ラーメンソーメンタンタンメン。残暑を乗り切る夏の麺。

今年の夏は~胸まで暑い 不思議な不思議な夏です。暑中お見舞い申し上げます。
「やさしい悪魔」に続くキャンディーズ14枚目のシングルレコード(今や死語やね)「暑中お見舞い申し上げます」。リリースされたのは1977年の6月。私は高校3年生で受験勉強の真っ最中。どうしてこんな面倒な勉強をせんとあかんのかなと思いながらECC予備校の夏期講習に通って英文法を習っていたっけ。

会社に入ってからのことを思えば、受験勉強なんてホントにたいした事じゃなかったけどね。

初恋と英文法と世界史に燃える17歳でした。おかげで慢性食欲不振。夏なんかソーメンくらいしかのどを通らなかったような淡い記憶が。


橋の下をたくさんの水が流れて恋する受験生は怠惰な大学生となり、社会人としては仕事が性に合ったのか全力投球の日々が過ぎ去って、今や日本の片隅で静かに定年を待つ身に。

越し方を振り返りつつ、二日酔いの昼にひとりソーメンを茹でる。ツユに梅干ひとつ沈めるとちょっと素敵な味になるとか年の功で要らん知識ばかり増えること。

「全冷中(全国冷やし中華愛好会)」が筒井康隆・タモリ・山下洋輔らの呼びかけで立ち上げられたのも1977年だったっけ。私はあまり大食漢ではないけれど、冷やし中華に関して申し上げるならどこの店でも「量が足りない」と思い続けていた。4年前に越中富山へ引っ越してくるまでは。

うどんそばラーメン、ここではどこへ行ってもデフォルトで一人前が関西の「大盛り」レベルであり、中に就いて量的魅力にあふれる店になど行くと「並」で関西の「ダブル」に匹敵してしまう。千石町の「一平飯店」は味も店構えも素敵な大衆中華なのだけれど、何を頼んでもその量で私を静かに圧倒する。


暑中に冷たいものばっかり食べていると胃腸を弱くするのだと、中国の「医食同源」では教えてくれる。ゆえに熱い麺類もしっかりといただく。東京へ出張するとこのサイトに幾度となく登場している「銀座 はしご」の坦坦麺を必ず一度は喫することにしている。ざっと30年間飽きることなし。


英国人は生まれてくるときに銀のスプーンを咥えているらしいが、関西人はカレースプーンを咥えて生まれてくる。と言いたいほどに関西人はカレーが好きでだからというわけじゃないけどカレーうどんも日本で一番のレベルだと思う。

駅前第二ビルB2の「四国屋」名物「細カレーうどん」に生卵をおとして(何にでもかんにでも生卵を入れたがるのも大阪人の癖)、七味をこれでもかというほどに振りかけて、一心不乱のおももちで口中いたるところに火傷をつくりながら食するのがここの礼法である。


 ゴルフも何もない土曜日の昼下がりに、総曲輪「まるたかや」の醤油にモツの出汁が微妙に効いたスープもいいのでそこへ休日の特権としておろしニンニクをこれでもかとぶっこんでやる。日頃の疲れが流れ落ちていくような。


あ、あと夏の夕べに台湾風の焼きビーフンも忘れてはならない。野菜と肉をたっぷりとあしらって冷たい生ビールとともに過ごせば炎熱をいっときうっちゃってくれる。酢を多めにまわしかけることと、溶き芥子を添えることが肝要。


暦の上では秋かもしれないが、残暑の時期にまだ炎暑は続いている。さて本日はいかなる麺でしぶとい夏に立ち向かおうか。

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