相当に乱暴でもそれなりの味がする。それにどこか安心できる・心がほっとする感じがする。


しかし何から何まで手作りにこだわっていては、会社に遅れてしまうし。いやまあ会社に遅れるくらい窓際族の私には怖くもなんともないけれど、無限に手間をかけるほど原理原則主義者ではない。柔軟性は私の仕事にとって最も重要な資質であり、そのおかげで(たぶん)未だにリストラされずに日本の片隅といえ仕事をさせてもらってるんだと思う。

下の写真は最近のとある日の朝飯。手抜きと要領が二ヶ所。上の写真にも入れてあるけど、メカブは3食分が一パックになったものである。ポン酢を垂らして味を調える。さらに秘中の秘が色よく焼けている(ように見える)塩鮭である。


朝っぱらから魚を焼くほど暇じゃないし、おまけに後始末を考えると面倒でもある。しかし焼き魚は大好物である。そんな矛盾を癒してくれるのが、セブンイレブンご謹製の「レトルト塩鮭」でこいつは悪魔が発明したんじゃないかと思えるほど便利で味も悪くない。吉野家の牛鮭定食で出てくる塩鮭よりもよほど身が厚くてふっくらとしている。


ひと切れ198円は高いのか安いのか。私なぞ自炊の夕食でさえ魚っ気がほしくなるとこのパックをお湯で三分暖めるようになってしまった。じっさい便利な世の中である。聞くとこれは若者用ではなく、単身高齢者用に開発された商品であるらしい。私はターゲットぴったりと言うわけなのか。う~む。

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