暴力セックス犯罪と禁酒禁煙。萬月としおんの夜。

大阪本社の社長は、読後不要となった本を書類ロッカーの上に並べて「社員各位持ち帰り自由」としてくださっている。先日の大阪出張の帰路はそのなかから花村萬月「夜を撃つ」を頂戴して、サンダーバード大阪富山間の無聊を慰めることとした。

暴力とセックスと犯罪がひたすら繰り返される、どえらくバイオレンスな作品でした。おまけに親殺しまで。カミュの「異邦人」が大きく意識されているのを感じた。主人公の峰岸情は花村萬月にとってのムルソーなんだ。ああル・エトランジェよ。


しかし無口で温厚そうにみえる社長がこんなバイオレンスをお好みとは。人は見かけによらんよな。今後社長の前での言動に気をつけよう。いきなりバットで殴られたりしたらかなわんからな。

食い意地は張ってるほうと自覚しているけど、「どこそこのナニ」にはこだわらない。適当に食いたいものを食うのをモットーにしている。平松洋子はそんな私にとってブエノスアイレス(地球の裏側)な人間である。いい年なんだからそんなに食材ひとつひとつにこだわらなくてもええやんか。


久住昌之の書籍発行ペースが最近すごいの。肩に力の入らない、温泉と銭湯と一杯飲み屋を巡り歩く人生。しかしそんなのんびりライフでよく年に幾冊も上梓できるよな。って思うでしょう。ひどいのこいつ。ほとんどの文章が一行ごとの分かち書き。だからページの3分の2は空白なんです。東海林さだおもその気がありますけどねえ。


禁酒禁煙なんてたやすいことで、だから私は毎週やっている。おもに金曜日。酒を抜いてメシも簡単に済ませて、土曜の明け方まで本にひたります。三浦しおん「神去なあなあ日常」に続く新作。熱血林業青春小説の続編では、神去村の起源から神話伝説伝承芸能がさらに紹介されて、勇気と直紀の純愛も半歩前進していますね。更なる続編が待たれるところ。


神去村は三重県の山奥にあることになっているけど、わが越中富山の山襞にもきっとこんな村があって、素敵なカントリーライフがありそうな気がするねぃね。

禁酒禁煙の夕食となれば、吉野家の牛鮭定食にとどめをさします。注文後2分ほどで出てきて、5分ほどで食事完了。とにかくハラが満ちればいい、この乾燥感がたまらなく好き。


一人の作家が気に入ると、ずらずらずらっと読まなければ気がすまない浪費型の性格なのです。ゆえに「まほろ駅前多田便利軒」をはじめ「むかしのはなし」「月魚」と3冊が購入済み。楽しみでならんわい。


土曜日のお昼になんだか無闇に「レバニラ炒め」が食いたくなって、西町の「なにわ飯店」へ。富山にはチェーン展開の蕎麦屋「東京亭」とかスーパーの「大阪屋」とかやたらにあるんです。なぜでしょうか。

そんなことはどうでもいいけど、レバニラ食って元気がついて土曜の夜はえらい事になりました。たぶん翌朝の7時半頃まで飲んでいたんじゃないかな。いくら禁酒しても翌日がそれじゃあ、あまり意味ないか。


で、日曜の午後に眼が覚めて猛烈な二日酔いのなか「あ。今夜は取引先の社長をご接待だった」とさらにエライ事に気がつきました。いや~きつかったのなんのって。いやはや。

コメント

  1. 楽しく読ませていただいております
    通りすがりの地元民でございます

    「大阪屋」スーパーは確か、創業した方が大阪で商売の修業をしたことから、その名がついたと聞いたことがあります

    スーパーにも当たり外れといいますか特色がありまして、
    お値段もさることながら、魚にあまり外れのないのが大阪屋の取り柄かな、と思っております

    逆に野菜と果物は、私の知る限りアピタが一番安定しているように思います

    バローやアルビスについては、あまり行く機会がないので
    なんともいえないのですが、もしよろしければぜひ試してみてください

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