昭和レトロにチキンライスを大盛りで。

営業で水橋~上市方面に行く時は時分どきなら「日本海食堂」なるドライブインに寄る。見た目怪しげな「国際秘宝館」ぽいのだけれど、店内はまるで昭和レトロ博物館の様相で見てて飽きない。


外見だけだと「ほんまに営業してるんやろか」とつっこみたくなるけど、いつも駐車場にはクルマが並んでいる。昼時ともなると、隣の工場から同じ制服を着た人間がドッとおしよせて社員食堂状態になる。メニューな各種麺類丼物中華洋食など。


箸立てや調味料スタンドも昭和なんだけど、壁一面のホーロー看板とかはどうみても私が生まれた昭和35年以前に製作されたとおぼしきデザインで。象印ジャーのうえでボウリングのポーズをとっていらっしゃるのは往年の美女ボウラー中山律子さん。さわやか律子さん♪


席の隣にぶら下がりますのは、ブリジストン自転車のPOPで若き日のドリフターズの面々が。このうち2名は天に召され、2名はとんでもない年下の女性と結婚し。人の運命なんてわからんもんですね。味の素の「アルギンZ」は「男には男の武器がある」って売り出してましたっけ。



ご注文はチキンライス。何年ぶりに食べるんだろう。子供の頃、半ドンの土曜日に母が昼飯に作ってくれていたような薄ぼけた記憶がある。思い起こせはざっと45年前、私がチキンライスに興奮していた頃、これはかなりモダンなランチメニューだったねえ。ただしウチの母とちがってこの店のチキンライスはハンパじゃない大盛である。大食漢比率が高い富山の食堂だけのことはある。豚汁とあわせて完食するのにひと汗かいてしまった。


レジの上に貼ってあったホーロー看板。ホンダでもヤマハでもなくましてやカワサキでもない。調べてみると製造元は神戸市長田区の「マーチン製作所」で、1953年に発売されたらしい。英国製2ストロークのビリアスエンジンを搭載していたのが売り文句だった様子。戦後わずか8年だもんなあ、まだ舶来品崇拝の時代。しかし58年前の看板が色あせずにまだコマーシャルメッセージを発信しているのもなんだかすごいなあ。

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