超高速博多参勤交代なり。

博多の警固に「海晴れ」なる小体な店があって、売りものは寿司と天ぷら。日本海側にあり玄界灘の荒波に揉まれた魚は、富山とおもむきは違うけど確からしい味を備えている。またどういうわけか博多には気楽な天ぷら屋が多くて、大阪や東京などでは思えない「手の届く」値段で天ぷらを楽しむことができる。
九州なら焼酎、というのが定番でそれは多彩な銘柄があるのだけど、福岡から熊本にかけては日本酒の銘醸蔵も結構ある。「海晴れ」では同僚のT君と、そんなものをつまみながら
地元の銘酒を楽しんだ。
熊本の有名な「美少年」に、松本零士がキャプテンハーロックの絵をラベルに入れた「美少年・零」なるものがあり、一杯やるたびに熊本復興に幾ばくかの寄付がなされるという、酒飲みの贖罪意識が刺激される。義侠心に強い我々がこの機会を逃すわけがなく、もって復興の一助とすべく、ご協力申し上げた次第である。
とはいえありがたいことにこの店はお勘定もリーズナブルで、店の雰囲気も良く、さすがに鴻臚をなした土地は違うと納得して席をたった。


二軒目はもはや博多の(夜における)ベースキャンプと化した、薬院の「JB’s Bar」へ。ジェームス・ブラウンを聞きつつ、ハイボールを重ねる。
 

別に遊びに行っているわけじゃないので、お仕事はそれなりにこなすのだけど、その内訳をここに記すのは私の任に非ず。仕事を終えて帰阪するのに、バスの中からこんな店を発見した。どう見たって「ぼったくり屋」に見えるよねえ。


駅に着いてから新幹線に乗るまで、10分もない。ラーメンを食べるなんてもってのほか、ということでやむなく駅弁を購入した。


博多駅はいいテナントがたくさんあって、飲食に困ることのない素敵なところなのだけど、まあ何事にも100%が難しいように、駅弁に「これ!」というのがまだ見つからないのです。この弁当も文句をつけるようなものではないけど、ご推薦したいってレベルでもない。明太子好きの私にはありがたいけれどね。


今回の往復では「参勤交代リターンズ」を読んで、新幹線の中で声をあげて笑いそうになって困った。あまり感心したので、しかるべき美女と映画まで見に行ったのは、ちょいと後日のお話です。映画は原作と相当に違っていたけど、これもなかなか。今どき邦画で全館満員なんて久しぶりの体験だった。


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