天満界隈ラーメンめぐり〜テレワークの副産物として。

 私の住む街、大阪市北区天神橋界隈は全長5㎞で日本最長を称する天神橋筋商店街を中心に東西約0.5キロの帯状に繁華街が広がっている。

大阪駅から一駅という便利至極なところなのだけど、強烈に庶民の街なので気取らずに過ごすには良い按配の土地なんですね。すごく美味しいけど財布を開くのに思い切り抵抗感があるような値段の店はないけれど、そこそこの値段でそこそこに満足できる飲食店が多いのが街の特徴かな。ちなみに大阪城へも歩いていけます。

そんな庶民感覚の下町だからなのか、ラーメン専門店が結構あります。おまけに栄枯盛衰も激しくて、5年続く店は半分くらい、というのが実感です。そんな中でまずは昨年開店のニューウェーブを二軒ご紹介する。

まずは最近最もお気に入りの「小麦生まれの麺育ち」。鶏ガラをベースに各種の「節」が使われている。深いコクがあるのに複雑な感じはしない。ストレートの自家製麺は腰があって小麦の香りがちゃんと伝わってくる。食べ飽きしない素敵なラーメンなのだけど、いつも行列で(並んでラーメン食べるような情熱はない)めったに入店できないのが難点か。


どうやら濫觴は高知であるらしい「ラーメン チョンマゲ」が天神橋筋六丁目に。デフォルトは塩味らしいのですが、「ラーメンの基本は醤油!」が私のテーゼなので醤油味を頼んだ。一口目の印象は「あ、甘い」だったのだけど、そのふんわりした甘味がレアチャーシューや柔らかい穂先メンマと重なって良い雰囲気なのね。気に入りました。玉子チャーハンも名物らしいのだけれど、半チャーハンがないので、一人で両方平らげる自信はさすがに還暦ともなるとまったくなく。いつの日か誰かと二人連れで来てラーメンとチャーハンを堪能したいものです。誰かいないかなあ。


こちらは開店が2012年の「ミスターパピー」、カレーラーメンの専門店です。還暦過ぎの脱サラ店主が始めたのだけれど高齢になったので閉店しようとしたところ、「跡を継ぎたい」という若い人が2代目として入店して店が継続したとか。富山へ転勤する前もよく来ていたものですが、味は変わっていないように思われます。とろっとしていていかにもカレーな味のスープが健在。シャキシャキしたモヤシが豚バラのしつこさを緩和して食べるテンポを加速させております。開店当時は私も41歳、シメにご飯を投入してカレーリゾットみたいにして楽しんでいたのですが、もはやまさしく昔話で、今や「麺小盛り」を頼んでいる始末です。


天神橋筋六丁目「赤レンガ通り」にある「群青」。かつてはつけ麺の名店として慣らしていたが、今のメニューはスッキリ味の「中華そば」と濃厚味の「ラーメン」が柱になっている。
まあ日によってメニューを変えているのかもしれないけれど。私は素直に「中華そば」の食券を買って入店しました。豚骨と鶏ガラの合わせ味に、たっぷりの薄切りチャーシュー。細麺は見た感じより盛りが良い。居住まいの正しい味、って感じかな。行列のないタイミングで通りがかったらまたぜひ来たい店です。


天六界隈を散歩していたときに、見かけた「花京」、貼り出されたメニューに「カレーラーメン」と記載されていたのを記憶にとどめていた。歳をとって食べることに随分と臆病になってしまい、初めての店に入るのにずいぶんと勇気がいるようになってしまった。つい先日ようやく勇をふるって訪れた次第です。ここのスープは豚骨ベース、しかも濃厚豚骨と書かれているのだけど、連想したのは「天下一品」でした。天一にカレーバージョンがあって、濃さを残しながら油脂分を抜いたらこんな感じかな。悪くないです、というか腹減って仕方ない時なんか絶対また来ますね。


テレワークも来月で1周年となる。一日中家に閉じこもっているとどうしても気ぶっせいになるので、昼ご飯は基本的に外食として散歩を兼ねて毎日この天満界隈をうろついています。自分自身のテレワーク記録として、いろんなジャンルを書き残しておこうと思ってます。

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