雪解けの初ラウンドは6年目の奇跡。吉野家に始まり自家製牛丼に終わる。岳飛伝も12巻か。ほろ苦さは菜の花だけにしてほしい。

6年目の奇跡である。雪国越中の里で、なんと2月の28日にゴルフができたのだ。23日に「呉羽CCが土曜にオープンするけど、どう?」と誘いを受けた。例年のごとく3月一杯は関西のゴルフコースにバッグを預けっぱなしなので、あわてて富山へ送ってもらった。

まだ山の方には雪が色濃く残っているし、27日の夜も白いものはちらほらと舞っていたが、28日は晴天という天気予報を信じて、いい子にしようと禁酒までしたのだ。だから夕飯はストイックに吉野家の牛鮭サラダ定食で。


しかしスタート1時間前の午前9時にコースへ来るとこのありさま。ほんまにできるんかいな、とグリーンキーパーに聞くと、「大丈夫、あと1時間で溶けます」と力強いご返事が。暖機運転を兼ねて練習場でものの200発も打たせていただいた。おかげでスタート前にマメを作ってつぶしてしまう始末である。嬉しくてがっつりとグリップを握りしめていいたのでしょう。


再スタート20分前になってもこんな状況。やっぱりあかんのかなあと悲観していたら、キャディマスターから「出ますよ」の掛け声が。とにかく溶け出しているホールから順繰りに変則的ラウンドをすることになったらしい。


まずは日本海コース13番ホールから。ほんまにできるやん。あまりにコーフンしたせいか記念すべき2月の富山でのティーショットはどテンプラに。日本海イン~立山イン~日本海インと回って、やはりチャンピオンコースの日本海では58をたたく始末となった。しかし立山ではダブルボギーひとつにパーひとつで、ジャストボギーペースの45でラウンドできたのが収穫だな。落ち着いてボギーオンを狙っていけば90切りも夢じゃないぞ。


春らしい気分を味わいたくて、夕食には菜の花の浸し和えを。人生のほろ苦さはもはや十分かと思うけど、辛口の日本酒に菜の花の取り合わせはいいもんだと。あと和牛の切り落としをタマネギと炊いたものは、極上の牛丼の「アタマ」を思わせて、ビールによくあう。


日曜の夜はちょっと創作料理で。豚ロースの(ご当地、黒部の名水ポーク)生姜焼きを工夫してみた。100%のリンゴジュースにおろしニンニク、おろしショウガを混ぜ込んで豚肉を小1時間漬け込んで、しかるのちに醤油を加えて焼き付けてみたのである。

リンゴの酵素が効いたのか、これはもうトレビヤンで、ふっくらとした仕上がりと、じわっと沁みだす滋味のふかさと。諸兄姉にもおすすめしたい。


日曜の晩に飲みすぎると翌週にたたるから、ごく軽くの晩酌にして、アマゾンから届いたばかりの「岳飛伝」にとりかかった。なんだかもう「水滸伝」の形骸もほとんどなくなってきて、いったいこれから話はどこまで続くのやら。しかしひとたび読みだすとまさしく巻措くにあたわず、一気に読み上げてしまう筆力は大したもんですねえ北方先生。


さきほど「極上の牛丼のアタマ」と記したけれど、この「和牛切り落としとタマネギの煮付」はちょっと多めに作っておくと何かと応用がきいて便利だ。単純にこうやってメシにかけると、ほんとに「極上の・・・」という感じになる。


北陸新幹線が開業するまであとわずか。関連の仕事やらトラブルやらで、なかなか大変な日が続いている。「精神に通じる道は必ず胃を通る」じゃないけど、せめてバランスよく食べながらこの難局をしのいでいかねば。

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