ヒミツの京都なのだ。河道屋の鴨南蛮。劣化する食欲。麺屋7.5Hz。原田マハとサンダーバード。


長崎から舟に乗って神戸に着いたのが前川清なら、私は博多から広島経由で新幹線に乗って京都に着いたのだった。富山〜博多〜広島〜京都と強行軍だったので京都でひと休み。京都三条にあるヒミツの店で絶品のビフカツサンドやらグラタンやら。こんなにステキでお値打ちな店を公開してあげたいけど、京都にありがちな「会員制・一見お断り」なのです。ご寛恕あれ。


この旅はひたすら飲みまくっており、前夜のハシゴがたたってお定まりの二日酔い。コレは誰もが知っている名店ちゅうの名店だから懼れず公開いたします。麩屋町御池下ルの「晦日庵河道屋」へ。新入社員時分は目の前のビルに勤めておったからなあ、週に幾度も通ったものだった。いまじゃ値段が当時の倍になり、おいそれと「お代わりもう一杯!」などと言えないようになってしまった。


しかし伝統の持つチカラの恐ろしさか、往時の私を覚えて下さっている方がおられて驚いてしまった。あの頃は「鴨南大盛にとろろ蕎麦」とか「大ざるにしっぽく」とか、2.5杯分は召し上がるのを常にしておったがのう。歳月は惜しみなく過ぎ去り、かつての大喰いはいまや食欲のEDとなってしまわれておるのである。


京都から富山に戻って即、また大阪へ。そのまま関西に居続けたかったのだけれど、仕事なる障壁だけは越えるわけにいかん。大阪で「ここのラーメンは富山ブラックに似てますよ」と後輩甘木につれられて行ったのが「麺屋7.5Hz」なる店で、たしかに麺もスープもブラックぽい。でもねえ「小」と言って注文してこれはないでしょう。甘木君の胃袋を甘く見たのが間違いだった。


大量に摂取した焼豚を消化せんと、大阪駅前第2ビル地下の「喫茶ミクロ」へ。ここのミックスジュースとマンゴジュースはなかなかいけるのです。マンゴにはタンパク質分解酵素も豊富だしね。甘木はミックスジュースを前にして「太るからいやだ」などとのたまっていたけれど、貴君、そう言うレベルの問題じゃあないと思うぜ、俺は。


夜は夜で北新地へ伺候した。やはり新地はええのう。翌日も早いからほどほどにして、12時前ならまだすいている「香川」へ。出汁の効いたカレーうどんがハイボールに荒らされた胃に優しいような厳しいような。でもこれでシメたはずなのにこのあとまだバーをハシゴしてしまったらしい。アホですな。



帰りのサンダーバード車中では原田マハ三昧で。失意の板前がマリアとよばれる謎の女性に救われる「マグダラ屋のマリア」と、現代に生きてしかも生きづらい道を選んだ女性達を描いた掌編集「さいはての彼女」と。こんなものがあったら3時間半も早いのなんの。

 

しかし金沢を過ぎると相変わらず誰も乗っていないね。車両に僕ひとり。ゴールデンウィークの賑わいがやはりかりそめのものであった事がきちんと立証されて気持ちいいくらい。













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