鴨鍋の傑作で祝う新年。赤穂浪士にならった逸品とは。
あけましておめでとうございます。今年も当サイトへお越しいただき厚く御礼申し上げます。などと言いつつ世間じゃそろそろ松も明けようかと言う時分になってしまいました。
年末年始は兵庫県川西市の実家に帰省。施設に入っている親父にも面会して、人生と時間の過ごし方に思いを馳せてみたり。静かな年明けでした。あ、「ゆく年来る年」でいきなり富山駅が映ってましたね。知人友人も画面一杯に出てきて、ホント皆さんにとっていい年でありますように。祝北陸新幹線3月14日開業。
しかしその前に、この冬は暖冬と言っていたのにどうよ12月に入って以来のこの降りざまは。当然のように年明け富山へ戻るサンダーバードも95分の遅延となりました。
富山に戻っての初夕餉は、途中下車した京都で整えた鴨肉と九条葱で鴨鍋に。いづくの佳人と囲んだのやら、近所の独身51歳と囲んだのやら。人生少しは謎がないとね。
54年の人生を振り返るに、悔しいかな「鴨にされる」ことが多かったように思われる。今年は年頭から鴨を捕って喰ってやり、せめてカモられることのない1年を目指す。
年末に取っておいた濃いめの出汁に、濃い口醬油と酒と味淋で少し下品に味付けしたのが良かった。自分でこしらえておいて絶品などと言うのはどうかと思うけど、ナカナカの出来でございました。
鍋の終わりに、茹でた素麺を少し煮詰まった出汁にひたして、よくといた生卵のなかをくぐらせた「締めの一品」は、これは相当にたまらん味となりました。赤穂浪士が討ち入りの前夜に食したと言う「甘辛に煮た刻んだ鴨肉を汁ごと飯にかけ、生卵を溶き込んで食い、スタミナをつけた」メニューを参考にしたのだけど。
大石内蔵助はかなり豊かな気分で山鹿流の陣太鼓を聴きつつ、深夜の江戸の街を進んで行くことが出来たんだろうなあ、と推察申し上げた。
翌々朝、昧爽にドドドンと花火の音がして、恒例の富山市消防局出初式の始まりである。松川に向かって一斉に放水する風景は勇壮でね。しかもこの光景を自宅ベランダから鑑賞できるのはわがマンションと隣のマンションだけなので、視聴可能声帯数は100に満たない。例年ながら眼福であります。
なによりも昨年10月からかかえてしまった「声帯の腫瘍」とやらをなんとかしないと。まあ良性と言われているから楽観はしてますけど、声が充分に出ないのは全く不便です。
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