中年男のシックな自炊生活とは~越中的日常

なんだかんだと忙しい。儲かって忙しいというのは理想だけれども、スタグフレーション的に忙しいってことだってある。物事が定まらないから試行錯誤が決着せずに繰り返される。すべて根源は政府の無策にありき。鳴り物入りで指名した大臣が、あるまじき暴言で10日もたずに辞任しちまうんだものなあ。戦略なき国家に生きざるを得ない国民のかなしさよ。

まあ嘆いてばかりいても仕方がない。きちんとメシを喰って(多少の)酒を飲んで正しいココロとカラダを維持してこそ、越えて行ける日常があるのだからね。


6月某日の夕食。この日はよほど時間がなかったのか、主菜が「トマトの卵炒め」なる簡略ぶりである。湯むきしたトマトをざく切りにしてゴマ油で炒め、溶き卵を流し込んで塩胡椒だけで味付け。なぜかシルクロードの旅で毎日みたいにでてきたメニュー。蘭州~ウルムチ~トルファンと。後はホウレン草のナムルとインゲンのゴママヨネーズ和え。それに冷奴。


これも6月某日のもの。茄子の煮びたしにホウレン草の胡麻和え。スティック胡瓜にはニンニク味噌とマヨネーズを添えて。それに冷奴。ニンニク味噌がなければまるで禅坊主みたいな食卓。何しろこの日は昼飯に巨大豚肉生姜焼を平らげていたからな。夜は控えめにしていた次第。


先だっての日曜日。地元北日本放送のイベント「KNB大バザール」にて。マフラー巻いてマイクを握っているのがラジオキャスターの鍋田恭子。左に半身だけ写っているのが元アラジン(「完全無欠のロックンローラー」なんて、覚えていはります?)の高原兄。いずれも富山出身のタレント。


駅北の道路沿いにずらーっと屋台がならんで。地元の飲食店(知人多数)から日清食品みたいな全国メーカー、あるいは「梅かま」「秋吉」みたいな地元食品会社もブースを出している。お付き合いで蒲鉾を購入する。さらに奥へ進むと農協主体の出店があって、朝どれの野菜を直販している。「モロキュウ」むけのミニ胡瓜と、新じゃがいもと青葱の大束、オクラ、無農薬のニンニクなどを仕入れて帰る。


夕食を作りながらのBGMはアマゾンから届きたての、ポールサイモンのベスト盤CD。「母と子の絆」を聞きながら、ちあきなおみの「喝采」とイントロがそっくりで揉めたよなあ、と30年以上も昔の話を思い出す。歳月人を待たず少年老い易く学成り難し。まったくね。


青葱とオクラをそれぞれ2㎜幅くらいの小口切りにして、加減醤油(もしくは市販の麺つゆ)を垂らして丹念にまぜてやると、やがて素晴らしい粘り気が出てくる。こいつが酒に飯に良し。中央のチャーシューはもちろんお手製。サラダはミニセロリとトマト。トマトの生食には多少手がかかってもきちんと湯むきしてやるのが原則ですね。それにモロミと胡瓜。盛夏らしきさわやかな食卓かな。


翌日、業界の会食が駅北のビル14Fにある「連山」で行われた。鮎の酢煮などの料理もよかったけど窓外の風景がまるで富山県らしからず。女の顔でも何でも角度次第で変わるもんやねえ。この後2次会が桜木町「志麻」でカラオケ。スナック「PIANO」で文学談義。貧窮と文学の3次関数的関係について。最後は何を語っていたのやら。

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