神田「まつや」で蕎麦と酒。田中角栄・リアル鬼ごっこ・金魚姫。気が付けば読書の秋なのだなあ。

蕎麦屋、それも神田の老舗で夕方早い時間から日本酒を一献なんて、池波正太郎みたいで恰好いいでしょう。「まつや」の「天たね」と「鴨汁蕎麦」で常温の酒を酌むなんて、こればっかりはいくら若造が池波ぶってもだめですね。よくぞ五十路を越えにけり。


その翌日は京都の四条高辻下る、なんとも昭和エレジーなスナックで、こんなハウスウィスキーを炭酸で割って、カラオケにいそしみました。店主(女性)も、見様によっては50代なれど話題から察するに、はたまた共通の知人がすでに霊界へとたびだっておられることから類推するに、実のところは70過ぎかも知れませぬ。いくつになっても女性は謎であります。

次回にあの方面へ行った際、この店があったところがすでに整地されていて、近所の店に聞いたところが「え~廃業されてもう10年以上になられますよ・・」なんて。そんな、なまねこなまねこ妖怪変化みたいな怪談だったらどうしよう。


戦後日本の正体を、わずか30歳にして認識して歌にしたのはミスチルの桜井君ですが、私はこの本を読んで「なるほど戦後民主主義の正体って」と考えを深くいたしました。政権というものがいかに集中排除的に独善と独裁となすものであるか。それを説いたのが丸山眞男だとするならば、そんな学者論議は放っておいて、しかし平和と民主主義こそが祖国復興の基本文法であると、仕事の基礎においていたのが田中角栄なのでしょうね。

かたや「理念」をもって数々の俊秀に「戦後民主主義」を教え、かたや「平和と民主主義」の徹底こそが、半年雪に振り込められる越後を切り開いていくのだと実行したわけで。

いまこんな時期だからこそ、少しでも多くの人に読んでもらいたい本でした。


あまり物事を思いつめるのも身体に悪いので。出張帰りは新装なった「粋宏閣」にてビールと餃子。夏の疲れを追い払うのに最強のコンビですよね。


日本全土を支配下に置く「王様」が、自分と同じ苗字をもつ全国の佐藤さんを「狩る」物語です。荒唐無稽にして、背景・設定ともめちゃくちゃにいい加減。でも読み始めたらやめられません。今の若い人が本を読まないなんてことはありません。彼らが面白がってくれる、時代のテンポにあったエンタテインメントがないだけです。


ときどき無性に食べたくなる「塩苅食堂」のモヤシラーメンとチャーシューおにぎり。大人のゲンコツより大きなおにぎりに、デフォで「大盛」のラーメンで、さすがに完食は無理でした。どこかチキンラーメンを思わせるスープがとても昭和なんです。


ブラック企業に勤めて疲弊する主人公の前に突如現れたのが「金魚の精」。話は時代と国境を自在に飛び越えて、どんどんと「悲しみ」の淵に深く沈んでいきます。でも作者独特の「乾いたユーモア感覚」があって、哀しいのに深刻にはなりません。これもページを開いてから止められず、私の睡眠時間を大いに削ってくれました。おかげでその晩はお酒を抜けたのですけど。


なんか9月に入って以来、いっきに気温が下がってきました。気が付けばもう「読書の秋」に突入しているのですね。

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