富山ブラックラーメンに金沢ブラックカレー、北陸「黒」の謎。津村記久子と西加奈子。そしてついにファンヒーターを始動。

秋冬となりますと越中富山には客人が増えてまいります。なんといっても天然の生簀、富山湾が豊饒の時季を迎えますからねえ。ということで週に2~3回は寿司とか刺身とか。昼間はこれも名物の富山ブラックラーメンにご案内いたします。


塩分濃度が、測定したことはないけど体験的に日本最大値だと確信していおります。これに勝てるものがあったらお教え願いたい。戦後復興期に「飯のおかずになるラーメン」を目指して創作されただけに、ご飯と一緒だとまことモリモリと食が進んでしかたないのだけど、食後に水分がペットボトル1本以上は確実に必要となります。


師走も近づいてまいりますと、さすがの窓際中間管理職も忙しくなるとみえて、会社の裏にある「三カレー」にて「金沢ブラックカレー」に目玉焼きを乗っけて3分ばかりでかっこんでお得意先に向かうことも増えますね。しかし裏日本の人間は、日照日数がすくなくて暗い日ばかりだから「黒い」食べ物に固執するのでしょうかねえ。居住6年にして未だに謎なり。


黒つながりで、二日酔いの日ってどうしてこういう反健康的多糖炭酸飲料が無性にほしくなるんでしょうか。しかし初老男のひとり侘び住まいに「HUG & KISS」とか言われてもねえ。こればかりは相手がそこにいないと。


仕事で金沢へ行くと、ここは古都でありかつ遊び人が多いから、ヒナには稀なお店も多数ございます。この写真は片町の「Spoon」ですね。カイ・ピリーニャなど、もう初冬だというのに。


あまり不健康な暮らしばかり送っているわけではなくて、自由になる夜は極力自分でメシを作っています。沖縄風「人参のしりしり」とうす揚げと小松菜の煮びたし・ほうれんそうの胡麻和え・牛肉と玉ねぎの煮付け・ミディトマトの即席マリネ、で緑黄色野菜大会。毛髪の育成には改装よりこちらの方がいいそうで、最近いろいろ自覚症状が顕著なものですから。


津村記久子、いいですねえ。何かを期待しながら「外される」女の気持ちがじわんと伝わってきます。もっとも自分は女子じゃないから、あくまで著者の筆力でそうだと感じるだけかもしれませんけれど。


西加奈子については、いずれ特集的に(自分の読書記録として)まとめておきたいくらい。何冊も読んでいるうちに、このひとはとてもユニバーサルな視点を持っているけれど、文学作法的には日本の正しい私小説を継いでいるのだなあと感じるようになりました。しかしエッセイ集を読んでびびったのだけど、創作としか思えないような体験を積んでる人生ってものもあるんですね、本当に。


日夜冷え込んでまいりました。ファンヒーターもついに出動です。12月から4月まで、光熱費が半端ないのです。かつては金沢以北の営業所勤務社員には「暖房手当」なるものが支給されていたそうなのですが、今やそれもなく。寒くて暗い北陸の冬には、愉しみと言うと酒飲んで本を読むくらいしかないですからね~


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