やしきたかじんと「旭ポンズ」 築地場外のマグロ丼 東京ビッグサイトと「はしご」のだんだんめん 至高の駅弁と会計監査と。

大阪人の愛してやまない「旭ポンズ」が富山の大和百貨店に売っているとは知らなんだ。これさえあれば鍋料理のアーマークラスがぐっと上昇する。逝去した歌手の「やしきたかじん」がこれを偏愛していて、「お別れの会」で参列者に配られたという。


豚バラと白菜をカツオ出汁で炊いただけの鍋にポンズは相性抜群だが、旭ポンズに切り替えたら世界が変わった気がした。ひと口ひと口に「大阪」のエートスが噴出する。


鍋を堪能した翌日はまたまた東京へ。先週来三度目。年度末ってなぜかこうなるんだよなあ。夕日を浴びた立山連峰に見送られて。これは黒部~入善朝日あたり。冬場の「特急はくたか号」に乗ると、黒部あたりまで立山の絶景~直江津まで日本海の荒波~越後湯沢まで日本有数の豪雪地帯風景と、日のあるうちはとても車窓から目を離せない。


新橋のビアホールで同僚と打ち合わせしつつ生ビール。唐揚げ。ソーセージ。唐揚げは大阪の「ミュンヘン大使館」のほうが絶対に上だと確信した。べつに大阪ナショナリズムでなく。その後SL広場ちかくの行きつけでハイボール。しかし翌朝も早いので午前様にならず築地のホテルにチェックイン。チーズ鱈と缶入り水割りでシメとした。


ヴィアイン東銀座に宿泊すると目の前が築地場外市場なので、ホテルの無料朝食なぞには目もくれずに午前8時前なら「若葉」へ8時以降なら「瀬川」に直行する。


ヅケまぐろ丼800円なり。やはりどうしたってマグロは東京だし、それ以上に築地だと思う。別に鮮度を競う魚じゃないからな、やはり扱っている量がちがえば流れてくるものと、さばく手腕が違ってくるというものサ。


お仕事はこちら東京ビッグサイトで、日経メッセ「リテールテック2014」にちょいと出展(のお手伝い)を。いや会場の広さに困惑。さすが東京。大阪のインテックスを倍にしたくらいのもんだと舐めてかかったのが間違いだった。54歳の老骨に応える、立ち疲れの歩き疲れ。


昼飯は汐留に用事があったので「ゆりかもめ」で遠征し、東京に来ると確率90%で訪れる「はしご」の銀座8丁目店で「だんだんめん・中辛」にご飯をつけて。かれこれ30年近く食べ続けてちっとも飽きないけど、私も性格的にパラノイアの気があるかも知れない。


またまた「ゆりかもめ」で東京ビッグサイトへ。途中「船の科学館」を通過するけど、係留されている元南極観測船「宗谷」を見おろしつつ、よくまあこんな小船でケープホーンまわりなんてやったもんだと驚く。昔の日本人は相当に無茶なチャレンジャーだっだと感嘆する。そしてロジスティックスの概念はあの敗戦を経ても改善されることがなかったのだと慨嘆もちょっぴり。

夕方5時の閉館時間まで立ちん坊で頑張って、18時12分の上越新幹線から「はくたか」に乗り継ぐ。東京駅で購入しておいた「鮭のやきつけ弁当」990円を開きつつ、「魔術師」を読む。三原マジックと言われた西鉄野球が、実は入念な準備と最先端の野球理論に裏付けられていたことを知る。だよな。一発勝負に偶然とか奇跡はあるけれど、リーグ戦は実力の蓄積でしかない。


この弁当はさすがに新潟県新津駅の産だけあって、信越地区らしく味が濃い。弁当だけだとご飯が足りないくらいで、だからビールとか酒とか焼酎があると最高になる。


弁当食って一杯やりながら読書して、あやうく富山駅を乗り過ごすところだった。それで駅からまっすぐ家に帰れば偉いんだけど、山口瞳も書いていたけど出張帰りってなぜか寄り道してしまう。故人のひそみに倣って私も盛大に寄り道して、起きだしてみれば二日酔い。


朝から熱々の刻み蕎麦でアルコールを飛ばして、それで定時より30分前に出社した。なにしろ数年に一度の会計監査なんで。呑んだくれのわりに数字回りはきちんとしていたと見えて、わが営業所では何のおとがめもなし。ほっとしてその晩(つうか昨夜だな)はぎっしりと呑んでしまった。

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