駆け足読書日記。野良女・萩原魚雷・椎名誠。そして仕事は勝負に尚武で菖蒲なのだ。

駆け足のように富山と東京を往復する日々が続いている。いまどきは便利な電子デバイスがあるので、往路はパソコンとかiPadの画面を相手に資料のチェックなんてことが多い。でもお帰りの際には、本を数冊持って。

宮木あや子「野良女」。せつなくて、でもつい笑い声が出てしまう面白さがあって、おまけにロコツでエロで少しグロで。男の子も大変だけど女の子も大変なんだなあ。いまどきは。


萩原魚雷「本と怠け者」。文芸批評のあり方について、いろんな古本を題材に語る。批評という仕事は、作品の中に自分を探す仕事なのかもしれないね。やっぱり小林秀雄にとどめをさすのか。私は丸谷才一びいきだけど。


東京へ向かう道すがらでは、たまに窓外にこんな素敵な風景があらわれるのも北陸路ならでは。こちらは越後湯沢にほど近いあたり。


ときには仕事の後に同窓生と交歓することも。先週末は高校時代のクラスメイトと。待ち合わせはサラリーマンらしく新橋SL広場で。しかし互いにに53歳をむかえて、居酒屋で注文するものがじじむさくなったこと。新橋の居酒屋~新橋のラウンジ~銀座へと。


ようけ飲んだ翌朝は汁気が欲しいもの。東京じゅうにあまねく存在する「小諸そば」でかき揚げそば340円なり。お値段以上に美味しゅうございますのよ、奥様。特製の「ゆず七味」が疲れた胃袋を心地よく刺激する。


ホテルの部屋には二日酔い対応セットを。帰路にコンビニで仕入れておくのである。寝る前にへパリーゼ、おきぬけに野菜ジュースとカルピスソーダ。私にとって平成の三種の神器ですね。


週末はゴルフ練習場で200球を打ちこんで。さらに呉羽カントリーでカートをつかわずに18ホールを歩きとおしました。見かけ以上にアスリートなのだな。


あれまた月曜には東京へ。朝7時半の「特急はくたか」だったのでさすがにメシをつくるゆとりもなく、社内販売のサンドイッチですます。つくりがザツなので中身の崩落を防ぎながら喰った。ネクタイ汚すわけにはいかんからな。


お昼は東京銀座界隈でのド定番「支那麺 はしご」の「ちいすいだんだんめん・中辛」に半ライスをつけて。銀座界隈には星の数ほどメシ食う場所があると言うのに、必ずここへ来てしまう。このパラノイア的食欲をどげんかせんと、なあ。


お仕事終えて、お帰りの際には椎名誠の最新作を。そうかシーナも69歳なのか。私が会社に入った頃にエッセイストとしてブレイクしたっけ。「死」は齢を重ねるほどに自分のまわりに積み重なっていく。そしていつか自分自身にもふりかかる。私の思念は「死生一如」であるけれど。

ついつい読みふけってしまって、弁当を喰うのも忘れてしまった。


仕方がないから弁当は家に持って帰って、阪神広島戦を見ながら喰った。東京駅の「駅弁屋」で買ったのだけど、これは豪華でウマい弁当だった。阪神も11対3で大勝したしね。「いいちこ」の緑茶割りが進みましたこと。


この5月は私どもにしてはかなり大きな競合仕事が続く。今朝、花屋で見かけたからさっそく購って出社した。勝負を征するため尚武を祈念して、菖蒲を活けたのである。もはや神頼み。


そして連休の残りはゴルフと休日出勤に明けくれて、週明けはまた東京なのだ。JRから感謝状でも貰わんといかんなあ。

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