おわら風の盆、チャンピオンカレー

富山県最大の観光ページェント「おわら風の盆」が9月1日(土)2日(日)3日(日)と3日間にわたって開催された。人口5千人の八尾町にのべ26万人が到来して、押すな押すなの大混雑となった。テレビドラマとか観光番組で取り上げるときは人込みは映ってないから、観光客の皆さんは「風の盆恋歌」の世界があると勘違いして来てしまうんである。

最近では混雑緩和のために8月20日~30日を「前夜祭」と位置づけて、町ごとにマチネーのような催しをやる。これなら大丈夫、人も少なかろうと、大阪から出張してこられた会社の上司をご案内申し上げた。

いやこれが大間違いで、前夜祭と言え恐ろしいほどの人出で、踊りの列に接近することもままならず。カメラと携帯をふりかざした妙齢の婦人たちの人垣に怖れをなし、早々に退散した。


富山記念競輪からおわら風の盆にかけて、宴席会合ゴルフ接待と続いたので、体調の確認のためにかかりつけの医者へ。月に一度はここで検診を受けないと、血圧降下剤がいただけないのが、いい意味で無茶な生活の歯止めになっている。この日の検診の結果も「シロ」で、年齢なりに色々あるけれど、年齢のわりに充分健康であるらしい。日ごろのわが生活からすると信じられないが、数値がそう言っているのだから有り難く納得しておく。


健康であるとなると食欲も増進する。医者が富山市五福にあって富山大学の門前だから、ハラペコ富大生どもが集まるボリューム系の飯屋には事欠かない。金沢大学生もご愛用の金沢名物「チャンピオンカレー」の支店もご覧のとおりに。


この日も大阪から「おわら見物ツアー」が入ってくるので、観光案内人としてはスタミナ補給にこれ勤めざるを得ないのである。と口実をつけて「Lカツカレー」680円。こってりねっとりの黒味がかった金沢カレーにでかいトンカツが乗っかって、カロリーのことはこの際棚上げなのだ。



いとしき人、おかしき人、騒がしき人、よく召し上がる人、1日2日と2波に分かれてご来富頂きました。おわら風の盆は、観光バスの大部分が金沢方面に向かって出発する午後10時以降が見ものであり、それまでは観光ショーに過ぎない。

10時過ぎまで富山市内で宴会しつつ、機が熟するのを待ってタクシーで八尾へ向かう。おおむね6000円内外である。タクシーの昇降場から、ざっと1キロほど坂道をのぼって旧八尾町内へ。まずは西町の「町流し」を鑑賞する。


続いて「鏡町」へ移動。おおむね11時頃に、広場での舞踊披露が行われる。おわら11町の中で、踊りがもっともエレガントなのが「鏡町」とdされている。そのためか、観光ポスターに使われているのもこの町のものが多い。
唄と演奏を担当する地方衆もここが一番充実している。その分観客もすごいことになる。


一応フラッシュ禁止なので、どうしてもこういうぼやけた画像になることをお許しいただきたい。それでも平気でフラッシュをたいている観光客もたくさんいる。ファインダーをのぞいた途端に日本人はすべてのマナーをわすれてしまう民族性があって、本当に困ったもんだと思う。綺麗な写真ならカネ出してプロが撮った写真集を買えばいいのに。

、薄暗がりで行われるこのエレガントな舞踊を、カメラやビデオのファインダー越しに見るよりも、自分の網膜に直接焼き付けたほうが、ぜったいに記憶に残ると思うんだがなあ。


「人の頭ばっかりで、何も見えへんかった」と、恐るべきことに臨時交番のお巡りさんに悪態ついているおばさんもいた。もともと「おわら」は地元民のための盆踊りであって、観光化した今も入場料の一銭も取ることなく「町の祭り」を見てもらっているだけである。見られなかったと息巻くのはお門違いもはなはだしい。観光地における日本人のレベルは、60歳代において一番ひどいことなっているような気がする。


しかし連夜のご接遇に、好きなもんだからとことん酒にも付き合って、草臥れていては本業に影響が出かねない。というわけでここ連日の朝飯はこの「五色丼」が続いている。オクラが日によってメカブになったり、これに味噌汁がついたりするけど、毎朝これである。おかげで「夏バテ」も「夏痩せ」もなく秋を迎えることができそうである。

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