リンゴ初体験

たぶん初めてパソコンに触れたのは1988年だったとおもう。会社で5~6人のグループに一台づつコンパックのノートブックが支給された。売り上げ集計や市場データを解析する端末は、入社3年目ざっと25年前から設置されていたけれど、ネットに繋がって外部と交信できるようになったのは、昭和最後の年・ソウルオリンピックが開催された1988年であったと記憶する。



その頃には、理数系出身を中心にして、ごく初期のアップルコンピューターを所持している一群の人たちがいた。キーボードに素早く指を走らせて、データ通信やゲームの取得を平然と行なっている姿を見て、異郷に棲む異能の集団だと思ったことだった。



さいわい、高校時代から英文タイプライターになれていたので、ブラインドタッチまでは早かったけれど、いくつもあるファンクションキーは未だに人外境のここちがする。ちなみに、ざっと30数年前の高校時代、モテない文系男子学生は、さも英語が出来ると言わんばかりに、こぞって英文タイプライターを入手したものである。オリベッティのレッテラシリーズが「モテ筋」だった。

さて、最初に触ったのがマイクロソフトだったので、私はいとも簡単にビルゲイツの信者になった。ローンで買った最初のPCは富士通のFMVだったし。思えばアクセサリー込みで40万くらいしたもんなあ。それからNECのVersaProへ、そして現用のmsiへ。買うたびに値段が半減して、時代の流れを財布で感じたものだった。

マイクロソフトとグーグルが、それ以降ざっと12年、干支ひとまわりほど私のパートナーであったわけで、マックを使う人間は、クリエーティブな仕事をする方たちだけだと信じ込んでいた。



わが家のリビングである。今夜は不本意な結果に終わった阪神・横浜戦を見ながら、自炊で仕立てた夕食で晩酌をしてのだけれど、そんなことはどうでもいい。画面右下にご注目いただきたい。

ついに手に入れたんだよねえ、ipad を。秘術を尽くしてapple直営店から予約して、申し込みからざっと3週間。手間を厭わずご協力いただいた、とてもたいせつなひとには人語に尽くせぬ感謝を述べなければならない。ありがとうございました。

ビルゲイツも凄いけれど、スティーブジョブスも凄いですねえ。アプリケーションの立ち上がりといい、スクロールの明確さといい、やっぱりある種の革新である。テレビを見ながら、気になった言葉を検索してみたり、それらを並べ替えして一覧にしてみたり。パソコンと全く違う気安さでデジタルデバイスを駆使できる快楽ったら、ちょっとないもんです。いじりだしたら、4・5時間はあっという間にたってしまう。21世紀の初頭に出現した、究極のオトナの玩具であると思う。

iphoneでも、たぶん同じことはできるんでしょうけど、老眼きざしてきた我が身に、あの小さなドットはいささか厳しいものがある。だから若い人にはiphone4をおすすめする。モビリティがちがうからね。そうして我ら老眼世代にipadが普及するまで、ちょっと待っててくれないかな。

コメント

  1. 小生、Y様の感度の早さにはほんとうに頭が下がります。ネットは知識ではなく、それをどう使うかというところが大事だと。。所詮、専門的なことを知っていたとしても我々の仕事ではそれを使って何をするかなのであります。
    知識から脱却を目指すきっかけとなってのであります。
    (勝手にですが)いつもありがとうございます。

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