寒波再襲来にラーメンで対抗。越中富山ラーメンづくし。

選挙の結果や低投票率のことも問題だけど、今年の冬の厳しさもこれまた問題で、ここしばらくは外回りでメシってときにどうしても湯気の上がるラーメンにひきつけられてしまう。

富山駅から東富山へむかう鉄橋の脇にある「一心ラーメン」。自家製麺に化学調味料無添加、塩から醤油から選び抜いて作った自然派ラーメン。別に僕はラーメンに化学調味料やら何やら入っていてもウマけりゃそれでええのですけど。ここの煮干味はそんな能書きがなくたって充分に美味しい。


何代か前の県知事と市長が、東京の環八をまねて市の円周を通る道路を開発し、その道路沿いに流通やら外食やらを誘致したので、富山の中心部は本当にガランドウになってしまった。郊外に広がるファミレスと巨大紳士服店や家電量販店の群れは、日本国中のあらゆる地方都市と均一化された哀しみを物語っている。

そんな思いをしながら郊外をドライブしていると、ごく稀にひっそりといい店に出会ったりして。掛尾の「つくし」は県内随一の「すみれ直系味噌ラーメン」なんだとか。何の意味やら私にはさっぱりわからんが、ピリ辛の味噌味が寒いときにはぴったりで、得意先周りの帰りにわざわざループして出かけることもあります。


 西町「きむら」のラーメン。昭和40年代を髣髴とさせるクラシックないわゆるひとつの「中華そば」で、ひと啜りごとに懐かしさが湧き出てくる。こうゆう普通に美味しいラーメンが姿を消しつつあり、変に「旨すぎる」ラーメンばかりが増えているのもどうかと思う。50オトコのノスタルジーかもしれませんけどね。


ちょっと浮気して東京で一番好きな「はしご」の「だんだんめん」。お江戸に出張した折にはなんとしてでも時間を作って伺候いたします。30年通ってちっとも飽きない。どうにかして富山に出店してほしい店のナンバー2だな。ちなみにナンバーワンは大阪堂島の「インデアンカレー」ですが。


富山にもド迫力の「いまどきの旨すぎるラーメン」あり。新庄の「むてっぽう」は魚介の味がこれでもかとばかり入っていて、底のほうには魚粉が沈殿しているくらい。キムチやら胡椒やらすり胡麻やらをどっさり振りかけて、額に汗して喰い終わると「ガッデム!」と気分が盛り上がります。辛い物好きの私でも「ピリ辛醤油」あたりがちょうどで「火吹き」とか「爆発」などには手が出ませぬ。

昨昼ここで「爆発醤油大盛」にすりおろしニンニクをどっさりと入れて、麦飯とともに食らっているネクタイ姿の勤め人風あり。やりますねえ。


しかしマアなんといってもわしらの世界で、頂上に君臨し続けるのは「富山ブラック」でございます。計り知れない塩分濃度なので、最近高血圧気味だから月に一回までに自粛しております。無念。ひとたび食べると数日後にはまた行きたくなる、ある種の習慣性が間違いなくありますね。


冬の越中ラーメン暮らし。まだほかにもご紹介したい逸品数あれど、時間と紙数が尽きました。この続きはまた近日中に。

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