広島へ。「マッサン」実家の酒。ゆるぎない名物としての「広島風お好み焼き」はコテ一本で。前田健太残留を祝う。人類の叡智と見識を広島に祈る。

クライマックスシリーズが始まるちょっと前に、広島へ行ってきました。まあ当然仕事なのですが、それはともかく、夕食には瀬戸内の幸と広島の地酒で。いまNHK朝の連ドラ「マッサン」の(現実における)実家「竹鶴酒造」ご自慢である純米酒の数々をいただいてすっかりといい気分に。

淡麗辛口をむねとする北陸の日本酒にすっかり慣れてしまったせいか、コクがあってボディの張っている瀬戸内の酒は効きますね。さらにバーをはしごして深夜1時過ぎに「やっぱり広島はお好み焼きだあ」と、お好み村の入り口にある某店へ。特に名を隠すわけじゃなく、酔っていて覚えてないだけです。

どこの店で食べても他府県人がびっくりするというのが、たぶん「名物」の基準とするなら広島のお好み焼きはまさしく「名物」で飛び込みで行っても私レベルはつねに感銘する。


「皿で行きますか、それともコテで?」と聞かれたので、粉モン文化花開く大阪出身としては、切り分けられた「皿盛り」じゃなく、鉄板から小さなコテ一本をあやつる方を選択せざるを得ませんよねえ。
おかげで口の中はアツアツハフハフの連続で、もう大概な時間だというのにビールの進むこと。


ホテルは三井ガーデンホテルで、最上階から広島市内を一望のもとにしつつ、なんとも品数の多いビュッフェモーニングをいただけるのが嬉しい。しかしこれだけの範囲を一瞬にして焼きつくしたのだから、核兵器なるものはやはり人類が開けてしまったパンドラの箱だな。


朝ごはんのメニューは「フカの湯引き」など郷土料理から一般のいわゆる和食から、定番の洋食から、とにかく日本有数ににぎやかで楽しい。それとさすがに「赤道直火」広島カープ熱烈応援の土地柄ゆえ、ごらんのような「カープふりかけ」まで並べられていました。

前田健太、もう1年は日本に残るようで、たぶん広島にもどってくるであろう黒田と二枚看板、来年こそはペナントを制覇してほしいものです。私はトラキチでありますけれど、巨人ファンのごとく単純無比ではないので、けしてひいきチームに常勝は願いませぬ。


広島エリアの名物弁当に「ムサシのおにぎり」つうモノがあります。市内にも何店舗か。これがどこにどういう秘術がこらされているのかわからないけど、妙に惹かれるのですね。ぎしっと握りこまれた感じでなく、見かけよりふんわりとしていて、広島の空気が封じ込められているから美味しいのかなあ。


富山から広島までは片道5時間強かかります。往復10時間。こんなハードカバーを読みながらポピュリズムと真の大衆社会とは?とか、教養主義の新しい形とは?とか、マックス・ウェーバーを受け継ぐ経済のモラルとは?などを考えさせられました。しかし福沢諭吉と言う人は偉い人だったんですね。「学問のすすめ」買い直しました。


今の西側民主主義体制なるものもいつまで続くことやら。ふたたび核などもちださず、人類が叡智と見識を持ち続けることを祈って、これはこれで広島への旅の締めくくりに、エヘン、なかなかよろしいのではないでしょうか。

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