体内同時多発テロ 五十肩と帯状疱疹

もう十日ほど前になるのか。掻痒感で目が覚めた。背中がかゆいとか脇腹がかゆいなんてのはたまにあるけど、臀部のかゆみってひさしぶり。前日ゴルフに行ってたから浴場で蚊にでもさされたかとおもって、ボリボリ掻きながら起きだした。しっかし蚊にしては腫れが大きいので、とりあえず液状のムヒなど塗布しておいた。ムヒヒヒ。




私の朝の目付きなんてこんなものである。連夜の深更にわたるご活躍で、寝不足と二日酔いが三白眼に不機嫌のスパイスをたっぷりとふりかける。賢明な人間はだから午前中には拙者にアクセスしてこない。まあそんなことはいい。臀部の催痒感をごまかしながら出社して、それから四日間、宴席が続いた。生真面目なたちなので、お客様・お取引先・同僚先輩部下後輩とのツキアイにおいていっさい手を抜かないから、朝の三白眼にさらに磨きがかかっていたということだ。




乱脈の日々が終わって、ちょっと落ち着いた週末の朝。どうにも大腿の付け根あたりにごわごわしたものを感じたので、おそるおそる手鏡で覗き込んでみた。お肌がきれいなことで定評があったはずなのに、臀部の頂点部から柔らかくもややこしいあたりにかけて無数のクレーターが帯状に出現しているではないか。あなおそろしや。ほんとに。


ネットで検索してみると「ヘルペス」「帯状疱疹」のご指摘が多かったけれど、中には「性病ヘルペス」とか「HIV」「皮膚がん」とか過激な検索結果も出てきて私を脅かした。




性病ヘルペスなんて、あんた。罹るいわれがございません。HIVだって人間ドックで無罪証明済みやし。たぶん単純ヘルペスか帯状疱疹か。どっちにしてもあまりありがたくない病気である。いずれも疼痛を伴うというのが、痛みに弱い男の子としてはゾッといたしませぬ。おまけに五十歳を越えて罹る帯状疱疹はタチの悪い神経痛を伴うらしいし。




そういえば、先週の中頃から右上腕部から右肩にかけて電流が走るような痛みが断続的に発生していた。アレが帯状疱疹による神経痛というやつなのか。


ややこしいところに展開している「患部」は多少の痛がゆさがあるものの、上腕の痛みは時を追って甚だしく、レベル的にかつて経験した尿管結石に匹敵するかと思われるほどに成長した。ここに至って医者嫌いでクスリ嫌いの私も覚悟を決め、月曜の朝一番に皮膚科をおとずれることとした。




病院は先陣取りが原則。午前七時半から受付開始の皮膚科病院へ七時二十五分に到着し、一番の受付札を獲得。続々とやってくる老人がたを後にして、九時の治療開始まで自宅でしばし休む。早起きできたのではなく、明け方からは上腕に限らず右半身各所から発生するに至った疼痛に耐えられなくてロクに眠れなかったせいもある。




医師の診断。帯状疱疹。抗ウィルス剤の服用と白血球検索結果の判明までの運動およびアルコール摂取の禁止。上腕部の痛みは帯状疱疹後神経痛とは無縁。整形外科か接骨医へ行きなさい。金曜日に再診しますからくれぐれも禁酒。クスリの効力が変わるから。こじらすと一生痛いよ。大丈夫、酒がなくても仕事はできる。あんたの意思力しだいだよ。




接骨医の判断。残念ながら、五十肩の前駆症状なんじゃないかなあ。これから肩全体に来ますよ。人に言えない痛さらしいからねえ。ま、半年は見てもらわないと。完治まで。ゴルフ?できるけど不自由だろうねえ。半年はだましだましやることになりますね。




ああ神も仏もないものか。などと言いつつこれで禁酒も四日目にはいり、ウーロン茶の水割りでお客様の接待も行なった。なんとかなるもんである。今夜も毎夜二十四時に服用するべきクスリの摂取時間とあいなった。なぜか抗うつ剤も投与されている。


お医者様。言い付けはきちんと守っております。なにとぞ再診の際にはご寛大なる診断をお願い申し奉ります。わずか四日ながらそろそろ御酒も恋しゅうございます。

























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